ヒト遺伝子想定的生活様式実践法

2023年8月にテーマ・タイトルを変更(旧は外国語関連)
2015年4月にテーマ・タイトルを変更(旧は健康関連)

はじめに・・・

 外国語テーマも長く続かずなので、従来の健康ブログに戻してみようかと思いまして・・・ 備忘録的に残しておくと旧タイトルは「タイ語、漢字を使って覚えるの?」でした。(2023.8月記)

 従来の健康ブログ時に記事を書いていて、何故か、そろそろ外国語でも勉強した方がより良いかなーと思いつきまして、以来ちょこちょこと続けてきましたが、なんとなく、ある事を覚えると別の事を忘れてしまうモードに入ってしまったようで、知識量が停滞しつつあるような感じになりました。

 そこで、本ブログを外国語学習ブログに変更して、自分の備忘録的にまとめておこうかなと思いまして・・・。

 しかしながら、少し飽きたのか内容を増やしすぎたのか、書くのに手間がかかるようになり、時間がとれない時は、別ブログ「単語帳の素材?」にてライトな記事を書くことにしました。(この別ブログも徐々にライトでなくなり、記事を500本ほど書いたところで滞り中・・・)

 なお、健康ブログ時代の記事は、コチラの 入り口 からどうぞ。(2015.4月記)
 最近の健康系記事はカテゴリー「タイ語以外(健康2019)」からどうぞ。

アレルギーが悪化傾向なのは何故か (4) 広義のアレルギー

2013年09月24日 |  症例(その他)

 前回(ココ)は脱線したまま終わってしまったので、直ぐに本題に入ろう。今回は、アレルギーには幾つかの型があるという話である(本来は初回の一般論で取り扱うべき内容と思いつつ眠たいので省略してしまったが、次回の記事の前に書かざるを得なくなり必要に迫られ仕方なく・・・)。


 免疫による異物の処理方法は、大きく二つに分類できる。液性免疫(あるいは体液性免疫)と細胞性免疫である。どちらの方法にも処理の得意分野があるので(この辺りを少し解説した過去記事は 交感神経の緊張と自己免疫疾患(膠原病) 2012/6/3)、異物の処理が滞る場合、液性免疫系が滞ることもあれば、細胞性免疫系が滞ることもあるだろう。

 アレルギーとは体内で異物の処理に支障を来たした際に起こる免疫応答と理解する立場からすると、異物の処理方法の種類と同じ数のアレルギーの種類がありそうだということとなろう。さすがに異物の処理方法を細かに分類すると訳が分からなくなるので、通常はアレルギーの方だけを4つに分類することが多い(I型、II型、III型、IV型)。


 このシリーズのこれまでの記事でアレルギーと言えば、4つの内で最も馴染み深いと思われるI型アレルギー(即時型アレルギー、アナフィラキシー型アレルギー。いわゆる狭義のアレルギー)であることを暗黙の前提にしていたことが多かったのである。

 アレルギーの分類の解説について少し分かり易いものは、例えばサイト「管理薬剤師.com」の次の記事を参照してほしい(長いので引用省略)。

アレルギーの種類(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ型アレルギー)
http://kanri.nkdesk.com/hifuka/yougo27.php


 とはいえ少し気が引けるので、超短くまとめておこう。I型アレルギーというのは、液性免疫が関与するアレルギーのうち、特にIgE抗体がからむものを指している。このアレルギーは、早ければ即座に遅くとも数時間以内に症状が出るので即時型アレルギーとも、あるいはアナフィラキシー症状をもたらすのでアナフィラキシー型アレルギーとも呼ばれている。代表的なものとしては、蕁麻疹を考えてもらえばよいだろう。gooヘルスケアから、

じんま疹<アレルギー疾患>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10S11200.html


 液性免疫が関与するアレルギーには、I型のほかに、II型アレルギー(細胞障害型アレルギー)及びIII型アレルギー(免疫複合体型アレルギー)がある。(II型はこのシリーズでは余り扱わないだろうし、III型は多分別の機会にということで、この辺で・・・)

 他方、細胞性免疫が関与するアレルギーもある。これはIV型アレルギーと呼ばれているが、即時型とは違い症状が出現するのに1日とか2日の時間を要するため、遅延型アレルギーと呼ばれている。代表的なものは、アレルギー性接触皮膚炎(あるいは接触性皮膚炎)であろう。gooヘルスケアから、

アレルギー性接触皮膚炎
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10S11300.html


 こんなに短くしてしまうと理解不能かもしれないので、「広義のアレルギー」の解説について、他力本願でかなりマニアックにいくと、厚労省のサイト内の「平成22年度リウマチ・アレルギー相談員養成研修会テキスト」(目次はhttp://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/jouhou01.html)から、

第1章 アレルギー総論
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-17.pdf (pdfファイル)

1. アレルギーの定義

・・・現在のアレルギー・免疫学の進歩から照らしてみると、次のように定義できるであろう。すなわち、「(広義の)アレルギーとは免疫反応に基づく生体に対する全身的または局所的な障害である」。そして“(広義の)アレルギー”は、血中抗体による液性免疫反応に基づくアレルギー(後述のGellとCoombsのⅠ、Ⅱ、Ⅲ型アレルギー)と感作リンパ球による細胞性免疫反応に基づくアレルギー(GellとCoombsのⅣ型アレルギー)に大別される。“アトピー”は厳密には液性免疫反応に基づくアレルギーのうちのⅠ型アレルギーすなわちIgE関与のアレルギーを指すが、“(狭義の)アレルギー”と同義語として使用する場合もある。“アナフィラキシー”は上記Ⅰ型アレルギー反応に属し、全身の各標的器官でアレルギー反応を起こして全身症状の発現をみるものである。 [5頁]


3. アレルギーの分類(表2)

 アレルギー反応の分類法としては、免疫反応による組織傷害の機序から分類したGellとCoombsの分類が使われることが多い。本分類はその反応に関与する抗体や細胞の違いにより分類されるが、現象的には皮膚反応出現にかかる時間と反応の性状により分けられる。Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ型は血清抗体が関与する体液性免疫(humoral immunity)、Ⅳ型は感作リンバ球による細胞性免疫(cellular immunity)と大別される。 [7頁]




 4つのタイプのうち、このブログ記事に関係しそうなI型、III型、IV型をみておくと、少し専門用語が多すぎるかもしれないが、

[Ⅰ型アレルギー]
 Ⅰ型アレルギーは、即時型アレルギー、アナフィラキシー型とも呼ばれ、皮膚反応では15分から30分で最大に達する発赤・膨疹を特徴とする即時型皮膚反応を示す。関与する免疫グロプリンはIgEであるが、一部IgG特にIgG4(short term skin sensitizing IgG: STS-IgG)も関与するといわれる。血中や組織中のマスト細胞および好塩基球上の高親和性IgEレセブター(FcεRI)と結合したIgE抗体にアレルゲンが結合することにより、マスト細胞、好塩基球からヒスタミンをはじめとする種々化学伝達物質が遊離して各組織において平滑筋収縮、血管透過性亢進、腺分泌亢進などをきたしアレルギー反応が出現する。Ⅰ型アレルギー反応による代表的疾患にはアトピー型気管支喘息、アレルギー性鼻炎、じんましん、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックなどがある。

