Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

タイちゃんもあの世で

2012年05月30日 | 映画など
新藤兼人監督が亡くなったとのニュースが。
享年100。なんという長寿。
そして最後の最後まで現役であったことを讃えたい。
映画というメディアはメッセージを伝えるものだという
確信のもと、力作をいっぱい世に問いかけた人だと思う。

自分は新藤監督の熱心な観客ではなかったけれど、
『原爆の子』や『第五福竜丸』はもちろん、
ピストル連続殺人犯の永山則夫を題材にした『裸の十九歳』や、
ひたすら畑を耕す夫婦を描いた無言劇『裸の島』などは名作中の名作。

監督が87歳のときに撮った『三文役者』が印象に残っている。
盟友だった個性派俳優・殿山泰司の人生を、
軽妙に描いているところが、好き。



実は監督としてよりも、脚本家としての貢献度のほうが高い人だと思う。
原節子主演のラブコメディ『お嬢さん乾杯』(木下恵介監督)や、
没落した貴族家庭を描いた『安城家の舞踏会』(吉村公三郎監督)、
喧嘩アクションの最高峰『けんかえれじい』(鈴木清順監督)、
詐欺一家が暗躍しまくるブラックコメディ『しとやかな獣』(川島雄三監督)
さらに『軍旗はためく下に』(深作欣二監督)、
『激動の昭和史沖縄決戦』(岡本喜八監督)、
『華岡青州の妻』(増村保造監督)などなど…この人がいなかったら、
日本映画の歴史はずいぶんつまらないものになっていたに違いない。

新藤監督の遺伝子は、孫の新藤風監督に受け継がれているので、
ぜひ、風監督にはお祖父さんを題材に撮ってほしいところ。

とにもかくにも、長いあいだお疲れ様でした。
ご冥福をお祈りします。向こうではタイちゃんが待ってますよー。








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トルネードは寸止め

2012年05月29日 | 日々、徒然に
早稲田で取材が2件。
12時半スタートで、終わったのが3時半。
いったん仕事場にもどって、
5時半から打ち合わせで恵比寿に。
空模様が非常に怪しく、
いまにも竜巻が来そうな天候だったけど、結局雨は降らず。

再び仕事場にもどって、原稿の続きを書く。
なんとか書き上げて、懸案中の企画書に取りかかかる。
うまいことまとまるかな、まとめなきゃ。


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GO! GO! ASIA

2012年05月28日 | 日々、徒然に
アジアに行きたい。
まあ日本もアジアなのだけれど、
3月に韓国に行って以来、アジア熱が冷めない。
今年は無理そうだから、来年の夏とかに照準を合わせて、
台北かホーチミンがいいな。

アジアのどこがいいかというと、
まず、食べ物が旨くて安いところかなと。
とくに街に出ている屋台をひやかしながら、
食べ歩くのが、たまらなくいい。



これはソウルの仁寺洞の
メインストリートに出ていた屋台の揚げパン。
中味はアンコで、あつあつのところをぱくついた次第。
値段は1個1000ウォン。
日本円にすると、85円といったところ。


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生まれて初めて使う言葉

2012年05月27日 | 呑んだり喰ったり
明日の月曜に締切となる原稿書きと
デザイン出しのためのページづくりをおこなう。
そうこうしているうちに火曜は2件の取材があるし、
水曜は秋に出る予定の本の台割とカンプを作る必要が。
金曜は6月末に出る雑誌の会議があり、
そのための資料本を何冊か読まないと。

先のことを考えると、少し冷や汗モノなのだけど、
とりあえず今夜はちょっとした記念ということで、
地元の駅前にある、串揚げのお店でディナー。
ホタルイカや麩といった、変わりだねの串揚げが美味でした。
残念ながらビールはアサヒだったので、
二杯目はレモンサワーにする。

それにしても、ディナーという言葉、
生まれて初めて使ったかも。偉くなったな、自分。
まあたまにはいいでしょう。ランチはカップ焼きそばだったし。





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タックスマン泣かせ

2012年05月26日 | 日々、徒然に
それにしても、次長課長の河本の謝罪会見。
生活保護の不正受給者を吊し上げる、という意味では
かなりの効果があったとおぼしい。
その是非はともかく、お笑い芸人を笑えなくなるというか。
割と好きな芸人さんだっただけに、複雑。
プライベートな情報を公開するほうが問題だと
反論した吉本興業は正しいと思う。

俺らの血税を無駄使いしやがってと、
不正受給に怒る人って多い気が。

話は変わるけど、
映画やドラマに出てくる人物で
税金を払っていない人は、多そうだ。



この人、笑ってるけど、税金払ってないようですよ。
タコ社長に突っ込まれていました。



この方々も、払ってないでしょう、きっと。
うっかり催促すると、
「狙われるもんより、狙うもんのほうが強いんじゃ」と言われそう。



黒板一家も払っていなかったようです。
倉本聰がインタビューでそう話していました。
純くん、蛍ちゃん、お父さんはそれでも頑張っていたんです。
ここは雪子おばさんが五郎を諭すところでしょう。

