熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 中央アルプスの山々

2021-04-28 09:38:02 | ガイド山行/雪山登山
4月25日~27日は、個人ご依頼で中央アルプスの雪山登山をガイドしてきました。
千畳敷をベースに歩き、登り、攀じり、そして下りました。
3日間、最高の天気に恵まれて最高に充実した残雪の中央アルプスを満喫していただくことが出来ました。

先ず初日は、三ノ沢岳をめざしました。


スカッ晴れ!の千畳敷カールを望みスタート。


極楽平に出て三ノ沢をめざします。
天気が急変してたまに小雪が舞う時間もあり変化の大きい一日でした。


三ノ沢岳登頂! おめでとうございます!
大きなアップダウンを伴う三ノ沢岳。木曽駒とかに比べて格段に登山者の少ない山ですが、それだけに本格的雪山といった趣の名山です。


下山(上山)する頃には青空も広がって気持ち良い雪山登山でした。

翌日は、木曽駒ヶ岳へ。


紺碧に空と千畳敷カール。最高の景色です。
3日間で一番の微風、ド快晴の最高の天気に恵まれた一日でした。


八丁坂を登ります。
登ってくるお二人の写真を撮りたいので距離を取ろうとスピードを上げたのですが、スゴイ勢いで付いて来られるのでシャッターチャンスを逃してしまいました・・・


木曽駒ヶ岳登頂! おめでとうございます!
ポカポカ陽気の山頂でゆっくり休憩。なんとも至福の時間を過ごせました。
バックには前日に登った三ノ岳、そして遥か遠くに空木岳、南駒ヶ岳と中央アルプスの名峰が連なる絶景でした。

3日目は、和合山南稜~和合山~伊那前岳ピストン~宝剣岳縦走のグルリ周回コースを巡りました。


やはり快晴! 本当に天気に恵まれた3日間でした。




急な雪壁をひたすら登って南稜上をめざします。


最後の最も急な個所を越えてようやく稜上に合流。
フクラハギの疲れまくる登りでしたがよく頑張りましたね~


その後も暫く登って和合山登頂~
和合山からの宝剣岳~サギダルの頭に至る稜線を望みます。


伊那前岳をピストン。
無雪期は稜線下のトラバース道を辿るのでアップダウンも少なく楽なのですが、折角なので雪たっぷりの稜上を進みました。


和合山へ戻る途中から望む和合山。そして右へ中岳、木曽駒ヶ岳
千畳敷からだとどこが山頂か分からないくらいの平凡な山に見えますがこの方面からだと立派な鋭峰なのです。


続けて宝剣岳へ。


あっという間に登頂! おめでとうございます!


宝剣岳山頂からの絶景! 三ノ沢岳、そして南部の山々。


宝剣岳山頂からもこれまたあっという間に極楽平に抜けて、最後は千畳敷カールに向けて今回最後の下降です。


千畳敷に戻って無事に3日間の登山を終了~
レストランで昼食タイム。「星空カレー」を食して今回の山行を締め括りました。
3日間お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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泉州 奥立岩 プチ・アルパインクライミング

2021-04-28 08:57:19 | ガイド山行/バリエーションルート登山
4月24日は、奥立岩でロッククライミングでした。
今回はご参加がお一人様のみだったこともあり、リクエストに応えて講習中心の内容に変更しての実施でした。
リード技術やロープワークなどを中心に練習していただきましたが、何分危険を伴うクライミングという行為、「如何にしてリスクを減らしながら行動するか」を徹底的に身に着けていただく為に繰り返し、繰り返し反復練習をしていただきました。
例えば「懸垂下降」という技術は一見とても単純で簡単な技術のように思えます。それでもこれ程リスクが高く難しい技術はないと考えています。
実際に私自身今までに「何千回」という回数を重ねていますが重大な事態に繋がるようなミスをしたことが何度もあります。なので例え5m位の下降であっても常にリスクを意識して確認の徹底を心がけています。