  [中略]
 
[Ⅲ型アレルギー]
 Ⅲ型アレルギーは、免疫複合体型またはArthus型とも呼ばれ、可溶性抗原とIgGまたはIgM抗体との抗原抗体結合物いわゆる免疫複合体(immunecomplex)による組織傷害である。皮膚反応では皮内注射後3~8時問で最大となる紅斑・浮腫を特徴とする炎症反応を示す。生体内でつくられた免疫複合体は、補体を活性化することにより、C3aやC5aを産生してアナフィラトキシン(anaphylatoxin)としてマスト細胞や好塩基球からのvasoactive amine遊離を起こし、血管透過性亢進、平滑筋収縮などのⅠ型アレルギー様の反応を惹起する。C3a、C5aは、また好中球遊走因子(chemotactic factor)として好中球を組織局所に集め、その好中球が免疫複合体を貪食することにより種々蛋白分解酵素の分泌、活性酸素の放出をきたし、組織傷害性の炎症を起こす。Ⅲ型による疾患としては血清病、SLE、RAをはじめとする諸種自己免疫疾患、各種糸球体腎炎、過敏性肺炎(Ⅲ+Ⅳ?)さらにアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(Ⅰ+Ⅲ+Ⅳ?)などがあげられる。

[Ⅳ型アレルギー]
 Ⅳ型アレルギーは遅延型アレルギー、細胞性免疫、ツベルクリン型とも呼ばれている。皮膚反応では、抗原皮内注射24~72時間後に紅斑・硬結を特徴とする炎症反心を示し、反応が強い場合は潰瘍を形成することがある。本反応は感作T細胞と抗原との反応により、感作T細胞からサイトカイン(cytokines)が放出され細胞傷害を起こす。また、K細胞(killer Tまたはcytotoxic Tcell)によるウイルス感染細胞、腫瘍細胞、移植組織片に対する直接傷害も含まれる。Ⅳ型には液性抗体や補体は関与しない。Ⅳ型による疾患としては、アレルギー性接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎(?)、過敏性肺炎(Ⅲ+Ⅳ?)などがあげられ、さらに結核性空洞、癩やサルコイドーシスの類上皮細胞性肉芽腫病変、天然痘・麻疹の発疹などもⅣ型反応と考えられている。 [7-8頁]


 このアレルギーの分類(いわゆるクームス分類)は、現状厳密にできるわけではない。その点は、上記の解説に所々「?」と表記されていることからも読み取れるだろう。例えば、アトピー性皮膚炎は、I型とIV型の混在したものと理解されていることが多いと思われる。

 別の例をみておけば、花粉症は、一般にはI型アレルギーと解されているとみられるが、その詳細にみれば即時反応部分と遅延反応部分とがあり、細かく言えば、僅かにIV型も混在しているとみるのが妥当であろう。この点については、三好耳鼻咽喉科クリニック(宮城県所在)のサイトから、

3. スギ花粉症はどうしておこるのか?
http://www.3443.or.jp/book/book_sugikafun/sg0603.htm (図1の「即時相反応」・「遅延相反応」の流れを参照)


 さて、アレルギーの概念を広げてしまったので、振り出しに戻る必要があるだろう。IV型アレルギーは、何故悪化傾向にあるのだろうか(上述したようにIII型は別途、II型はパスということで・・・)。

 アレルギーとは体内で異物の処理に支障を来たした際に起こる免疫応答と理解する立場からすると、

●の影響 →免疫力の低下 →異物の処理に支障 →意図的な免疫バランスの崩れ →不快な症状

という流れがあると推測され、悪化傾向だろうと考えられる。

 この辺りを生物学や分子生物学の知識と結び付けて説明したいところだが、ちょっと難解で歯が立たないので、宿題ということで・・・。この点が難解な理由は、液性免疫が関与するアレルギーが3つに分類されたと同様、細胞性免疫が関与するアレルギー(IV型アレルギー)も更に細かく分類でき、考えていくと訳がわからなくなってしまうからである。例えば、ウィキペディア日本語版から、

アレルギー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC

IV型アレルギー

  [中略]

 近年、免疫学の進歩により細胞性免疫によるIV型アレルギーも責任免疫細胞によって細分類されることがある。しかし細分類してもマネジメントは変化しない。

IVa型
    Th1細胞とマクロファージによる反応でありツベルクリン反応、接触性皮膚炎がこれに含まれる。
IVb型
    Th2細胞と好酸球による反応であり気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蛋白誘発性腸炎が含まれる。
IVc型
    CD8+T細胞による反応であり接触性皮膚炎が含まれる。
IVd型
    T細胞と好中球による反応でありベーチェット病などが含まれる。

 
 最後に、尻すぼみで終わるのもアレだし、IV型アレルギーにも触れられることになったので、最後に、少し前に報道されていた接触皮膚炎(接触性皮膚炎)を取り上げておこう。今年は猛暑だったので例年より増えただろうけど、理由は多分それだけではないのではないか。MSN産経ニュースから、

汗による接触性皮膚炎 通気の良い衣服と適度な保湿
2013.7.2
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130702/bdy13070207250003-n1.htm (全3頁)

 吉木[伸子・よしき皮膚科クリニック銀座院長]によると、あせもは、スポーツなどで急激に大量の汗をかくことで汗腺(汗が通る管)が詰まり、皮膚の下に汗がたまって発症する。大人に比べて体温が高く発汗しやすい子供に多く見られ、できやすいのは首や肘の内側、膝の裏側などだ。

 一方、「汗による接触性皮膚炎」は、服などで密閉された体の一部分に汗がたまって現れる「かぶれ」のこと。男性の場合はワイシャツの襟元やズボンのベルト部分などに、女性の場合は下着のゴムなど締め付けられている部分にそれぞれできやすい。

 症状は、皮膚の赤み、ざらつき、ポツポツとした湿疹など。激しいかゆみのため、仕事などに集中できない人もいる。女性の場合、蒸れやすいデリケートエリア(陰部)に接触性皮膚炎を起こしているケースもあるという。

 吉木院長は「特に40代以降になると、皮膚が薄く弱くなり、汗に含まれる塩分などの成分が刺激となり、『かゆみ』や『かぶれ』の症状が出やすくなる傾向があるようです」と指摘する。


 仮にアレルギーの悪化傾向が生じ難い体質の人がいたとしても、●の影響は早期老化を招くため「皮膚が薄く弱くなり」易いだろうし、「汗に含まれる塩分」には3.11前とは違った成分が含まれている可能性があるだろう。

 おまけで噂話だと、この辺りが汗による接触性皮膚炎の悪化が疑われる例だろうか。某掲示板の緊急自然災害板から、

442 名前:地震雷火事名無し(大阪府) 投稿日:2013/09/02(月) 16:09:18.83 ID:rMxYPsey0
  胸の谷間や下乳のあせもなのか湿疹なのか  
  痒くて仕方ない
  掻きこわして傷だらけ
  もっと汗をかいていたはずの学生時代でも、
  ていうか去年まで、こんなこと一切無かったのになあ
  汗から悪いもんが出てるんだろうか

