最近読んだ本
わたしが・棄てた・女
遠藤周作
この作品は知らなかったし
こんなキッカケがなければ
この先も多分 絶対手にしなかった
本だろうと思うんだけれど・・・。
これは、1963年 昭和38年頃
主婦の友に連載されてた小説。
ご存知の通り、この時代の 主婦の友 は
私のお気に入りで、古本屋で見つけては
ちょくちょく購入。
この連載が載ってる本も数冊手元にあり
何となーく 拾い読み してたんです。
主婦の友
そこに ハンセン病(らい病)という
病気が出て来る内容があります。
ハンセン病というのは、
なんとな~~く知ってはいた。
いや、なんとな~~くしか知らなかった。
1~2年くらい前だったかな。
たまたまついてたテレビ
探検バクモン と言う番組で
この病気の事をやってて
見るともなく見てたんです。
それで、この病気の施設が日本中にあって
その施設に来たからには最後、
自分の存在が無かったかの如く
外の世界とは完全隔離され
(施設内の結婚は出来たそうだが)
子孫を残す事は許されず
一生をそこで過ごす。
そこまで壮絶な扱いを受けてた
病気だったとはと驚きました。
(一緒に出演してる サヘルさん の
静かな涙が印象的)
そんな病気に触れた小説なんて
知らないし、何となくではあるが
ずっと気になってた作品で
「一度 しっかり読んでみたいな」
と思ってたので、読んでみた次第・・・。
これらの小さなキッカケの
集まりが無ければ
手に取る事も、読む事も無かった
本だと思います。
そう考えると、キッカケは
どこに転がってるかわからないもんですね。