ここ何年かは、ドッグランで初日の出を迎えている。
いや。
ほぼ毎日ドッグランで日の出を迎えているので、
なんらの特別な気持ちになれるはずもない。
ドッグランのすぐ近くに、市立体育館が在る。
周辺の景観を損ねないように、土で覆われ芝生が植えられ、
丘に造られている。
冬の間は、芝生の養生のため、丘は立ち入り禁止となる。
のに。
初日の出の時は、みなさんロープをまたいで丘に登る。
なんでしょね . . . 本文を読む
伊達巻をもらった。
手作りの伊達巻だ。
2年前に知り合って初めて貰って以来、
ちゃっかり毎年楽しみにしている。
おせちはこの伊達巻一本だ。
と言いつつ、12月30日朝、
3切れほどいただく。
フライング伊達巻。
はんぺんの風合いとかすかな香り、
卵たっぷり、そしてちょうど良い甘み。
おおごち。
※
今年はフライング柚子湯に入った。
それから毎日柚子湯。
その後、風邪を引きそうになった。 . . . 本文を読む
年末に宴会が集中する。
私のような者にもお誘いが来る。
一つも断らないもんね。
胃腸肝臓の能うる限り。
※
お招きにあずかった。
友人Dの最初の子が生まれて、次の正月にお招きにあずかったのは、
もう19年も前のことになる。
その頃に、私はお祝いに酒を買った。
保存して熟成させて、子どもが成人した時に一緒に楽しもう、
という趣向である。
沖縄では、赤ん坊が生まれると、泡盛の甕を海に沈める . . . 本文を読む
犬の散歩をしていたら、すれ違った自転車は旧友Bであった。
すかさず呼び止めた。
3年ぶりの邂逅である。
※
小学校からの同級生で、
同じ市内に住むとは言え、
忙しい人なので滅多に会うことも無い。
「この辺なら、もしかして会うかなー、と思ってたら。」とBは言う。
会うんである。
なぜか。
犬のオシッコを済ませたら、車に乗せて、動物病院に連れて行って、
今年最後の爪切りでもしてもらうか、と思っ . . . 本文を読む
[あらすじ] 亡父と老母の蔵書の処分をする。
2年半前に特別養護老人ホームに入居した母は、
国語国文学をやっていた。
自分の先生のもとで、辞典の編纂にも携わった。
辞典を作るには、掲載する単語ひとつひとつのカードを作る。
とにかく最初は見出し語のカードを作るところから始まる。
そういうカードが、なんだか筆者の手元に残る。
辞典が発刊されれば、そのカードはもう無用になると思うのだが、
直後はと . . . 本文を読む
門先に、あれこれの鉢植えに百円の値を付けて置いている。
庭で殖えるものだ。
勝手に殖えるものを売ってんだから楽な商売だろう
と思わないでくださいよ。
ひっこ抜いて捨てりゃ済むものを、
鉢に上げて体裁を整えて出すには、
百円以上の手間が掛かっているような気がする。
ーーー
その商売がだいたいにおいて
まともとは思えないのですよ
その辺で拾った石を売るなんて
売れるわけがないのを承知の上でし . . . 本文を読む
自宅を埋め尽くしていた、亡父と老母の蔵書を遂に処分することにした。
専門書・学術書の類を買い取ってくれる古書店を探して、来てもらう。
ついでに私の本もいくらか出そう。
私は子どもの頃から本を与えられていて、読むことは好きだった。
中学生くらいからは、小説を読むようになった。
特に太宰治は片っ端から読んだ。
今はすっかり、文学だの私小説だのというものから気持ちが離れた。
15年ほど前から鍼灸師と . . . 本文を読む
[あらすじ] アメリカ文学専門の亡父と、
国語国文学、主に万葉集や奄美方言を専門とした老母の
地下室を埋め尽くす大量の蔵書を遂に処分しようと準備している。
中には、私の興味を惹く本もたくさん有る。
そういう本を処分してしまわないように、チェックする。
