SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の日記です。

PWJと週刊新潮

2017-05-10 23:34:01 | まじめな話
もうすでにTwitterやFacebookなど、あちこちで話題になっているのでご存知の方も多いかと思います。
週刊新潮がピースワンコジャパンの活動について取り上げ、5月10日発売号に掲載されているとのこと。


「おかーさんは色々考えて難しい顔をしています。」

Yahooニュースで拝見したところによると、タイトルは
「志村どうぶつ園」で紹介、「セカオワ」「マエケン」も支援 “殺処分ゼロ”でふるさと納税8億円を集めるNPOの嘘

なるほど、いかにも週刊新潮らしい(笑)
さすがに丸ごと鵜呑みにしようとは思わないし、悪意の込もった書き方だなとは思うけれど、ニュースで紹介されている内容の中には真実も含まれている。
大手団体ということで何の疑問も持たないでいる人たちに目を向けてもらうという意味では良い機会だとも言える気がする。

残念ながら新潮の記事の全文を読むことができないので、これについてはYahooニュースで紹介されている以上のことは私には書けない。

Yahooニュースに記されている「保護犬に施すのが常識の不妊・去勢手術がほとんど行われておらず、今年3月に動物愛護団体などから公開質問状が出される事態となった。」は本当のこと。
当のピースワンコジャパン自身が避妊去勢手術の実施状況(ほとんど行われていない)を発表しているし、3月に55の動物保護団体から出された公開質問状に対する回答も公開されている。

そして、今回の新潮の記事掲載にあたってピースワンコジャパンが自身のサイトで『おしらせ』として見解を発表している。
【お知らせ】『週刊新潮』5月10日発売号の記事について

寄付金として納められた資金の使途や会計については、今後また情報が出るかもしれないし、私自身が詳しいことを知らないので何か書くことはできません。
けれど、はっきりしている事実『避妊去勢手術を行わずに飼育や譲渡をしているということ』これはどう考えても受け入れがたい。

去年の12月に書いたこの記事の中でも言っているんだけど
愛犬に避妊去勢手術をするかどうかは飼い主が決めること。だけど繁殖をするかどうかとなると話は別。
それはその家庭の話だけじゃなくて社会に関わることになるから。

さらに保護団体の話ともなると完全に別の次元であって、よっぽどの重病や老犬以外は繁殖の可能性を完全に断つことが義務だ。

PWJが自身のサイトで発表している数字からでさえ、問題が明確に読み取れる。
「譲渡後も繁殖はほぼ起こっていません。」
これは上記サイトに書かれている言葉。こんなところで「ほぼ」なんて副詞が出てくること自体が問題外だ。
保護団体の譲渡後の繁殖は100%ゼロでなくては意味がない。

サイト内では譲渡後1年以上経った里親264名への調査の結果を掲載している。
それによると、回答回収率が95%。264名の95%で250名から回答があったわけだ。
そして97%の飼い主の犬が繁殖していないとのこと。
つまり3%は繁殖が起こっている。250の3%で7.5。小数点以下を切り捨てても7件の繁殖があったことになる。
平均して3匹の子犬が産まれたと仮定したら21匹の犬が増えたというわけだ。

あーーーーーー、あかんあかん。ここまで努めて冷静に書いてきたけど、頭の温度が上がってきた。

「おかーさん、がんばってこらえて。COOL HEADよ。」

はいニヤ様。

21匹の犬をレスキューするのってどれくらいたいへんか、実際に保護活動をしていなくても
保護犬に少しでも関わったことがある人なら簡単に想像がつくと思います。

さらに1.6%にあたる4件の脱走も起きており、もしもこの犬たちも繁殖して3匹ずつ子犬が産まれていたら12匹。

税金として納められた資金を使って保護と譲渡活動を行っているのに、譲渡の結果予期せぬ犬の数の増加があるなんて
明らかに保護活動としての義務を果たしていない。
しかも現在は避妊去勢手術をしていない犬を他の自治体に移送して譲渡している状態です。
元々その土地で、きっちり避妊去勢をして譲渡活動をしている団体の方々の努力を思うとやり切れません。

そもそも団体自身の言葉の中に問題が現れているのだから
マスコミによる印象操作だとか、根拠のない言いがかりでは済ませられない、
避妊去勢手術を行わないという姿勢には根本的なシステムとしての欠陥があるわけです。

先に書いた公開質問状への回答も、同様の問題が見受けられたり、そもそもきちんと回答していなかったりする項目が見られます。
質問と回答はこちら→https://inunekonet.wixsite.com/openletter-pwj/answer

『殺処分ゼロ』というのは目標にするべきゴールではないのです。
数字を目標にするから歪みが生じてくる。
保護活動の最終的な目標は、捨てられる動物を最小限までに抑え、無理なく譲渡できる状態にすること。
飼い主のいない野犬や野良猫の数はゼロを目標にする。
殺処分ゼロというのはその最終目標までの通過点に過ぎません。