  頭皮も湿疹酷くて定期的に皮膚科にかかってるんだが、
  一緒に診てもらうのも場所が場所だけに渋ってしまうわ
  同じ薬でいいかな…

443 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区) 投稿日:2013/09/02(月) 16:20:50.65 ID:euI1tRML0
  汗かいたら早めに洗い流すかふき取るかして
  保湿ローションでも塗って対策するしかないね
  ステロイドはあんまおすすめしないよ

  免疫力低下して
  汗アレルギーになったのかもね

455 名前:地震雷火事名無し(茸) 投稿日:2013/09/02(月) 17:47:17.64 ID:Yj4SU3hk0
  >>443
  汗アレルギーとかなんじゃそら!
  汗かくことが悪みたいな表現は逝く無いと思うお

456 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区) 投稿日:2013/09/02(月) 18:09:38.01 ID:euI1tRML0
  >>455
  いや、そういう診断をくだされたんですよ皮膚科でね
  汗と紫外線アレルギーだって
  毎年夏でも外でサッカーやりまくってたのに
  昨年の夏一気に全身に湿疹出たからね
  今年は注意してたから、なりそうな気配はあったが出ていない
  まぁきっかけは間違いなく内部被曝の免疫低下だと思うがね

458 名前:地震雷火事名無し(dion軍) 投稿日:2013/09/03(火) 02:06:07.30 ID:LH5LtmOS0
  >>455
  被曝でアレルギーが悪化したりするらしいし、
  アトピー系の人は、自分の汗にアレルギーを起こすこともありえるらしく、また、
  汗に溶け出た金属にアレルギーを起こしているのかもしれない。

  >>442の人は、ブラにワイヤーでも入っているなら考えた方がいいだろうし、
  アトピー系なら、脂質とり過ぎだろうからその取り方を考えた方がよいのかもしれない。

  >>456
  「紫外線アレルギー」があるなら「ガンマ線アレルギー」もありそうだが、どう区別しているのだろう。


459 名前:地震雷火事名無し(東日本) 投稿日:2013/09/03(火) 03:27:54.30 ID:QrO6dOsR0
  >>455
  汗は、身体のいらない物質を出すおしっこのような作用がある。
  そういうものが肌に残れば、痒くもなる。

  逆に、そこで洗い流してしまえば、毒物がぬけてすっきり。

  ところが最近は、水道水が慢性的に汚染されている。
  水道水で洗うと、悪くなる。
  できれば、ペットボトルの天然水を。


アレルギーが悪化傾向なのは何故か (3) 寄せ集め

2013年09月21日 |  今日のメモ

 いろいろ書いていると思い付きが出てきてメモしたくなるのだが、これもそんな一つ。

 アレルギーは、異物の処理に問題が起きたときに出ると個人的には考えるわけだけど、これを免疫系のバランスの乱れとするとらえ方もあるだろう。免疫系のバランスの乱れに至るには、少なくとも2つの経路を考えうる。

(1) バランス調節機能の異常 →免疫系のバランスの乱れ →不快な症状
(2) 免疫力の低下 →異物の量が免疫の処理能力超える →意図的な免疫バランスの乱れ →不快な症状

(1)の場合は、仕方のないバランスの乱れで、アレルギーや自己免疫疾患などと繋がっていくのだろう。他方(2)の場合は、そうでないことも多いだろう。なぜなら、(2)の場合には、感染症の場合も含まれるからだ(例えば疲れて風邪を引いた場合で考えると、疲れで免疫力の低下、風邪の病原菌・ウイルスが侵入し自己増殖のため処理能力超え、発熱・鼻水などは増えた病原菌・ウイルスを退治するためのもので意図的とみれるだろう)。

 そうすると、感染症とアレルギーの違いは何かということになるけど、この見方によれば、異物が分身の術を使うかどうか(体内で自己増殖するかどうか)ということになるのかもしれない。スギ花粉も自己増殖を目的としたものと言えるが、幸いヒトの体内で増えることはありえない。大雑把にとらえるならば、「異物」忍者が体内で分身の術を使う場合は感染症、分身の術を使えない場合はアレルギーなどという感じだろうか。仮にこのようにとらえるなら、易感染性と易アレルギー性とは表裏一体で、見る角度が違うだけということとなろう。


 さて、前回(ココ)は主に花粉症を眺めつつアジュバント(免疫増強)作用について取り扱ったのだが、最近みかけた報道に関連しつつ少し脱線しておこう。先ずは、柔軟剤の香りの話を日経新聞から、

柔軟剤の香りで体調不良 12年度相談、2倍の41件 国民生活センター調べ
2013/9/19 20:49

 「柔軟剤の香りで体調が悪くなった」と訴える相談が2012年度に前年度の2倍に増え、13年度も前年同期を上回っていることが19日、国民生活センターの調べで分かった。呼吸器障害など深刻な症状の訴えもあった。同センターから指摘を受けた日本石鹸洗剤工業会(東京)は「使いすぎに注意するよう呼びかける」としている。
   [中略]

 同センターは柔軟剤を使った洗濯物を室内で干し、空気中の有機化合物の量を測定。強い香りの柔軟剤を使った場合、微香のものに比べて4~7倍多かった。「香りが強いほど体調不良の原因とみられる化学物質も増える」(商品テスト部)と分析している。


 いわゆる化学物質過敏症だと推測されるけど、増加しているとされる相談件数の推移をみるため公表元をたどると、「国民生活センター」のサイトから、

柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供
[2013年9月19日:公表]
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130919_1.html

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 柔軟仕上げ剤は、衣類をソフトに保ち、傷んだ繊維を柔らかくすることをうたったものです。10数年前までは、部屋干しのにおいや汗のにおいなどを抑えるため、微香タイプの柔軟仕上げ剤が主流でしたが、2000年代後半から香りの強い海外製の柔軟仕上げ剤がブームとなったのをきっかけに、現在は、芳香性を工夫した商品の品ぞろえが広がっています。

  一方で、・・・寄せられる「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が増加傾向にあります。そこで、収集した相談内容を分析し、情報提供することとしました。
  [中略]

[報告書本文]
柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供[PDF形式](256KB)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130919_1.pdf


 相談件数の推移は、報告書本文によれば、2008年度14件 →2009年度9件 →2010年度29件 →2011年度32件 →2012年度65件 →2013年度38件(8/31分まで。前年度同期間は33件)ということらしい。2010年度に急増し、2012年度に再度急増したようだ。

 3.11だけが原因ではないように見受けられるが、化学物質過敏症にアレルギーが関与しているとすれば、2回目の急増には●の影響にアジュバント作用があることが関与している可能性があるのかもしれない。


 次に、花粉症の長期化予想の話を「日経ウーマン」から、

秋の花粉症に注意、花粉飛散が長びく見込み
2013年9月17日
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20130917/161921/

 エスエス製薬がまとめた2013年秋の花粉飛散に関する調査結果によると、今年の秋は花粉の飛散が長びく見込みという。・・・
   [中略]

