SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ハロウィンカード

2018-10-30 19:05:16 | ごあいさつ/お知らせ


ハロウィンですね。

今年は(も)カボチャクイズとハロウィン劇場をできなくてすみません。

どちらも10月に入った頃から頭の隅っこで気になっていたのですが
ニコニヤの小さい不調が続いていたことで(ひとつひとつは全然たいしたことないんですが)
やっとのことでニコニヤの年齢を意識し始めた秋でした。

決して「ニコニヤが心配で手がつかなかった」と言うわけではないんですよ(笑)

でも「遊べー」「かまって〜」とまとわりつくニコニヤに
「これは何とありがたいことか」と心の底から実感して
集中力の必要なことは無理だなと判断した次第です。


私もニコニヤも(ついでにオットも)みんな元気に過ごしております。
でも、今までよりも意識してニコニヤとの時間をじっくり味わおうと心している今日この頃です。


深まる秋、皆さまも楽しく健やかに堪能なさってくださいね。

Happy Halloween 2018
コメント (3)
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タウリンの吸収をジャマするもの

2018-10-28 20:06:14 | 食餌・健康
タウリンのことについて、やっと書きます!


「遅かったね〜」

以前にサラッとタウリンとカルニチンについて書いた記事はこちら。

犬とタウリンとカルニチン

上の記事にも書いていますが、タウリンはアミノ酸の一種です。

その主な働きは

1. 心臓の機能を正常に保つ
2.脂肪の消化に必要な胆汁酸塩の成分になる

3.目の網膜の機能を正常に保つ
4.生殖機能を正常に保つ

今回の記事で関係してくるタウリンの働きは最初の2つです。

犬は基本的には肉に含まれるアミノ酸であるメチオニンとシステインから体内でタウリンを生成することができます。
また肉や魚にはタウリンそのものも、ある程度含まれています。

(一方、植物性のタンパク質にはタウリンは全く含まれておらず、メチオニンの含有量も少ないため
大豆やエンドウ豆など植物性のタンパク質を多く使用しているドッグフードでは
メチオニンが後から添加されている場合が多いです。)



「かわいい子にはお肉と魚を食べさせろってことね!」


ですから本来なら、動物性タンパク質を必要量摂取していれば
犬の体内でタウリンが不足することはないはずなのですが
犬が食べているものの中にはタウリンのジャマをするものもあるんですね。

今日はタウリンの吸収をジャマする食べ物について書きます。
これには上にあげたタウリンの働きの2番目「胆汁酸塩の成分になる」が関連します。

(他のタウリンを阻害する要因は明日以降に分けて書きます)

タウリンは胆汁酸と結合して胆汁酸塩となり、食べたものを消化する時に小腸内に分泌されます。
小腸内で脂肪の消化を助ける働きをした胆汁酸塩は腸管で再吸収されてタウリンは再利用されます。

しかし、食べ物に含まれる特定の食物繊維は小腸内に分泌された胆汁酸塩と結合し再吸収の邪魔をします。
そうすると胆汁酸塩に含まれているタウリンは、動物の便として排出されてしまいます。

このような状態が長く続くと、タウリン欠乏症につながるおそれがあります。

最近の研究では、米ぬか、セルロース、ビートパルプが低品質のタンパク源と組み合わさった時
犬の血漿タウリンレベルを低下させること、中でもビートパルプが顕著であることが示されています。

その他の食物繊維でも同様のことが考えられ、豆類や芋類が動物性タンパク質に比べて多すぎる場合
タウリンレベルの低下が予想されます。


「なんだかよくわからなくてポカーン」


豆類は総じて食物繊維が豊富ですが、芋類ではサツマイモは食物繊維が豊富です。
ジャガイモは不溶性の食物繊維自体はサツマイモに比べると少ないですが
デンプンの一部が犬には消化が困難で、その一部のデンプンは不溶性食物繊維と同じような働きをすることがわかっています。

つまり、市販のドッグフードで言えば、高品質の動物由来のタンパク質を十分に含み
植物由来のタンパク質をメインのタンパク質源として含まず、高レベルの食物繊維を含まないことが
タウリンを有効活用し心臓を守るために大切です。

ダイエットや下痢対策で食物繊維が多く含まれるフードを食べさせる場合は
与える期間が長期にならないようにすることと、場合によってはタウリンのサプリメントを使うことを
獣医師に相談することも一案です。

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またダイエット対策として、野菜を細かく刻んで大量にフードにトッピングするのもあまり好ましくありません。

手作りの食餌の場合には、まず動物性のタンパク質の量がどれだけ必要かを把握すること、
穀類と野菜の量が極端に多いバランスにならないように注意することが大切です。

食餌に含まれる食物繊維の量が極端に多い場合は、タウリンだけでなく
カルシウムや鉄などのミネラル類の吸収も阻害することがあります。


「そりゃ犬がお肉より野菜たくさんなんてまちがってるもん」


次回はタンパク質の質とタウリンの関係について書きます。
単純に植物性か動物性かという話だけではないんですってよ。

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《参照》

Delaney SJ, Kass PH, Rogers QR, Fascetti AJ. “Plasma and whole blood taurine in normal dogs of varying size fed commercially prepared food.” Journal of Animal Physiology and Animal Nutrition 2003; 87:235-244.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12752830

Torres CL, Backus RC, Fascetti AJ, et al. “Taurine status in normal dogs fed a commercial diet associated with taurine deficiency and dilated cardiomyopathy.” Journal of Animal Physiology and Animal Nutrition 2003; 87:359-372.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14507418