背表紙を見ていると、自分で買ってしまったものも何冊か有る。
家じゅうにこんだけ本が有れば、何冊かダブるってことも有るわけだ。
※
亡父は生前、 . . . 本文を読む
[あらすじ] アメリカ文学専門の亡父と、
国語国文学、主に万葉集や奄美方言を専門とした老母の
家も沈むほど大量の蔵書を遂に処分しようと準備している。
書庫として地下室を作り、スチールの書架を設置して
本を詰め込めるだけ詰め込んでいた。
書架と天井の隙間にもカードの詰まった箱が。
老母は辞書編纂の仕事に常に携わっていた。
語彙ごとに、カードを作るのが、当時のやり方だった。
通路の奥には、大量の . . . 本文を読む
一昨日、柚子湯に入った。
我が家は薪ストーブを使っている。
パチパチと薪の爆ぜる音は、いい。
とても落ち着く。
のは、私だけ。
飼い犬ウーゴくんはパチパチをひどく怖がる。
保護団体から引き取って3回目の冬だが、
慣れるどころか、年々怖がるようになってきているようだ。
困る。
なるべくストーブを使わないようにすると、
当たり前だが、寒い。
爆ぜる音が怖いと、部屋から出て玄関へ行きたがる。
部 . . . 本文を読む
アメリカ文学の翻訳などをしていた亡父の蔵書と
万葉集をはじめ奄美琉球方言などの研究をしていた老母の蔵書を
整理している。
私はまるで読む気にならない、洋書の数々。
私猫にはまったく小判の、専門書の数々。
万葉集の注釈書などは一組で十何巻というのが、
何種類も有る。
※
ある時、本を蔵していた2階の部屋の、
壁と床の間に1cmほど隙間ができているのに気付いた。
本の重みで2階が落っこち始めて . . . 本文を読む
毎朝ドッグランに行く。
深大寺ドッグランの周辺は広く平たい公園用地だ。
南西側には神代植物公園の森が有るが、
北東側は整地され、木も無い。
つまりは吹きっさらしである。
さみんだわ。
夜の明ける時、一気に霜が降りる。
地面がサーッと白く染まる。
この時季、深大寺の朝の鐘は6時に鳴る。
お日さんよりも、坊さんや犬ころや飼い主どものほうが早起きというわけだ。
※
犬と人のため、ドッグランに . . . 本文を読む
おらほ調布は下布田遺跡で出土した耳飾りが、私は日本一の品だと思う。数年前の東京国立博物館での展示で実物を見た。この夏、色々な写真を参考にして、模造してみた。https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/75ab645f4c35516de90de0bb43b264bf近所に住む幼なじみの友人Mに見せたら、「耳飾りなんだから、もう一個作んないとね。しかも対称じゃなきゃ。」ゲゲッ。 . . . 本文を読む
特別養護老人ホームに入居している89歳の母を、
3ヶ月に一度、大学病院に連れて行く。
血液検査の結果を見て、
処方が変わらないことを確認する。
それだけのためだ。
午前9時にホームに迎えに行って、
12時前には送り返す。
母はしゃべりたい事があれこれ有るようだが、
病院に行くということで精一杯で終わる。
緊張するとパーキンソン病の症状が強く出るのだ。
そして、別れ際になって、
「近々、会っ . . . 本文を読む
通信会社から「機種変更しろ機種変更しろ」と
営業のメールがうるさく来ていた。
「世の中5Gですよ5Gですよ5Gですよ」と言う。
分かっている。
世の中が5Gになった途端、
我が家のwi-fi環境は更に悪化したという実感が有る。
※
時々、何日も車で旅に出る。
その時も、毎日のブログの更新は欠かさない。
なんという所でもない所で車中泊する。
だから、インターネット接続は有線でなく、
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