 気象予報士の三ヶ尻知子氏に今年の秋花粉について尋ねたところ、今年は9月と10月も全国的に例年より気温が高く、降水量が多いことが見込まれ、高温多雨の影響により通常は9月にピークを迎えるはずのブタクサの花粉飛散が10月にずれ込む見通し。そのため、全体的に飛散期間が長期化することが予想される。


 なんとなく企業によるステマ向けネタ振り(報道発表)を記事化したような雰囲気が漂う書き出しにみえるが・・・。この記事自体は注意喚起が目的で害がなさそうな気もするけど、予防策について言えば、現状薬による対策はいいかげんにしといた方がよいのではないかと個人的には思っている。なぜなら、前回記事の終わりでも触れたように、3.11後の花粉はベクレている可能性があるからである。3.11前の花粉なら危険性は低いとも考えうるが、今はそうではないだろう。製薬会社にはおいしくないが、基本は物理的予防策で、先ずはマスク・メガネだろう。


 もう本題に戻るのは次回にすることとして、最後に、中村うさぎ氏の話である。小説家らしいと認識しているけど(作品を読んだことはないが・・・)、週刊誌のコラムにホスト遊びの話を面白おかしく書いていた記憶がある(詳細は覚えていないので調べると当初は買物の話のコラムだったか・・・)。その後、自身の美容整形の話が始まったあたりから興味を失い、ほとんど読まなくなった。なので、個人的な記憶の中では、何故か○○姉妹と並ぶ整形の大御所という位置付けである。

 ブックマークによると、病気らしいと知ったのは先月末だろうか。サイト「Bran.net」の記事から、

作家の中村うさぎさん ギランバレー症候群の疑い
Posted 8月 29th 2013
http://bran7.net/archives/41826

 ちなみにギランバレー症候群の解説については、gooヘルスケアから、

ギラン・バレー症候群<脳・神経・筋の病気>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10850400.html


 その後いろいろ進展があったようで、最新の報道だとj-castニュースから、

中村うさぎさん、人工呼吸器外れ元気に会話
2013/9/20 17:05
http://www.j-cast.com/2013/09/20184359.html

 集中治療室(ICU)で一時心肺停止となっていた作家の中村うさぎさん(55)が快復に向かっていると、タカナシクリニック院長・高梨真教さんが2013年9月20日にブログで報告した。

  記事によると、中村さんの夫から高梨さんあてに連絡があり、この日から人工呼吸器の管が外れ、元気に話しているという。

  中村さんは免疫系の異常と見られる原因不明の症状で入院していたが、9月15日に一時病状が急変、数分間にわたって心停止、呼吸停止状態に陥った。18日朝には意識が回復していた。


 この辺りの経緯は、ネタ元の「中村うさぎvsマッド高梨 ガチBLOG!」のこの辺りの記事を読めばよいのではないだろうか。とある美容整形病院の広告塔になっていたあたりは、さすが大御所か。

うさぎさんの担当医から説明を受けました。_高梨真教
2013年09月10日 12:58
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-10.html

免疫グロブリン大量療法_高梨真教
2013年09月12日 18:31
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-12.html

うさぎさんの現状報告です。_高梨真教
2013年09月17日 20:30
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-17.html


 治療として「免疫グロブリン大量療法」をやったらしい。この療法は経験上有効とされる場合があるが、詳しい作用メカニズムは分かっていないようだ。

 個人的には、同療法は免疫力を引き上げ、免疫力が上がった結果として異物が減り意図的な免疫バランスの乱れについて修復が図られるという理解もあるのではないかと感じている。何ら根拠はないのだが、整形の大御所に関しては、免疫力が急に上がるのは危険なのかもしれないと思ったのでメモしておこう。(長い前振り付きのメモだなー)

ヒトアジュバント病 【ひとあじゅばんとびょう】
http://kotobank.jp/word/%E3%83%92%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%88%E7%97%85

 豊胸術(ほうきょうじゅつ)、鼻形成術(びけいせいじゅつ)(隆鼻術(りゅうびじゅつ))などの美容整形または形成術のときに注入されたシリコンなどの異物が原因でおこる病気と考えられています。
 いろいろな膠原病(こうげんびょう)(免疫のしくみとはたらきの「膠原病について」)に似た症状がみられ、これらを一括してアジュバント病と呼んでいます。


 異物恐ろしや。(しかし、この病気は何故にこの名前なのだろう???)

 連休で安易に流れ報道を適当に転がしてみる内容ばかりでスマソ・・・


アレルギーが悪化傾向なのは何故か (2) 免疫増強(アジュバント)作用

2013年09月18日 |  症例(その他)

 早速詰まってしまったのでお茶を濁しておこう・・・

 前回(ココ)は途中でぶった切りのようになったので、おさらいから。

 アレルギーは、体内で異物(異種のタンパク質)の処理に困ったときに起こる正常より過敏な免疫反応だろう、という点に触れた気がする。この点は、多分松本仁幸氏(漢方科 松本医院院長)の言説だっただろうか(うろ覚え)。同医院(大阪府所在)のサイトから、

漢方科 松本医院について
http://www.matsumotoclinic.com/index.html

アレルギーとは何でしょうか?

 アレルギーとは環境汚染物質を体内から排除する働きであります。何故アレルギーは増えたのでしょう?環境を汚染する農薬をはじめとする化学物質が極めて多く作り出されるようになったからです。実はリウマチもアレルギーのⅢ型であります。


 このように理解するならば、タイトルに掲げた疑問はわりと簡単だろう。何故なら、●の影響によって全身で免疫力の低下が起きることから体内での異物の処理能力も落ちることになり、処理に困る機会が増え易いからだ。

 この議論だと納得する人も少ないだろうから、この点を少し免疫学の知識で述べれば、前回でも触れた流れになるだろう。この点は、●の影響には、アレルゲン(抗原)に対する免疫応答を刺激する性質があるとも言えるだろう。

●の影響 →酸化ストレスの亢進 →Th1/Th2バランスをTh2型優位へ誘導 
→Th1/Th2バランスを回復できず →易アレルギー性


 さて今回は、この辺りのことを免疫学の概念(アジュバント)を使ってもう少し整理しておこう(●の影響の話でなく言葉遊びになりそうな予感が・・・)。

 用語の定義については、サイト「kotobank」から、

アジュバント
http://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%88

(1) 広く薬物などの活性を補助する物質,混合物.
(2) 免疫補助剤,免疫アジュバント,免疫助成剤ともいう.免疫応答を非特異的に刺激する物質.・・・


 「アジュバント」は、ワクチンの効果を高める目的で添加される物質を示すことに使われる機会が多いようなので、これに引っ張られた定義が多いようだが、もう少し一般的にいえば、

抗原に対する免疫応答を増強させる物質(免疫増強物質)

というのことであり、これから派生させれば、

「抗原に対する免疫応答を増強させる作用」が「アジュバント作用(免疫増強作用)」、
「抗原に対する免疫応答が増強する現象を引き起こすこと」が「アジュバント効果(免疫増強効果)」

