すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

オバマが目指すもの(2)

2009-01-24 22:26:25 | Weblog
日本が無能無為無策の三無麻生政権で足踏みしている間に、オバマ新政権の方は、思わず「ちょっと待って」と言いたくなるようなペースでドラスティックな改革政策を打ち出してきている。景気対策は当然だろう、公約でもあったグアンタナモ収容所閉鎖やイラクからの早期撤退も別に驚くことない。新鮮度が命の景気対策だ。しかし、ロビイスト制限そして今日報じられた妊娠中絶是認の一手はこれまでのpro-choice(中絶賛成)とpro-life(中絶反対)で国論を二分してきた推移を見れば、まさにアッと驚く大統領署名だ。オバマは共和党勢力というより、アメリカの保守勢力をターゲットに政策を展開する可能性がある。ともかくブッシュ政権の右翼を支えた宗教勢力、保守勢力はこれで、オバマ攻撃へあからさまにシフトしてくるだろう。オバマ政権は単にブッシュ政権の8年間の負の遺産処理だけではなく、その前の時期に民主党とくにリベラル勢力が目指したものをも実現しようとしている。オバマ政権はひょっとすると、クリントン時代というより、カーター時代がモデルに新政策を打ち出してくるのではないか?
オバマ政権の目指すものを理解するにはこの1週間は早すぎる。それでも一段目ギアの音を聞けば、それがスポーツカーだとわかるように、オバマ政権の性格が垣間見えたような気がした。