我楽多(がらくた)日記

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谷ゆきこ先生のバレエまんが

2011年03月10日 22時38分36秒 | 懐かしのまんが・谷ゆきこ(谷悠紀子)

先日、思いっきりピンポイントの方にしかわからない「小学六年生」の
「ハロー6ワイドショー」ネタで、一人でおおいに盛り上がらせていただきましたが。
今回もピンポイント・・・それも女子にしかわからないかもしれないネタです。
いや・・・女子も覚えてるかなぁ・・・?。
まぁ、いいや。一人でもおおいに盛り上がる


「小学〇年生」といえば、忘れられないのが谷ゆきこ先生のバレエまんが。

バレエまんがは多々あれど、わたしが最初に出会ったバレエまんが。
そして私が最初に出会った連載まんがだったように思います。

谷先生は、いろんな学年に「バレエ星」「かあさん星」「まりもの星」「バレリーナの星」等
いろんなバレエまんがを描いていました。

あまりにいろいろ描いてるので「あれ~私が見てたのは何だったっけ?」
と思っている方も多い事でしょう。
私と同年代の方は、ズバリ!「さよなら星」です。
主人公の名前はすずらんちゃん
谷先生のまんがに出てくる人は、ほとんどが花の名前でしたね。

このすずらんちゃん、途中からバレーボールなんかもやっちゃってましたね。
バレーボールブームでした。

「さよなら星」は小学1年生から4年生までずっと続いて、かなりロングラン。
その中には、谷先生お約束の次から次へとたたみ掛けるような不幸が
繰り広げられておりました。

なにしろ表紙に「みんな よんでいる かなしい まんが」とあるくらいです。
ただのバレエまんがじゃないんです。かなしいバレエまんがなんです。
表紙の絵は、必ずと言っていいほど涙を流してます。
涙はなくても、もの悲しい顔をしています。
笑顔の表紙は見た記憶がありません。




小学二年生、1月号の表紙。
お正月。晴れ着でも涙。羽を持ってても涙。
誰が何と言おうと涙。


今から考えると、それはもぅもぅもぅもぅツッコミ所満載なまんがです。
でも、そんな「ありえねぇ~」な話でも楽しみにしていたし、
どうなるんだろう?とワクワクして次号を待っていました。

弟は死ぬ、妹は耳が聞こえなくなる(最後は死んじゃうんだっけ?)母は事故で意識不明、
自分も片足切断の危機、部屋を貸した変なババァは虎を飼ってた・・・。
こんなに次々と、不幸で、ありえねぇ出来事が起こったら、誰もが「最後はどうなるんだろう」
という思いを抱かずにはいられますまい。 
さすが谷先生。
そんな読者の気持ちは重々承知です。

「最後は幸せになってほしい・・・」幼い少年少女のそんな願い。
さすが谷先生。
あっさりバッサリ切り捨てます。

まさかの主人公の死です。

それも息も絶え絶えの中で「実は私、心臓の病気だったのです」のカミングアウト。
「えぇ~~~今、それ~~
かなり衝撃的な最終話でした。



「さよなら星」名物。片足なわとび二千回挑戦
片足切断の危機にみまわれたすずらんちゃん。
バレエの先生から「片足のバレリーナめざせ!」(そんなムチャな
そして命じられたのが「そのため片足なわとび二千回!」




バレエまんがには「意地悪な子」がつきものです・・・。

意地悪な子 セリフその1
「いくらうまいからって、あとからはいって来て、大きな顔をしてるわ。」

意地悪な子 セリフその2
「何さ、わたしは、あんな気どったおどりかた、大きらいよ」

意地悪な子 セリフその3
「りょう足なくなりゃいいんだわ。そうしたら、ぜったいおどれないから」

・・・おいおい、それは言いすぎやろ・・・




さっきの意地悪なバレエ教室の子達に
「ホントに片足で二千回とんだの?だったら今とんでみなさい」
と言われ片足でなわとびするすずらんちゃん。
目の前に、病気のママが幻となって出てきました。
意地悪な子のセリフがスゴイですね~
「・・・きっと、き〇がいよ」
今じゃ120%アウトですね。時代を感じます。



今も「〇〇先生へお手紙を書きましょう」というのはあるでしょうが、
あて先は多分全て出版社でしょう。
当時は何と!ご自宅の住所が書いてありました。
今じゃ信じられませんね。

住所をたよりに家へ行って「サインくれ」なんて言う輩はいなかったのでしょうか?
それとも、そんな人にも優しく接していたのでしょうか?
いずれにしても時代を感じます。

当時、谷先生のまんがの中に「えっ」とビックリする文字を見つけた事を覚えてます。
それは、バレエの発表会だったか公演だったか・・・何しろ配役表が貼ってある場面でした。
配役表ですから、役名の下に、その役をやる人の名前がかいてあるんですね。
その中に見つけたんです。

悪役=ワルーイ・ヤッツ

お茶目心なのか、ただ単にメンドクセェ的な事なのか、よくわかりませんが。
あんなに綺麗な、あんなに物憂げな、あんなに真面目なまんがを描く谷先生が
こんな面白い事書くなんて・・・と意外な一面を見た思いがしました。


谷先生のまんがを読んでいたのは何しろ幼い頃なので、内容はほとんど
断片的にしか覚えていません。
なので、ずっと前から「谷先生のまんががもう一度読みたい」
「復刻本で出ないかなぁ」という思いを抱き続けていました。

