七本椿(ななもとつばき)1929年作品 からたちの花1933年作品
どちらも吉屋信子
吉屋信子の少女小説と言えば、女学校を舞台の「おねえさま」もののイメージが強いけど
「七本椿」は貧しいながらも心を強く持った5人の兄弟姉妹(7人家族)の物語。
特に長女は吉屋作品によく出て来る、慎ましやかでしっかり芯のある優しい女性だ。
このような女性は「紅雀」の主人公もそんな感じかな~?。
(「紅雀」は吉屋作品の中で、私が好きな作品のひとつデス)
「からたちの花」は、今まで読んだ吉屋作品の中でも読んだ事ないような内容でした。
美しい姉妹に鋏まれ平凡な容姿の主人公が、内気な性格になったり積極的な性格になったり。
読んでても「こんな少女ヤだなぁ~・・・ 」と思ってしまうほど。
で、「最後はどうなるんだ~?」と思ったら・・・「おぉーそう来たかぁ!!」と言う事で落ち着きました。
なにしろ作者は最初、題名を「みっともない子」としようとしてたそうです。
それくらい一風変わった物語と言ってもいいかも。
こちらの表紙・挿絵は岩田ひろまさ。
「な~んか見た事ある・・・」と思ってたら、昭和47年小学四年生の「わたしもいつか」
と言う読み物の挿絵を描いてました。
(昔々の小四をパラパラ見てたら、偶然にも見つけました!!)
子供のころにみた記憶があります。
私が見たのは、本になる前の原画です。
少女のモデルは、妹で、少年は、子供のころの私?
岩田浩昌さんの、お子さんなんですね?!
コメントありがとうございます。
そうですか。原画での記憶があるんですね。ちょうど40年前の絵です。
少年は全一さんがモデルですか?。
だとしたら、相当ワンパクそうなお子さんだった事がうかがえますね?!
このブログを書いた後、やはり昭和40年代の少女フレンドを入手したのですが、
そこにも岩田さんの挿絵が載ってて、「少女マンガにも描いていたんだなぁ」と思いました。