前半は手順や方法を押さえていただく為に難し目の岩は私がリードで登攀。




後半は実際にリードしていただいて実践的なことを反復練習していただきました。


S字ルンゼを下降してきて終了~

充実した一日でした。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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個人ガイド 大峰山脈 明星ヶ岳~八経ヶ岳~七面山縦走

2021-04-20 08:55:16 | ガイド山行/一般登山
4月18日~19日は、個人ご依頼で大峰山脈のガイドでした。

大峰山脈最高峰にして、近畿最高峰でもある八経ヶ岳を経て、大峰の秘峰ともいうべき七面山をめざして周回コースで巡りました。
雪の少なかった今シーズンは大峰の山々は既に雪の欠片も見られない初夏の様相になっていましたが、急激な寒波の襲来で一日にして雪山に激変し、まさかの雪中登山となりました。それでも普通の状況ではなかなか見ることの出来ない雪化粧した山々や樹氷した樹々など嬉しいサプライズの連続で楽しみながら登り、歩き、下ることができました。


湯ノ又に車を停めて先ずは破線コース(難路)とされている中尾尾根を登って明星ヶ岳をめざしました。


しかし意外にもごく最近に整備事業(令和2年事業)が行われたとのことで立派な標識が立てられ、上部の難所も含めて整備がされてかなり登り易くなっていました。


大峰の秘峡、神仙平を望みます。


七面山、奥には釈迦ヶ岳


長い登りを経て明星ヶ岳登頂!
中尾尾根上部から雪が舞い出し、明星ヶ岳山頂ではプチ吹雪でした。


最高峰の八経ヶ岳登頂! お疲れ様です。この頃にはもはや完全に雪山と化してきました。
直ぐに山頂を後に明星ヶ岳に戻りそのまま大峰奥駆道を南下、舟ノ垰付近でテント泊としました。


水場の無いこのコースの為に水を6リットル、日本酒を0.9リットル担いでの行動はなかなか効きました。
こんなに雪が積もるのが分かってたら水が作れたのに~~


一晩よく積もって雪中登山で次なるメインの七面山へ。楊枝の森の山頂にも立派な道標が立てられていました。


七面山山頂


青空と樹氷


最初に登った明星ヶ岳を遠望


眼下には樹氷で真っ白な樹々とアケボノ平、そして今回最後のピーク、槍ノ尾ノ頭を望みます。絶景中の絶景とはこのことです!


アケボノ平から望む釈迦ヶ岳~仏生ヶ岳~七面山(左から)の山々


槍ノ尾ノ頭山頂。おめでとうございます!


この後は七面山登山口を経て下山。という最後の最後に靴を脱いで裸足になっての渡渉でした。
なかなか変化に富んだ2日間の山行でした。
大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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個人講習&ガイド 雪山講習山行 中央アルプス 宝剣岳周辺

2021-04-17 08:30:29 | ガイド山行/雪山登山
4月14日~16日は、個人ご依頼で雪山講習山行でした。

1日目は、千畳敷からサギダル尾根登攀~宝剣岳縦走~ホテル千畳敷泊。
2日目は、千畳敷~和合山南稜~和合山~宝剣岳縦走~三ノ沢岳~途中テント泊。
3日目は、極楽平~サギダル尾根~宝剣岳縦走~千畳敷下山。
3日間でサギダル尾根登攀を2回、和合山南稜登攀を1回、宝剣岳縦走を3回、そして三ノ沢岳登頂、となかなか盛り沢山の内容で頑張っていただきました。