ということに多分なるのだろう。そうすると結局、

●の影響は、アレルギー疾患の増加にアジュバントとして関与している
あるいは
●の影響にはアジュバント作用がある

というようにまとめることができるだろう。中々短く覚え易くなるのである。


 言葉遊びはこれ位で御仕舞いにして(記事もここで御仕舞いにしたい位眠いのだが・・・)、とりあえずアジュバントの具体例を眺めておこう。アジュバントと言えば、最近だとワクチンの話がタイムリー(適時)という気がするけど長くなりそうなので別の機会にすることとして、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎、同結膜炎)らしきものの話でみておこう。

 行きがかり上、疑わしい例の方を先にあげておくと、某掲示板の緊急自然災害板から発掘しておくと、

877 : 地震雷火事名無し(関東・甲信越)[] 投稿日:2011/12/05(月) 13:35:30.84 ID:SzMF8c/eO [1/2回(携帯)]
  くしゃみ・鼻水・目の痛がゆさ・咳・痰が止まらない
  症状出始めたのが瓦礫燃やし始めた時期と一致する@中央区

880 : 地震雷火事名無し(関東地方)[] 投稿日:2011/12/05(月) 13:55:10.22 ID:PuevlomOO [1/2回(携帯)]
  >>877さんのご近所だけど、家族みんな先週の金曜日頃からやけに体調悪いよ。
  311後からずっといろいろ気を使ってるし、西へ避難もしたりしてなんとかやってきたけど、ここ最  近のダルさは半端ない。身体中痛いわ手はしびれるわ、うっかりミスが多くなった。
  今日はなぜか少し良くなった。

882 : 地震雷火事名無し(関東・甲信越)[sage] 投稿日:2011/12/05(月) 14:31:32.34 ID:SzMF8c/eO [2/2回(携帯)]
  >>880
  自分は花粉症なんだけど、アレルギーのない弟も鼻水と咳が出てる
  風邪薬飲んでも鼻炎薬飲んでも症状が治まらない
  杉本彩は咳のし過ぎで肋骨折れて京都に引っ越すらしい

885 : 地震雷火事名無し(中国地方)[sage] 投稿日:2011/12/05(月) 18:39:12.46 ID:HoF5oPZp0 [1/1回(PC)]
  ブタクサの花粉だってベクレてるよね?

915 : 地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2011/12/05(月) 23:16:28.34 ID:9t4NtXvT0 [2/2回(PC)]
  >>885
  多分。
  ベクレる原因の放射性降下物も、花粉症を悪化させる(花粉症のアジュバントである)可能性が高い
  (アジュバント:抗原と混合して生体に投与されたとき、その抗原に対する免疫反応を非特異的に増強する
  作用を持つ物質)。

  なぜなら、ディーゼル排気微粒子(DEP)は、花粉症のアジュバントとされている。

   アジュバントが凶悪化させた“都会の花粉”が“田舎の花粉”よりヤバイ理由~もっと知りたい花粉の話
   2010年12月27日
   ttp://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20101221/1033996

  他方、DEPの健康被害は、主としてそれが活性酸素を生成するためらしい。

  論文紹介:Biological Effects of Diesel Exhaust Particles. I. In Vitro Production of Super oxide and In Vivo Toxicity in Mouse. (1993)
   ttp://www.nies.go.jp/kanko/news/13/13-5/13-5-05.html

  以上の2点から考えると、生体内で活性酸素を産生する放射性降下物も、DEPと同様に考えられる。
  アジュバント効果がある場合には、従来症状のなかった人(>>882)でも・・・  


 とりあえず、上記の最後のレスで言及された2つの記事をみておこう。1つ目は、3.11前のもので花粉症に関連した日経トレンディの記事から、

アジュバントが凶悪化させた“都会の花粉”が“田舎の花粉”よりヤバイ理由~もっと知りたい花粉の話【第1回】
2010年12月27日
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20101221/1033996/ (全文6頁)

「アジュバント」で都会の花粉が凶暴化!

 なぜ、そんなことが起こるのか?
 理由は、“都会の花粉”に「アジュバント」と呼ばれる物質が付着・吸着するからだという。

  [写真省略]田舎のスギ花粉(左の写真)に比べて、都会の花粉(右の写真)には、
       花粉以外の物質が多く付着している。これが「アジュバント」と呼ばれる物質だ。[1頁]

   [中略]

 高野領[筑波大学大学院教授も務める独立行政法人国立環境研究所環境健康研究領域の域長]の話によると、アジュバント物質の代表格であるディーゼル粉塵の花粉症への影響については、1980~90年代に指摘され始めたという。 [2頁]
   [中略]

 そう高野領域長が説明するように、「アジュバント(Adjuvant)」とは、抗原と一緒に生体に投与することで、投与した抗原に対する免疫応答(反応)を増強する物質。ラテン語の「adjuvare(助ける)」に由来し、「抗原性補強剤」とも呼ばれている。

「ですから、アジュバントとは、もともとアレルギーを念頭に置いた言葉ではありませんでした。ただ、今はもう少し広い意味で『アレルギー反応(免疫応答)をより活性化する(強くする)作用があるもの』という形で使われています」(高野領域長)。 [3頁]


 ここでは、ディーゼル排気微粒子(diesel exhaust particles、DEP。いわゆるディーゼル粉塵)が花粉症のアジュバント物質の代表格として位置づけられている。

 2つ目は、国立環境研究所のサイトから、DEPと喘息の関連を扱ったものだが、

論文紹介(ディーゼル排気ガスの生体への影響について) (1994年度 13巻5号)
http://www.nies.go.jp/kanko/news/13/13-5/13-5-05.html

 私[嵯峨井 勝氏]たちは,DEPを懸濁液として,マウスに気管から肺の中に投与すると,1.0mg DEPですべてのマウスが死亡し,この死因は肺水腫という肺の血管の内側をコーティングし,水分が血管外に漏れないように働いている「血管内皮細胞」が損傷を受けることによることを見いだした。この細胞は活性酸素に非常に弱い細胞である。・・・

   [中略]

 このようなことから,DEP の細胞毒性の本体はこのヒドロキシラジカルをはじめとする活性酸素であることが判明し,これまで考えられていたこととは異なる様式で毒性が発現する機序があることを明らかにすることができた。

 その後の研究により,少量のDEPをマウスに1週間に1回ずつ繰り返し気管内に投与すると,ぜん息の3つの基本病態すべてが発現することが分かり,活性酸素消去酵素(SOD)を投与しておくと,上記病態が発現しなくなることも認めた。さらに,DEPから生じるヒドロキシラジカルは DNA 損傷を起こすことや,DEP 投与によるマウスの肺がん発生は活性酸素消去物質の投与で著しく低下する傾向があることも認めた。このように,本論文は,ディーゼル排気ガス中の粒子状物質であるDEPから生じる活性酸素が広く肺疾患の発症に関与していることを示す私達にとって記念すべき論文となった。(強調は引用者)


 なお、●の影響と酸化ストレス(活性酸素)の関連については、過去記事をどうぞ(電離の直接障害と酸化ストレス障害  2012/5/9)。


 最後に、花粉関連の2012年シーズンの報道を東京新聞から、

スギ花粉のセシウム 林野庁試算「ごく微量」
2012年4月17日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/nattokuqa/list/CK2012041702000161.html

Q 今シーズンの調査方法は?

