新藤兼人監督が亡くなったとのニュースが。
享年100。なんという長寿。
そして最後の最後まで現役であったことを讃えたい。
映画というメディアはメッセージを伝えるものだという
確信のもと、力作をいっぱい世に問いかけた人だと思う。
自分は新藤監督の熱心な観客ではなかったけれど、
『原爆の子』や『第五福竜丸』はもちろん、
ピストル連続殺人犯の永山則夫を題材にした『裸の十九歳』や、
ひたすら畑を耕す夫婦を描いた無言劇『裸の島』などは名作中の名作。
監督が87歳のときに撮った『三文役者』が印象に残っている。
盟友だった個性派俳優・殿山泰司の人生を、
軽妙に描いているところが、好き。
実は監督としてよりも、脚本家としての貢献度のほうが高い人だと思う。
原節子主演のラブコメディ『お嬢さん乾杯』(木下恵介監督)や、
没落した貴族家庭を描いた『安城家の舞踏会』(吉村公三郎監督)、
喧嘩アクションの最高峰『けんかえれじい』(鈴木清順監督)、
詐欺一家が暗躍しまくるブラックコメディ『しとやかな獣』(川島雄三監督)
さらに『軍旗はためく下に』(深作欣二監督)、
『激動の昭和史沖縄決戦』(岡本喜八監督)、
『華岡青州の妻』(増村保造監督)などなど…この人がいなかったら、
日本映画の歴史はずいぶんつまらないものになっていたに違いない。
新藤監督の遺伝子は、孫の新藤風監督に受け継がれているので、
ぜひ、風監督にはお祖父さんを題材に撮ってほしいところ。
とにもかくにも、長いあいだお疲れ様でした。
ご冥福をお祈りします。向こうではタイちゃんが待ってますよー。
享年100。なんという長寿。
そして最後の最後まで現役であったことを讃えたい。
映画というメディアはメッセージを伝えるものだという
確信のもと、力作をいっぱい世に問いかけた人だと思う。
自分は新藤監督の熱心な観客ではなかったけれど、
『原爆の子』や『第五福竜丸』はもちろん、
ピストル連続殺人犯の永山則夫を題材にした『裸の十九歳』や、
ひたすら畑を耕す夫婦を描いた無言劇『裸の島』などは名作中の名作。
監督が87歳のときに撮った『三文役者』が印象に残っている。
盟友だった個性派俳優・殿山泰司の人生を、
軽妙に描いているところが、好き。
実は監督としてよりも、脚本家としての貢献度のほうが高い人だと思う。
原節子主演のラブコメディ『お嬢さん乾杯』(木下恵介監督)や、
没落した貴族家庭を描いた『安城家の舞踏会』(吉村公三郎監督)、
喧嘩アクションの最高峰『けんかえれじい』(鈴木清順監督)、
詐欺一家が暗躍しまくるブラックコメディ『しとやかな獣』(川島雄三監督)
さらに『軍旗はためく下に』(深作欣二監督)、
『激動の昭和史沖縄決戦』(岡本喜八監督)、
『華岡青州の妻』(増村保造監督)などなど…この人がいなかったら、
日本映画の歴史はずいぶんつまらないものになっていたに違いない。
新藤監督の遺伝子は、孫の新藤風監督に受け継がれているので、
ぜひ、風監督にはお祖父さんを題材に撮ってほしいところ。
とにもかくにも、長いあいだお疲れ様でした。
ご冥福をお祈りします。向こうではタイちゃんが待ってますよー。