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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

鈴鹿 御在所岳 藤内壁 後尾根~富士見尾根

2022-02-26 10:09:02 | ガイド山行/雪山登山
2月24日は、御在所岳 後尾根~富士見尾根のガイドでした。
前日の下山の際もずっと降雪だったので気がかりでしたが案の定さらに積雪の増した御在所岳でした。
時々青空が出始めたので晴れを期待したのですが結局、ほぼ吹雪の中での登攀。
只でさえ陽の射さない藤内はこの上ない寒さ。まるで八ヶ岳でも登っているような感覚でした。
更に今回は岩という岩にまるでガラスのように薄氷が張り付いていて極悪状態。なかなか大変な登りを強いられました。


前日に続いて藤内入りです。


一ノ壁を回り込んで後尾根に取付きます。




後尾根下部の岩稜を登っていきます。
雪が無ければ易しい岩場も氷雪が張り付いたコンディションではなかなかシビアな登攀です。


中又アイス、中尾根バットレス、前尾根・・氷雪を纏った物凄い景観です。


後尾根核心部のチョックストーンへ突入します。




核心部を突破してこられます。
スラブに薄氷が張り付いて極悪状態でした。


核心部を突破してとりあえず難所終了~
ただ、この後のラッセルの酷いこと、酷いこと。猛烈ラッセルを繰り返してようやく登山道に合流して後尾根終了~。
この後、富士見尾根に繋げるべく取付きへ。既に15時!
あまりにコンディションが悪く、また時間が遅すぎるので中退。ロープウェイで下山することにして山頂まで登り返し。


まさに樹氷天国!
皆、体は疲れ切っていましたが美し過ぎる樹氷には感動させられまくりでした。


御在所岳登頂!
アルパインなのでやはり登頂してこそですね。
よく頑張りましたね!

ようやく終了して後はロープウェイで下山するだけ~と山頂駅へ向かってみると、な、な、なんと!時短で既に運行終了!強風で運行時間を切り上げたのでしょう。
一気に脱力感に包まれてしまいましたが下山しないことにはどうにもなりません。気合を入れ直して歩いて下山開始。下山というのに所々猛烈なラッセルを強いられたりで疲れた体に鞭を打つような下降となりましたがお二人様頑張って下山して10時間行動の長い一日を終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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鈴鹿 御在所岳 藤内沢と実践雪山講習

2022-02-26 09:48:31 | ガイド山行/雪山登山
2月23日は、御在所岳 藤内沢の雪山講習山行でした。

雪が豊富なのは良いことですが、それにしても今シーズンの雪は異常過ぎ!
積雪たっぷりの藤内沢でした。今回はご参加がお一人様のみだったのでリクエストに合わせて講習内容を変更して行いました。


藤内壁出合。雪たっぷりの藤内沢へ入っていきます。


コウモリ滝を通過。途中からは先頭で登っていただきました。


「岩と雪」1000mそこそこの山とは思えない景観を見ながら登っていきます。


所々で雪上確保技術(スタンディングアックスビレイ、腰がらみビレイ)を練習していただきました。


樹氷天国!


御在所岳登頂! 山頂の鳥居はほぼ埋まり切っています。


山頂に登ったからは山頂レストランで毎度お決まりのみたらし団子+ウインナーコーヒーのセットでホッコリ。
冷えた体をしっかり癒してから下山開始。


下りも同じく藤内沢経由で。
3ルンゼのアイスゲレンデはあまりの雪の多さに上部は完全に埋まってしまってます。


アイゼン、ピッケルワークを練習していただきながら急斜面を下降。
登りと同じく所々で雪上確保技術を練習していただきながら下りました。


藤内沢を下降してきました。この後登山口まで下山して山行終了。約9時間半の長い一日を終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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大峰山脈 大普賢岳と実践雪山講習(テント泊山行)

2022-02-21 13:22:17 | ガイド山行/雪山登山
2月19日~20日は、大普賢岳の雪山講習山行でした。

今回は主に雪山テント泊に関する技術を学んでいただき、翌日はメインの大普賢岳をめざしました。諸事情により途中で引き返しとなりましたが帰りに和佐又山に登ったりしっかり雪山に浸っていただきました。雪山テント泊が初めてのお二人にとってはガッツリ刺激度満点すぎる初雪山テント泊だったようです。