A 福島県内は原発に近い双葉郡や南相馬市などを中心に百三十二カ所、他は青森から静岡までの十五都県五十カ所の計百八十二カ所のスギ林で、立木の枝葉を切り落とし、花粉が入っている雄花を採取してセシウム濃度を調べた。

 最も高かったのは、福島県浪江町のスギ林の雄花で、一キログラム当たり二五万三〇〇〇ベクレル(空間線量は一時間当たり〇・〇四ミリシーベルト)。福島県以外での最高は、栃木県矢板市の同一六四〇ベクレル(空間線量は未調査)だった。 (強調は引用者)


 「スギ花粉容器説」を考える前提は満たしていると思われるような数値といえるかもしれない。また、2013年シーズンについては、林野庁のサイトから、

スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果について
平成25年2月8日
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kenho/130208_2.html

 農林水産省は、昨年度に引き続き、スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度を調査しました。
その結果、放射性セシウム濃度の最高値は平成23年度の3分の1程度のスギ雄花1キログラムあたり約9万ベクレルでした。・・・(強調は引用者)


 おまけで噂話をツイッターから、

@manukahany 6月16日
@snoopymaygon @etosha0824 @onodekita 近所の長年お世話になっている耳鼻科の先生が「今年は、いつもと違う花粉症が多くて、毎日朝から晩まで診察。疲れたよ。」と言ってました。とても儲かったので、クルマ買い換えました。その先生。関東です。 (強調は引用者)


アレルギーが悪化傾向なのは何故か (1) 一般論

2013年09月15日 |  症例(その他)

〔更新履歴:9/21追記〕

 台風来たりて、3回休んで振り出しに戻り・・・


 適当に書き出してはみたものの、構成が悪いと同じことが何度も出てきて手間になりそうなので少し軌道修正して、振り出しに戻り書き直し。(スミマセン)


 先ずは、アレルギーとは何かというあたりから始めると、サイト「kotobank」から、

アレルギー
http://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC

 抗原にさらされた時、個体が正常よりも過敏な反応を起こし、組織障害を起こした状態。過敏症ともいう。アレルギーの原因になる抗原をアレルゲンという。・・・


 風邪で鼻水が出たというのは、病原菌・ウィルス(抗原)に対して免疫反応が起きているからで、それは鼻粘膜の障害の一つにあたるのだと思うが、これは正常な範囲だろうから過敏とはみなされないであろう。他方食パンなどの小麦製品を食べたら蕁麻疹が出たというのは、正常とはみられないだろう。(それでは、仮に一億総花粉症になってそれが常態化したらアレルギーでなくなるのかと混ぜっ返すこともできそうだが、そこは、海外にも日本人が沢山いるのでありそうもない、とかわしておこう。)

 
 アレルギーが何故起きるかというと、体内に取り込まれるのが増えてきた異物の処理に困ってしまった場合が多いのではないだろうか。例えば花粉症の場合は、花粉の処理が面倒になったのか鼻水を出して花粉を流し、目をしょぼしょぼさせて入ってくる量を減らしていると考えることができるだろう。このような状況なら、不要不急の外出を控えることもあるだろう。また、気管支喘息も似たようなものといえるだろう。(しかし、目の「しょぼしょぼ」と「しばしば」の違いを述べよと混ぜっ返されると、返答に困りそう。)


 次に、アレルギーの一般的な解説については、gooヘルスケアから、

アレルギーの治療法 - 分類ごとの病気の概論
http://health.goo.ne.jp/medical/read/desease/2802.html

アレルギー疾患の現況

 アレルギー疾患に悩む人は、近年世界的にも著しく増えています。日本の厚生省(当時)アレルギー総合研究事業の全国調査(1992~1997年)によれば、何らかのアレルギー疾患をもっている人は乳幼児で28・3%、小・中学生で32・6%、成人で30・6%と、ほぼ3人に1人という高率であることが報告されています。すなわち、日本には3000万~4000万人の患者さんがいると考えられます。

 しかし、アレルギー疾患が注目されるようになったのは、ここ30年くらいのことです。たとえばスギ花粉症は1960年代半ばに初めて報告されたのですが、今では全成人の25%を超す高い有症率とされています。また患者数の増加は現在でも続いており、近い将来には全国民の50%以上が、アレルギー症状に悩む可能性もあります。


 「スギ容器説」といのもありかという気もしてくるが・・・。妄想はさておき、有名どころのアレルギーを列挙しておくと、

食物アレルギー<アレルギー疾患>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10S10100.html
 消化管アレルギー
 http://health.goo.ne.jp/medical/search/10161300.html

気管支喘息<アレルギー疾患>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10S10800.html

アレルギー性鼻炎<鼻の病気>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10C20900.html
アレルギー性結膜炎、春季カタル
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10A20600.html

アトピー性皮膚炎<子どもの病気>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/101D0200.html
成人のアトピー性皮膚炎
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10O10500.html

9/21追記:
じんま疹<アレルギー疾患>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10S11200.html

 
 次にここでは、アレルギーが悪化した例をチェルノブイリの事例などからあげていくべきだろうが、少し時間がかかりそうなので、この点は別の機会にすることにしよう。とりあえず、●の影響下ではアレルギーが悪化傾向にあるものとして仮定して話を進めていこう(タイトル自体が既にその前提なので・・・)。とはいえ、一つだけ関連の過去記事を思い出したので紹介しておくと、

大衆の誤認誘導報道の疑わしい例 (6) アレルギー(3歳児) 2013/1/14


 さて、アレルギーの悪化傾向は、どのようなメカニズムで起こるのであろうか(今回は少しマニアックな内容だけでお仕舞いになってしまいそうだな・・・)。

 結論を先に書いておけば、

●の影響 →酸化ストレスの亢進 →Th1/Th2バランスをTh2型優位へ誘導
→Th1/Th2バランスを回復できず →易アレルギー性


という流れで易アレルギー性(持病のアレルギーが悪化し易くなり、あるいは新たにアレルギーになり易くなるという性質。易過敏性)に至るものと考えられる。


 用語の解説をしておくと、先ず「Th1」と「Th2」については、それぞれTh1細胞、Th2細胞のことで、いずれもリンパ球の一種であるヘルパーT細胞に属している(リンパ球は白血球の一種)。他力本願でいくと、例えばサイト「脂質と血栓の医学」から、

Th1細胞とTh2細胞
http://hobab.fc2web.com/sub4-Th1_Th2.htm

 リンパ球には、T細胞と、抗体(免疫グロブリン)を産生するB細胞とがある。
 T細胞には、さらに、単球・マクロファージから抗原を提示され、免疫反応を調節する、ヘルパーT細胞(CD4抗原陽性)と、ウイルス感染細胞などを傷害する、キラーT細胞(CD8抗原陽性)がある。
 ヘルパーT細胞には、Th1細胞とTh2細胞とがある。


