先日産婦人科医の超過勤務に関する新聞記事がありました
お読みになった方もしるでしょうが
全国の勤務医の多くは産婦人科医に限ったことではないと思ったのではないでしょうか
ボクの知る地方の総合病院で内科の医師は連日呼出を受けています
もちろんボクでさえも365日オンコールで3年間自宅から30km以上離れたところに出かけたことはありませんでした
1日複数の件数を超える手術も当たり前でした
産婦人科の記事に反対しているのではありません
部分的な診療科だけではなく
やはり勤務医師の勤務状況を把握するべきだと思います
そうなると大学病院の勤務調整は大学全体が行うべきだということになります
ここで問題なのは教育や研究に必要な時間の計算です
ですからこのような難しい問題はちょっともっと偉い先生方にお願いして
ボクにできることだけを考えました
研修医の先生の労働時間(=研修時間ではまりません)だけでもしっかり把握しておこうって思った次第
そこで多摩病院では研修医の先生の労働時間(=勤務としての診療時間)を決めて
職員全体とくに指導医の先生方にもしっかり理解してもらって
研修医にも事務にもしっかり共通認識してもらうようにしました
その上で超過勤務に対する賃金もしっかり明記
そして当直表や勤務日誌もしっかり記載してもらう
数日分ごとにボクの手元に研修医の勤務時間や当直内容が提出されます
きちんと集計して1週間ごとに合計されて
ちょっとても時間が増えると
電話で直接指導医に電話します
「先生ちょっと配慮してください」って感じ
この時間表が手元にあると
廊下ですれ違う研修医に「頑張ってるな!」って声もかけることができるし
逆に
「先生頑張りすぎないようにね」って言えるので活用範囲は広がります
指導医の先生方からは「ボク達の分も知ってくれ~」って言われそうですが
後輩たちが気にしないように
部屋で残業して仕事するときには「もう帰るよ」と電話したりしています
これもあまり大きくない臨床研修病院だからこそできることかなと思っています
全国の研修医の皆さん
自分の体調管理にも注意しましょうね