積雪たっぷりの林道を歩いて和佐又をめざします。


和佐又キャンプ場周辺はキャンプ禁止となっているので少し上がった場所でテント泊。
テント設営地の選定、整地、テント設営、強風時でも耐えうる強固な支点の設置などなど、しっかり時間をかけて設営していただいた甲斐あって強風でもビクともしない立派なテントで朝を迎えました。
上空の風は強いですが青空も広がってきたので大普賢岳めざして出発です。


曾孫普賢岳側からは立派な氷柱も垂れ下がっていて雪山の臨場感を醸し出してくれています。


笙の窟に到着。今回はここまでとして引き返しました。


折角なので和佐又山山頂をめざしました。


和佐又山山頂からは大普賢岳が大迫力で見渡すことができました。
2000mに満たない山ですが登り応え抜群の雪山です。
和佐又ヒュッテが営業されていた頃は冬ごとに割と頻繁に登っていましたが今回久しぶりに訪れた雪の大普賢はやはり良い山だなぁ~と思い起させてくれました。
この後、テント地に戻って撤収作業をしてから下山して2日間の山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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個人ガイド 鈴鹿 御在所岳 本谷

2022-02-18 10:35:47 | ガイド山行/雪山登山
2月17日は、個人ご依頼で御在所岳本谷のガイドでした。

かなり強い寒波の襲来で各地の山々も大雪に見舞われたようですが、ここ御在所岳も始めから終わりまでしっかり雪の降りしきる一日でした。
それでも南東面に位置する本谷は雪こそ多かったものの風も殆どなく、またたまに青空も望めてなかなか良いコンディションで楽しむことができました。




沢登りでもなく、アイスクライミングでもなく、冬の谷を詰める。このなんとも言えない静寂と美しさが本谷の魅力かもしれません。


降りしきる雪の中、もちろん?登山者皆無。当然トレース無。トラバース箇所はかなり悪いコンディションになっていたのでしっかりロープで安全確保して登って来てもらいます。


ジョーズ岩


ジョーズ岩の隣はあまりに雪が積もって氷雪壁になっていました。


青空を望みながらひたすら上をめざす。シンドイですが気持ち良さが勝っています。


ロープウェイの巨大支柱もかなり下になり、温泉街を見下ろしながら登ります。


この後、山頂へ直接抜けるラインから登りましたがこの間が今回一番キツイ箇所でした。
ほぼ無風の本谷を抜けて御在所岳山頂に出ると猛吹雪でした。
お疲れ様です。よく頑張りましたね!


という訳で疲れた体と気持ちを癒すためにも山頂レストランで休憩。
毎度お馴染みのみたらし団子+ウインナーコーヒーのセットで超マッタリ~ 
歩いて下山するのが嫌に思うくらいでした。

しかし登ったら下りるのが登山。中登山道を辿って下山。


パワースポットの地蔵岩


中登山道もやはりガッツリ積雪でしたが順調に下山して山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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伊吹山南稜~登頂と初級雪山講習

2022-02-18 10:14:28 | ガイド山行/雪山登山
2月16日は、今シーズン5回目の伊吹山に雪山講習山行でした。

近年では珍しい積雪豊富な伊吹山、まだまだ楽しめそうです。
という訳で今回もしっかり本格的雪山の伊吹山でした。メインの南稜~山頂を経て下山途中までの間のみガッツリ猛吹雪の中での行動で景色が見えず残念でしたが強風対策や行動の仕方など様々なことが学べるということでは実りの多い一日だったと思います。


3合目からの伊吹山。平日でおまけに大雪予想が出ているので登山者は10名にも満たない程度で静かなものです。


5合目からの伊吹山。まだ稜線、山頂付近まで見渡せてますね。


途中から一般コースを離れて南稜へ向けて足運び、アイゼンワークの練習していただきながら登っていきます。




とにかく樹氷が綺麗すぎるこの日の伊吹山でした。


南稜に出た時は青空と美しい雪稜が見渡せたのですが・・・


あっという間に猛吹雪~ 
時々耐風姿勢を取られながら登ってこられます。


伊吹山登頂!おめでとうございます!
なかなか厳しいコンディションでしたがよく頑張って登られましたね!


山頂周辺の小屋は氷の鎧を纏っています。


下りもやはり吹雪の中でしたが途中から吹雪も止み美しい絶景を見下ろしながら下山できました。


3合目まで戻ってきて伊吹山を見納めします。
夕陽に染まってこの上ない美しさでした。
この後、順調に下山して無事に山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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