 次に「Th1/Th2バランス」については、再度他力本願でいくと、「酒井医院」(長野県所在)のサイトから(その目次は http://homepage2.nifty.com/fwkx2334/link41.htm)、

Th1/Th2細胞のバランスの乱れ
http://homepage2.nifty.com/fwkx2334/link33.htm

・・・通常、両細胞は相互にバランスを保ち免疫応答を制御しているが、何らかの原因でTh2細胞が過剰になるとカビやダニに対するIgE抗体が産生され、アレルギー疾患が生じる。一方,Th1細胞が過剰になると自己免疫疾患を引き起こすといわれる。

 簡単にまとめると、ヘルパーT細胞は機能的にTh1型とTh2型に分けられる。Th1型は細菌やウィルスなどの異物を攻撃、破壊して感染を防御し、さらにマクロファージをも活性化する。Th2型はカビやダニなどに反応し、B細胞にIgE抗体を作らせる。この2つは、免疫全体のバランスを保つために互いにけん制している。つまり、Th2型がつくるサイトカインはTh1型の増殖を抑制し、Th1型のつくるサイトカインは、Th2型の活性を抑制する。従ってアレルギー疾患を防ぐためには、Th1型と2型のバランスが大切であることが理解できる。


 上述の流れに戻ると、最初の矢印については、従来から何度も出てきているので説明は省略しておこう。2番目の矢印については、酸化ストレス環境においては、Th1/Th2バランスがTh2優位になるという報告が多いとされている。医薬ジャーナル社のサイトの記事から、

序:各種疾患におけるレドックス制御とその異常
アレルギー・免疫 2005年5月号(Vol.12 No.5)
https://www.iyaku-j.com/iyakuj/system/dc8/index.php?trgid=14783

 近年,オゾン,二酸化窒素(NO2),ディーゼル排気などの増加による大気環境の変化,食生活や室内環境の変化に伴い,アレルギー性疾患の発生頻度が増加している。こうした生活環境の変化自体,それにより促進される体内での活性酸素・フリーラジカルの生成は生体に酸化ストレスを与え,アレルギー性疾患の発生を助長すると認識されている。最近,細胞内のレドックス環境が酸化方向に傾くと,Th1/Th2バランスがTh2優位にシフトするという研究報告が増えている。


 酸化ストレス環境下においてTh2型優位になるのは、多分酸化ストレスが亢進していると体内で小さな異物が増えるので、これを液性免疫系で処理するためだろうと推測される。

 仮に酸化ストレスの亢進によってTh2型優位になった場合でも、Th1型がそれに見合う形で増強されればTh1/Th2バランスは回復すると思われるが、アレルギー症状のある人は何らかの原因によりこの回復力に問題が生じているのであろう。

 この回復力に問題が起こるのは、●の影響が(全身性の)免疫力の低下を招くこととも関連しているのかもしれない。免疫力の低下により、例えば、●の影響がない場合に比べてTh1型の系統に余裕がなくなるのかもしれないし、あるいはTh2型の系統が弱くなるにつれTh1/Th2バランスの乱れが激しくなるのかもしれない。


 目がしょぼしばしてきたので・・・(つづく)


アレルギーが悪化傾向なのは何故か (*-1) アトピー性皮膚炎

2013年09月11日 |  症例(その他)

〔更新履歴:9/15出直しのためタイトル番号変更。〕

 

 引き続き涼しい感じなので順調に更新を・・・

 3.11後にアレルギーが悪化したり、あるいは新たにアレルギーの症状が出たりしたひとが多いようだ。事例については後で眺めることにして、そういう前提で話を進めていこう。

 と、書き始めたものの、何故悪化するのか考え方がまとまっている訳ではない。

 2年以上よく分からない問題として頭の隅にあり時々思い出すのだが、余り進展もなく結局よくわからないままなのである。最近では思い出すことも少なく、かつて調べたことも忘れつつある。ということで、分かってる事柄を中間報告的に書き留めておこうという趣旨である。

 中間報告と言い訳しつつ構成もいいかげんにして、扱い易い項目から適当に進めていこう。より良い構成を考えていたら、従来と同様に多分書き出さずに終わってしまうだろうから・・・


 書き易い項目ということで(大いに他力本願できるため)、今回は、アトピー性皮膚炎を眺めてみよう。これがアレルギー性疾患かどうは多少議論があるかもしれないが、その病態の一部にアレルギーが関与しいてることは間違いがないだろう。一般的な解説については、gooヘルスケアから、

アトピー性皮膚炎<子どもの病気>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/101D0200.html

原因は何か
 アトピー素因(アトピー体質)とは、気管支喘息(きかんしぜんそく)、アレルギー性鼻炎・結膜炎(けつまくえん)、アトピー性皮膚炎などの病気にかかりやすい体質のことをいいます。家系内にこれらの病気にかかっている、またはかかったことがある人が多く、また、ダニやハウスダスト(家のホコリ)、食物などの環境中のアレルゲン(アレルギー反応の原因となる物質)に対してアレルギー反応を起こしやすい体質のことを指します。
 このアトピー素因に加え、皮膚の易(い)刺激性、乾燥肌そして環境因子などが複雑に絡(から)みあって関与し、病変をつくっていると考えられています。皮膚の乾燥傾向が基本となり、そこにアレルゲンやさまざまな刺激が加わり、慢性の湿疹がみられます

症状の現れ方
 かゆみを伴った湿疹病変が慢性に経過し、左右対称性に分布します。年齢などにより湿疹のできやすい場所は違ってきます。・・・ (強調は引用者)


成人のアトピー性皮膚炎
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10O10500.html


 「皮膚の乾燥傾向が基本となり、そこにアレルゲンやさまざまな刺激が加わり」皮膚炎になるとあるので、乾燥肌という前提がある中で、アレルギーが皮膚炎の引き金を引くこともあるし、アレルギー以外の別の刺激が引き金を引くこともあるということだろう。

 この皮膚炎の状態にはいろいろあるようだ。その詳細については、「土佐清水病院」(高知県所在)のサイトから、

今のアトピーの状態とその名称~アトピーの程度を知る
http://www.tosashimizu-hospital.com/atopy/atopy_002.html

 アトピー性皮膚炎とひと口にいっても、軽症なものから重症なものまでさまざまです。患者さんはまず、ご自分のアトピーがどの程度か知る必要があります。

  [一覧表があるけど長いので省略]

 アトピーは、(1)丘疹 (2)紅斑 (3)結節性痒疹 (4)肥厚 (5)苔癬化の順で進行していきます。

 
 アトピー性皮膚炎の原因については諸説あると思うけど、現状では丹羽耕三氏(土佐清水病院院長。ペンネーム(?)で「丹羽靭負」(にわゆきえ)とされる場合もある)の言説を個人的に支持している。その詳細については、前出の「土佐清水病院」のサイトから(なお、アトピー関係記事の目次は、丹羽療法によるアトピー治療 http://www.tosashimizu-hospital.com/atopy/index.html)、