スッキリ晴天の宝剣岳と千畳敷カール
お昼前までここ千畳敷でも雨の荒れた天気だったので予定を変更して天気の回復するのを待って登山開始。


サギダル尾根をめざします。尾根上は殆ど雪がなくなっていて黒々しています。


ホテル千畳敷を足下に高度感満点の岩稜登りです。


アッサリ登り終えて、そのまま宝剣岳縦走に継続。宝剣岳登頂です。


宝剣岳を下山中


八丁坂を下ってホテル千畳敷に戻りました。


翌日は朝からド快晴☀
和合山南稜をめざしました。


南稜下部の雪の急斜面を登っていきます。


宝剣岳~サギダルの頭にかけての稜線を望みます。美しすぎる景観に目を奪われながらの登攀でした。


上部の雪稜を登っていきます。


和合山山頂からの絶景。宝剣岳~遥か空木岳、そして中央アルプス南部の山々まで見渡して眺望を楽しみました。


続いて宝剣岳をめざして


今回2度目の宝剣岳山頂。めざす三ノ沢岳(右端)をめざして山頂を後にします。


三ノ沢めざして真っ白な雪の稜線を進みます。他に人っ子一人いない贅沢な登山です。


途中でテント設営。念入りに整地して三ノ沢岳を正面に望む贅沢なキャンプ地を作りました。


設営後は三ノ岳山頂をめざしました。置いてきたテントが留守番してくれています。


山頂めざしてあと一息! と思いたいところですが、この先にまだ少しの辛抱が待っているのが三ノ沢岳。


三ノ沢岳登頂! おめでとうございます! 大きく、美しく、なにより登り応えのある本格的雪山でしたね。

3日目は、朝から強風が吹き付け小雪舞うガスガスの天気でした。
テント撤収後、全装備を持っての行動開始です。


一旦、極楽平に出てそのままサギダル尾根登攀に向けてカールを下ります。
気温が下がったのでカリッカリに凍結した急斜面を慎重に確実な動作で下降しました。
それでも前日までの行動でかなりしっかりしたアイゼンワークを身に着けられているので安心して行動していただくことができました。


サギダル尾根を登ります。テント泊を含む全装備を担いでの登攀はかなり奮闘的な感じがありましたがその分登り応え満点でしたね。

サギダル尾根を終えてそのまま宝剣岳縦走に継続。
稜線はかなりの吹雪状態でしたが、今回の目的の一つである確実なアイゼンワークを習得していただく為にも敢えてもう一頑張りです。


今回3度目の宝剣岳登頂。
よく頑張りました! ハイ!


千畳敷に下山し終えて信州駒ヶ岳神社のお社にお参り。
欄間には龍の彫刻が施されているのが普通ですが、ここのは、アルプスらしく雷鳥の彫刻なのです。


ホテル千畳敷で駒ヶ根名物のソースカツ丼を食して今回の3日間の山行を労いました。

3日間、本当によく頑張りましたね~ 本当に本当にお疲れ様でした。
ご依頼ありがとうございました。







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南アルプス 黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳

2021-04-12 11:39:56 | ガイド山行/雪山登山
4月10日~11日は、黒戸尾根を辿って甲斐駒ヶ岳をめざすコースをガイドしてきました。

ここ2年ほどは強風や悪天候等による中退で登っていなかったので久々に雪の黒戸尾根からの登頂でした。
2日間共にこれ程ないくらいの好天、快晴に恵まれて今シーズンほぼ最終盤にして最高の雪山登山でした。


初日は長い黒戸尾根を七丈小屋まで。長い尾根登りも甲斐駒ヶ岳の絶景を望みながらの登行で気分を高めてくれます。


翌朝は超快晴!ご来光を迎えます。


八合目御来迎場からの甲斐駒ヶ岳


七丈小屋のシンボル的デザインに利用されている2本剱


山頂めざしてなかなかシンドイ登り。


山頂までもう一息!


甲斐駒ヶ岳登頂! おめでとうございます! お二人様頑張って登りました!


山頂からは360度の大絶景!
北岳方面


仙丈岳方面


鳳凰山方面、そしてその奥に富士山を望みます。
風もなく穏やかな最高の晴れ空だったのでゆっくり長めの休憩をして絶景を満喫しました。


下山は所々凍結個所が多く危険があるので要所要所で十分に用心しながら下りました。
5合目から下は疲れたには十分過ぎる程のある意味核心とも言うべき長い長いダラダラ下りを経て無事に下山。今回の山行を終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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