でも、いろいろと谷先生の事を調べてみますと、復刻本はかなり難しいようです。
と言うか、無理に等しいみたいですね。

悲しいなぁ。

もう一度、じっくり谷先生のまんがが読みたいです。



追記
さよなら星 について、もうちょっと詳しく知りたい方は
カテゴリー 「さよなら星」(谷ゆきこ)
の所を読んでね











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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バレエ星 (ゲバゲバ)
2013-08-05 21:47:49
私はバレエ星の世代でした。

まあこの人の漫画はひっぱるひっぱる。

小学1年生から始まって5年生になっても終わらない。

この頃、最終回ってどうだったのか?と気になってます。

誰かご存知ないですかね。
返信する
バレエ星 (我楽多)
2013-08-05 22:32:54
コメントありがとうございます。

バレエ星世代でしたら、私の1コ上の世代ですね。
バレエ星は1969年(s、44)小学一年生1月号~1971年(s、46)小学四年生12月号
に連載されてたようです。
谷先生の学年誌の連載の中では一番長かったようです。

主人公がかすみちゃん。
意地悪なライバルであざみさんやバーバラとかが出て来たマンガですね。

UP出来るような内容をGetしたら、UPしますね~。
返信する
Unknown (メダカとトクサ)
2013-08-07 17:26:49
谷先生、たしかお姉さんがバレリーナと、いつか書いてていたと思うけど、
アップされた画像を見ると、バレエのポーズはわりと正確なんですね。
実際にあるポーズを描いてる。
返信する
私も・・・ (我楽多)
2013-08-07 23:22:54
コメントありがとうございます。

私も、谷先生のお姉さんがバレエをやってたので、絵を描く時にポーズをしてもらって描いてます・・・
と書いてあったのを見た記憶があります。
どこに書いてあったかなぁ~??

谷先生の絵は、キレイ・可愛いだけじゃなく、かなり正確な絵ですよね。
貸本時代(谷悠紀子時代)の絵も、画力がスゴイです。
返信する
片足なわとび二千回 (ローガン渡久地)
2014-02-04 14:34:40
初めまして。
ローザンヌ国際バレエコンクール日本人活躍のニュース から小学館の学習誌に載っていたバレエ漫画を思い出し、こちらに辿り着きました。

恥ずかしながら谷先生のお名前も、漫画のタイトルも覚えておりませんでしたが、「片脚縄跳び2000回」の記憶は鮮明でした。

懐かしくてたまらず、大学生の娘に語っても反応が今ひとつで・・・

それはさておき、こちらに伺って、記憶のすり合わせが出来たこと、やさしい気持ちになれたことを感謝いたします。

またこっそり覗かせて下さい。
素敵なブログに出会えて今日は良い日になりました。
返信する
記憶がよみがえりましたか? (我楽多)
2014-02-04 15:46:07
コメントありがとうございます。
まぁ・・・。このようなコメントをいただいて、私の方こそ やさしい気持ちになれました。
ありがとうございます。

バレエコンクールでの日本人の活躍はスゴいですね。
でも、インタビューを聞くと、その努力の凄さと言ったら・・・。
やっぱり、あれだけの結果を出すには努力努力なんですね。

谷先生の作品は、読んでただろう世代の人と話をしても、なかなか盛り上がらないので残念この上ありません。

ぜひ、またのぞいてみて下さいね。
お待ちしてます。
返信する
ありがとうございました。 (ミルク猫)
2014-02-10 11:34:33
まりもの星の世代のものです。

あのバレエ漫画がまた読みたくて、探しているうちにこちらに辿り着きました。

懐かしい谷ゆきこ先生の絵に、我楽多さまの才能溢れる文章! あまりに楽しくて、猫と一緒に笑い転げてしまいました。 素敵な時間をありがとうございました(#^.^#)
返信する
才能溢れる??!! (我楽多)
2014-02-10 16:30:49
コメントありがとうございます。

「まりもの星」だったら私の2コ下世代かな?!
内容は違えども、谷先生の「絵」だけでも懐かしんでいただけたら嬉しいです。

まさかまさか文章を褒められるなんて思ってもいなかったので、チョーこっぱずかしいです・・・!!
返信する
なつかしい!! (ありす)
2014-05-11 16:57:47
谷ゆき子先生のバレエ漫画世代です。
バレエはあの時代の女の子の憧れでしたよね^^v

でも最後がどうなったのかとか、細かい内容は覚えていないのです。^^;
学年が上がるたびに、似たような内容のバレエ物語が連載されていたような。

「かあさん星」という題名だったか・・
お母さんが行方不明とか、記憶喪失とか・・主人公(名前も覚えていません^^;)の家庭環境はかなり不幸だったけど、可愛らしくバレエの才能がありレッスンを続けるが、かならずお金持ちの子に陰湿ないじわるをされているのですよね。トウシューズに画びょうを入れられるとか><;

美しくも、暗いバレエ漫画だったと思いますが^^;今読み返したら、笑えるシーンも多いかもしれませんね。
一部をアップしていただき、ありがとうございました!
ますます読んでみたくなってしまいました。

返信する
ふと頭に浮かんだ・・・ (ひさこ)
2015-03-22 23:21:22
「かなしいバレエまんが」って何のキャッチフレーズだったっけ?と思ってつい検索したらこちらが見つかりました。本当にただのバレエ漫画じゃない、「悲しい」バレエ漫画だったんですね(笑)。
縄跳びの記憶が無く、ライバルがあざみさんという名前だった記憶だけあります。階段から突き落としてたような(思いきり犯罪)。
衣装を裂いたり、トウシューズに画鋲入れたり、って谷先生の漫画が発祥なのでしょうか(笑)?
懐かしいお話を思い出させて下さってありがとうございました。
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