すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

沖縄戦から72年の基地と原発立地県

2017年06月23日 | 日々思うこと

梅雨入りの晴れ続きで家の雑事に追われながら、正午のNHKニュースの後で沖縄県糸満市の平和祈念公園での沖縄全戦追悼式典の中継を視聴です。翁長知事は平和宣言で、相次ぐ事件や事故に憤り「戦後72年がたっても基地負担の軽減とは逆行している」と訴えました。

沖縄県立宮古高校3年の上原愛音さんが、平和実現への行動を呼び掛ける「誓い~私達のおばあに寄せて」を朗読し、その後、来賓挨拶のアベ首相といえば、沖縄に米軍基地が集中する現状を「到底是認できるものではない」と指摘し、基地負担軽減に関し「できることは全て行う」と、何とも空々しい国のトップの言葉です。

空しいといえば糸魚川市長で、「これまで以上にスピード感を持って取り組んでまいります」と施政方針演説で述べていますが、何事も有言実行でお願いします。大火当日は議会中とはいえ火災発生から1時間半後に現場へ行くなど、平澤議員から「市民の暮らしと財産を守るといいながら、それ以上に大事な会議があるのか」と追求されても「最善を尽くした」ですから、避難勧告区域の市民らが納得するはずがありません。

写真は糸満市摩文仁の丘の平和の礎で、初めて訪れた2000年の暑い熱い「慰霊の日」を思い出します。ここに刻まれた人たちは沖縄戦の犠牲者ですが、軍人や民間人の日本人だけでなく韓国人など、国籍を問わないことに驚きました。

戦争も糸魚川大火も前へ進もうとするあまりに美化されがちですが、現実を直視しあの日を受け止めて歩むことが二度と繰り返さないための鉄則ではないでしょうか。 

また今日は東京電力の株主総会があり、県内の「お友達」Oさんが株主として上京です。総会では新人事が承認され、川村 隆新会長と小早川 智明新社長の記者会見に耳を傾けました。日立製作所元社長の“ラストマン”こと川村会長は「生まれ変わって、福島の責任を果たす」と表明です。

そしてお二人の会見から「地元」と言う言葉が何度も出てきましたが、東電の「地元」とは原発立地県の新潟全域ではなく刈羽村と柏崎市だけの限定のようで、今後も注視してゆかねばと思いを新たにする終日です。

※「慰霊の日」で朗読した女子高生の名前を間違えていましたので、お詫びし訂正します。