これらの人たちに税金を催促するのは難しそうですな。
まあ生活保護は受けていないと思うので、
こういう生き方もありかな、と(お薦めはしないけど)。







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羊復活記念

2012年05月24日 | 読んでいろいろ思うところが
原稿書きを途中で切り上げ、
帰りに寄った書店で「クロスビート」最新号を買う。
特集はポール・マッカートニー。
「ラム」のリマスター盤発売と生誕70年を記念した号。



編集部が選ぶポールの50曲というコーナーに興味津々。
ベスト10は

1 Hey Jude
2 Maybe I'm Amazed
3 Blackbird
4 Jet
5 My Love
6 The Long And Winding Road
7 Band On The Run
8 Hello Goodbye
9 Another Day
10 Panny Lane

とな。なるほど、順当というかなんというか。
ポールには名曲がありすぎるので、
異論反論やむなし、という感じ。
ちなみに自分のベスト10は、

1 With A Little Luck
2 Jet
3 Let It Be
4 Here ,There And Everywhere
5 Mother Should Know
6 I Will
7 Beautiful Night
8 For No One
9 Getting Closer
10 English Tea

という感じ。
でも明日になればきっと変わってしまうベスト10。



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I got my own way of workin'

2012年05月22日 | 日々、徒然に
秋に出す予定の本の企画をあれこれと練る。
明日の打ち合わせまでになんとか形にしないと。
そう思いつつ、資料映像や本に目を通しながら考える。

別の版元から資料本が10冊ほど届く。
とりあえず雑誌で連載の形で続けて、
来年の夏あたりに一冊にまとめる計画と聞く。

秋とか来年の夏とか、
なんだか遥か先のような気がするけれど。
すぐその時が来てしまうんだろうなあ。

ということで、トム・ペティ&ハートブレイカーズの
「サザン・アクセンツ」を張っておきます。
俺には南部訛りがある、それが俺なんだ。と歌い上げるTP。
こういう頑固さはぜひ見習いたいところですな。

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血の惨劇

2012年05月21日 | 満身創痍な
金環日食どころでは、ない。
自宅の台所で、食器の洗い物をしていたと思いねえ。
スポンジに洗剤をつけて、
細長いポット型のびんの口に手を勢いよく入れたそのとき、
薬指と小指のあいだがすぱっと切れた!
排水口に水と一緒に赤い血が流れていく。
まるでヒッチコックの『サイコ』のようだ。
傷口がぱっくりと開いているのを見て、戦慄。



慌てて絆創膏を貼ろうとしたけれど、
ちょうど指と指のあいだでうまく貼れず。
病院に行ったほうがいいかな、でもこれくらいの怪我だし、
それでも傷口はでかいし、と躊躇しながらも結局仕事場に。

午後から中野で取材。
取材中は傷のことなどまったく気にならないのだが、
終わったら傷口から鈍痛が。やっぱり行こう病院に。
と決心したら、明日まったく別の病院の予約を入れていることに気づくのでした。

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涙と躊躇

2012年05月20日 | 読んでいろいろ思うところが
六車由実「驚きの介護民俗学」(医学書院)を読む。
気鋭の民俗学者だった女性が、
あるとき故郷に戻り、介護福祉士となり
老人ホームで働くようになった。
本書はそこでの活動記録なのだが、
これが目からウロコ、というか、画期的なアプローチにまさに「驚き」、
読んでいて涙が出てしまうほどの本。


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喜劇と悲劇の狭間で

2012年05月19日 | 日々、徒然に
深作欣二監督『県警対組織暴力』を見る。
暴力と諧謔に満ち、血湧き肉躍りつつも、
やるせなさが残る見事な映画だと思う。



刑事の久能(菅原文太)は、
暴力団の若頭・広谷(松方弘樹)とは持ちつ持たれつの関係。
広谷と敵対する暴力団が利権がらみで警察や市の上層部とつるみ、
久能と広谷を潰しにかかるストーリー。
心が通った刑事とヤクザが、どす黒い陰謀に巻き込まれていく。
その姿がなんともまあ滑稽で、かつ悲痛。

アカより暴力団のほうがマシじゃ、と狂言廻しのように
叫ぶ汐路章演じる刑事の描写や、
ホテルに籠城して銃をぶっ放す松方弘樹が、
あさま山荘事件とオーバーラップして見えるなど、
時代への目配せが鋭いのは笠原和夫の脚本のおかげだろう。

腹黒の市会議員を演じた金子信雄や、
松方弘樹の親分(遠藤辰雄)のおカマ相手の田中邦衛など、
コメディリリーフ的な役者陣の活躍で爆笑する場面も多い。
特に取調室で、文太と山城新伍にボコボコにされる
チンピラヤクザの川谷拓三は、映画史に残るでしょう、やはり。



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