せっかく潤沢な資金を持ち、人的資源にも恵まれている同団体なのですから、
これだけたくさんのところで指摘されている問題点を受け入れて改善し、発展してほしいと心から思っています。
ちょっと飲み下しにくい苦い薬だと思いますが、今回の週刊新潮の記事が何かのきっかけになることを願ってやみません。


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9 コメント

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私もモンモン。 (ビートママ)
2017-05-11 20:02:25
今朝、犬友からメールがあって本件のことを知りました。まさにここに、ふるさと納税しようかと思ったんですよ、初年度に。だけど「経緯をもうちょっと見てからにしよう」と保留したんです。どんな金額が集まって、どういう経緯でどういう風に使われるのかをもうちょっと知りたい、と思った次第。
私は悩んだ結果、週刊誌は買いませんでした。読んでしまったら「これが事実」と刷り込まれそうな気がするので、もうちょっと時間を置いて全体が見渡せるような追加報道があればと、待つことにしたんです。
殺処分ゼロというおまじないみたいな言葉を、私もゴールだとは思えません。「この犬が、この猫が、殺されてしまうなんて許せないでしょ?」みたいな脅しの効果ばかりを感じるからです。ああ、コメント欄なのに一杯書いちゃった。私も目下、頭が煮えているところだものですから。
Unknown (匿名)
2017-05-12 01:07:52
杉本彩のピースワンコへのブログ記事がわかりやすくよかったと思いました
お二方、コメントありがとうございます。 (あが)
2017-05-13 14:35:56
・ビートママさん
寄付をするなら経緯を見てからにされた姿勢は正しいと思います。
それがPWJだからというわけではなく、常にそうあるべきですもんね。
週刊誌の記事は煽り気味のタイトルに比べて、内容全体はよくまとまっていたとおっしゃっている方が多い模様。
でも保護されている犬たちの飼育状態などは本当のところはわからないままなんですが。
殺処分ゼロという目標については書き始めたら止まらなくなるので、また機会を改めて。

・匿名さん
コメントありがとうございます。
杉本さんのブログ、私も拝見しました。
落ち着いたトーンできちんと主張されていましたね。
Unknown (おち)
2017-05-13 15:04:31
そーなんですよねえ。

最初から宣伝の仕方が素人離れしてたので私が支援する必要はないと思ってました。また、母体の団体が広告塔には全く不向きな犬をいつまで経っても宣伝に利用してて、訓練は得意なのかもしれないけど、犬の特性の理解の仕方に共感できないなと思って見てたのですが、それでも犬猫の命が使い捨てにされている事実に関心を持つ人が増えること自体はよいのかなと思ってました。

繁殖や脱走以外にもいろいろ言いたいことはあるけれど(あがさんもでしょうねえ)、まあ、やってること全てが悪な訳じゃないから、今回突きつけられた課題にどう向き合うか、ですよねえ。せっかくの知名度と人脈とお金、どうぶつたちの未来のために活用して頂きたいものですが…
おちさん、コメントありがとうございます (あが)
2017-05-13 16:03:36
言いたいことをおちさんが全部書いてくださった(笑)
いろいろ言いたいことは山盛りなんだけど、とにかく大事な点を改善して
不幸な動物を増やさないようにしていただけたら、それで良いです。
あらゆる面で豊富な資源を最大限に有効に活用してほしいですね。
Unknown (ぺこかぁ)
2017-05-15 18:19:30
最近ブログもTwitterもお休み気味で初めて記事の事知りました。
団体の話は耳にはしてました。
いい機会だからコンビに行って雑誌手に入れてこようかしら。
Unknown (柚子七味)
2017-05-18 09:04:01
初めまして。
不妊去勢手術をしないPWJに反対している一ボランティアです。
関連記事を集めているのですが、リンク貼らせていただいて宜しいでしょうか?
柚子七味さん、コメントありがとうございます。 (あが)
2017-05-18 15:48:03
初めまして。ご丁寧にありがとうございます。
リンク、どうぞ宜しくお願いします・
これをきっかけに良い方向に変わっていただきたいですね。
ぺこかぁさん、お返事が抜けてた!ごめんなさい! (あが)
2017-05-21 05:06:06
コメント拝見して、心のなかでお返事して、書いたつもりになっていました。
たいへん失礼いたしました。
新潮の記事、読まれましたでしょうか?
賛同するにしても反対するにしても、元になる情報が必要なので
今回こうして取り上げられたことは良かったと私は思います。
願わくば、なぜ避妊去勢手術をしないことについて批判があるのかということを
団体ご自身も賛同者の方々も考えてくださればなあ。

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