Ko KS, Fascetti AJ. “Dietary beet pulp decreases taurine status in dogs fed low protein diet.” Journal of Animal Science and Technology 2016; 58:29-39.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27489723
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気力切れ

2018-10-27 23:37:07 | 飼い主の日常
ニヤの心臓や血圧が心配事ナンバーワンだったので
タウリンと食べ物のことをブログにも記録しておこうと思っていたのに

思いがけずニコの肝臓と腎臓に黄色信号(赤じゃない)が灯ったため
ちょっと頭が追いつかずにおります。

ニコの絶食付き血液検査は木曜日に予約を取りました。

絶食があるので朝一番でないとダメと主張したためにちょっと遅くなりました。
だって絶食してお昼12時に検査なんてあり得ないですからね(笑)



明日はがんばろう。



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予定変更

2018-10-25 22:40:12 | ニコとニヤの日常
昨日「明日からタウリンと食材のこと書きます」と言った舌の根も乾かないうちですが


「予定を変更するのね?」

はい、すみません。

ニコの血液検査の結果について動物病院からメールで連絡があったのですが
ALT とALKP、BUNとクレアチニンが それぞれ正常値よりも高かったとのことで
絶食をした状態で再度血液検査となりました。

一時的なものかもしれないので、次回の検査で正常値なら問題なし
次回も今回も同じような数値ならば、投薬や処方食までは必要ないので
肝臓と腎臓をサポートするハーブのサプリメントで対応しましょうとのことでした。


「おかーさんがちょっと落ち込んでいる」

ちょっとね〜。ニコは健康優良児だと思ってたからね〜。
しかも肝臓と腎臓って、普段からハーブでサポートしてると思ってたからさ
「えー!何がいけなかったの!?」って悶々としちゃったね。

でもニコも13歳半だし、何も対策してなかったらもっと早くにどこかが悪くなってたか
今回の数値ももっと悪くて直ぐに投薬を始めないといけなかったかもしれないし。

取り敢えずは再検査をして、その結果待ちをしないと仕方ないかと開き直っています。

ALKPは関節炎でも数値が上がるらしいので、それかもしれないなあと思っています。

BUNとクレアチニンは検査の直前にタンパク質を摂取すると上がることもあるそうですが
「病院に来る直前に何か食べてきましたか?」と質問が書いてあったので
「食事は朝の7時ごろに食べましたが(検査は12時)待合室と診察室で待っている間
落ち着かせようと思ってチキンジャーキーを連続して与えていました。
チキンジャーキーは原材料の最初にあがっているのが鶏肉で粗タンパク15%のものです」
とお返事したんですが、考えてみれば血液検査の前にオヤツ食べまくりってひどく間違ってますよね

そんなわけで、腹を括って再検査にのぞみます。


再検査の何が憂鬱って、ニコに絶食させることですけれどね。
うんと朝早い予約にしてもらおう。そうしよう。


「ゼッショクって何だろう?なんかイヤなひびきだ...」




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「ニコちゃん、ゼッショクって何か教えてあげようか」

ニヤ、やめなさい。
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ニコ検診騒動記

2018-10-24 23:23:42 | ニコとニヤの日常

「あぁ......今日はたいへんだった、ニコ疲れたよ」

たいへんだったのはニコだけじゃない。
おかーさんもたいへんだったし、疲れたよ。

今日はちょっと遅くなったニコの検診に行ってまいりました。

最初はおとなしくしていて、ナースさんたちにも「今日はいい子ねえ」と言ってもらったんですが
先生から皮膚、歯、耳、目とじっくり診てもらううちに「もう限界、いや」となって
ジタバタし始めて、終わった頃にはニコも私もグッタリとなったのでした。



「わかるわ〜、病院は世界で一番いやなところよね〜」

犬の嫌がることはしたくないし、見ていると「ああ、そろそろ限界だな」と分かるのですが
家でお手入れをしてる時と違って「じゃあ今日はここまでにしようか」ってわけに行かないからねえ。

それはさておき、詳しい血液検査の結果が出るのは2〜3日かかりますが
今日のところは皮膚がやや乾燥しているのと、軽い歯肉炎以外は特に問題はありませんでした。
心音も肺の音もきれいで問題なし。

目が少し白くなっているのが気になっていたのですが、加齢から来るもので
視界には影響がなく白内障ではないとのことでホッとしました。

ただ歯肉炎があるので、ニヤと同様に麻酔をかけてクリーニングをすることにしました。

ニヤが心雑音や「やや心肥大」を指摘されて以来、検診にドキドキだったので一安心。

でもニヤの心臓のこと以来、私のこだわりテーマの一つに「タウリン」が加わりました。
ニコも「一応」ドーベルマンの可能性があるので、拡張型心筋症のリスクがあるかもしれないし。

タウリンは、アミノ酸の一種だけど必須アミノ酸ではありません。
心筋を保護するなど、心臓の働きに重要な役目を果たしますが
食べ物の取り方によっては、タウリンの吸収を阻害したり、排出を促してしまう場合があります。

数ヶ月前にアメリカ食品医薬品局が発表した、豆類やポテト類の割合が高いフードを食べている犬に
拡張型心筋症を発症する個体が多く見られるというのも、ある程度説明がつきます。

自分の整理も兼ねて「タウリンと食材の関係」明日から何回かに分けて書きます。


「書いちゃったから、もうサボれないね」

その通り。

シニア犬2匹抱えてるからね、タウリンとフィッシュオイル は手放せないよ。



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