小学生のひろき君(左)は『日本=ニホン』だと言う。
対するみやま君(右)は『日本=ニッポン』だと言う。
小学生の2人はニホンとニッポンで凄まじく言い争った。
お互いに自分が正しいと信じ、時間の限り言い争っていた。
しかし、小学生の2人は時間になれば家に帰らなければならなかった。
それにより争いは終わることになると思ったが…
家に帰るとひろき君は親に今日のことを話した、すると。
お父さんは『日本=ニホン』だと良い、お母さんは『日本=ニッポン』だと言う。
最初は軽く互いの方が正しいと言い張っていたが、いつしか口調が強くなる。
終いには夫婦喧嘩へと発展するまでに至った。
次の日の朝、ひろき君が目を覚ました。
いつもならお父さんとお母さんの楽しそうな会話が聞こえてくるが。
この日は2人共、何も話さないで黙っていた。
何となく家に居づらくなったひろき君はいつもより早く学校へ行った。
学校に着くなり、みやま君と昨日の言い合いの続きを始めた。
それは段々と周りの友達を巻き込むように激しくなっていった。
気が付けば、学校中でその言い争いが起こっていた。
この事態に先生たちは緊急の会議を開いた。
しかし、先生の間でもニホンかニッポンかでの言い争いが始まった。
一方、ひろき君の両親は…
お父さんは会社に行くなり、昨夜の夫婦喧嘩の話をし始めた。
もう気付いているとは思うが、ここでも言い争いが始まった。
お母さんは主婦仲間との井戸端会議で、この話題を提供した。
もちろん、ここでも言い争いが始まった。
こうして日に日に争いは広がり、数日の間で国中を巻き込むことになる。
いつしか死者100万人、重傷者2000万人という戦後最大級の内戦となった。
そして、今ではニホン派とニッポン派で国は二分化されている。
また昔のような日本に戻れる日は来るのだろうか…?