アトピーの主因は「活性酸素」である
http://www.tosashimizu-hospital.com/atopy/atopy_003.html

 しかし、実は、問題はこれから先にあります。活性酸素がどこまでも善玉ならば、その研究も専門家だけに任せておけばよかったのですが、活性酸素にはジキルとハイドのような二面性があり、しかも、活性酸素が悪玉の役割をも果たすように仕向けた犯人は、他ならぬ文明社会そのものであることが最近の研究で明らかになったのです。

 活性酸素が体内で増加し過ぎると、勢い余って自分の身体の組織をも攻撃するのですが、近年、活性酸素の過剰をもたらした正体は、薄くなったオゾン層を突き破る紫外線であり、無神経に乱用される放射能であり、病院で提供される医薬品などであります。

 また最近増加し続けている自動車による排気ガスは、製鉄工場でたかれる重油から発生するガスとともに大量の窒素酸化物を含み、 この窒素酸化物も体内で大量の活性酸素を発生させます。

 その他、塩素化合物、トリハロメタン、PCB、メチル水銀、マンガン化合物、カドミウム化合物などの工場廃液や、フェニルヒドラジド、クロラムフェニコールなどの医薬品も細胞の内外で有害な活性酸素を生み出します。

 この活性酸素の過剰が原因で起こる病気はアトピーをはじめ癌や生活習慣病など、 私たちの病気の80~90パーセントに及んでいるとさえいわれています。

活性酸素 + 脂質 = 過酸化脂質

これはとても重要な公式です。というのも″悪玉″活性酸素は非常に強力な代物ですが、作用時間が短く、作用部位も細胞の表面に限られています。これに対して、過酸化脂質は、強さはそれほどではありませんが、作用時間が長く、細胞の内部に浸透する性質をもっているからです。

 したがって、生体に実際に害を及ぼすのは、活性酸素そのものというよりは過酸化脂質のほうであろうと考えられるのです。 (強調は引用者)


 脂っこい物を多く食べるようになれば過酸化脂質が増えるし、体内で活性酸素が増えれば過酸化脂質が増えるということだろう。ここで思い出すべきことは、

●の影響 →酸化ストレスの亢進(活性酸素の増加)

という流れであろう(この点については過去記事 電離の直接障害と酸化ストレス障害  2012/5/9 をどうぞ)。


 活性酸素が作用してできた過酸化脂質がどのように乾燥肌に繋がっていくのかというと、同病院のサイトから、

アトピーになる人とならない人の違いは何か?
http://www.tosashimizu-hospital.com/atopy/atopy_004.html

 活性酸素は不飽和脂肪酸と結びついて過酸化脂質となり、血管、臓器、皮膚組織に付着して徐々に生体に障害を与えてしまうのですが、アトピー性皮膚炎の患者さんの場合は、過酸化脂質が皮膚の最上層の角層に付着して皮膚の水分保湿機能を奪ってしまっているのです。


アトピーと乾燥肌という体質の関係
http://www.tosashimizu-hospital.com/atopy/atopy_006.html

 人間の皮膚は、皮膚の最上層の角層がしっかりしていると、皮膚の水分を外へ逃がさない仕組みになっています。このことで皮膚の湿度が保っていられるのです。これを角層の保湿機能と呼びます。しかし、アトピー体質の人は″Xerosis(乾皮症)″といって、この角層の保湿機能が弱く、角層の下にある皮膚の水分が角層を通って表面へ逃げ出してしまいます。そのために、アトピーの人は、乾燥肌をしており、症状が悪化すると、ますますこの乾燥肌が増悪してしまいます。

  [中略]

 もちろん、アトピーは体質性のものですが、環境汚染のなかった時代には、その体質だけで終わり、角層の保湿機能の低下という本質的な欠陥も軽い症状で済み、学童期の前には、この保湿機能の低下が回復して治癒していました。

 それが、環境汚染によって過剰な活性酸素が発生するにもかかわらず、活性酸素を取り除く体内のSODが、アトピー患者は体質的に少ないために活性酸素を取り除くことができず、脂と結合して過酸化脂質をどんどん作ってしまうのです。

 そのため、学童期までには回復するはずの角質の保湿機能が、実際には回復するどころか、どんどん作られる過酸化脂質によって、角層が破壊され、保湿機能の低下がますます進行して、アトピー性皮膚炎がさらに悪化するようになったと考えられます。


 なお、「SOD」とは、もともとは抗酸化酵素の一種(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)のことだが、ここでは抗酸化物質一般の意味と思われる。


 過酸化脂質が皮膚の角質層に何故集まってるのかというと、それは過酸化脂質を体内で上手く処理できなくなったので、表皮から落屑(皮膚の表層が大小の角質片となってはげ落ちること)や分泌によって体外に出してしまいたいからだと理解できるだろう。この部分は多分、安保徹氏の言説だと思われる。「湯島清水坂クリニック」(東京都所在)のサイトから、

リバウンドはなぜ起きるのか - アトピー性皮膚炎 治療
http://yushima-s-clinic.com/index.php?%E3%83%AA%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E8%B5%B7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B

 アトピー性皮膚炎は、体内で分解できない化学物質、たとえば農薬や食品添加物、薬などの化学物質を皮膚から排出しようとする際に起こる、皮膚の炎症やかゆみが症状として現われます。

 体内で分解できない化学物質の多くは、分子量が小さいために、それ自体が抗原(アレルゲン)と認識されるわけではありません。分子量の大きいたんぱくと結びつき、はじめて抗原と認識され、免疫機能が働くわけです。


 最後に、何度か出てきた「土佐清水病院」のサイトでは、3.11に関連して活性酸素が遺伝子を傷つけるメカニズムを解説している記事があるので紹介しておこう。

この夏休み、子供たちを土佐清水で過ごさせませんか
http://www.tosashimizu-hospital.com/top_topics/top_topics_110623.html


 また終わりそうもない新たなシリーズが始まったような印象を受けるが、多分気のせいだろう。


盲腸が増加しているのか?

2013年09月09日 |  症例(その他)

 少し涼しくなってきたので、少しぺースを・・・

 2020年五輪の東京招致が決定したようだが、さて後世の歴史家はこの出来事をどう評価するのだろうか。ちょっと興味が沸いてきた(過去の経緯は、ウィキペディア日本語版によれば、1936年に決定した1940年東京五輪は1938年に開催返上、1959年に決定した1964年東京五輪は無事開催らしい)。


 このブログ的にはどうでもよい話はおいといて、盲腸(虫垂炎)に関する噂話をみかけたのでメモしておこう。ツイッターから、 
 
@bunny_paw 9月8日
@onodekita 先月末から盲腸で都内病院に入院中。明日退院です。看護師さん曰く「うちの病院だけかも知れませんが八月は虫垂炎がすごく多かったんですよ」とのこと。昔からあるありふれた病気とはいえ、原因がいまひとつ明らかでないだけに考えちゃいますね。

@sobtomk
@bunny_paw @onodekita 311以降、知り合いが4人盲腸になりました。知り合いのなかでいえば、311前よりずっと増えてる感じです。

@sobtomk
@onodekita @bunny_paw 工作員の人たちの数がだいぶ減っているように思います。2年前くらいだったら、あのあと次から次へとコメントが来てうざかったのですが、今回はたった一人でした。 (強調は引用者)


 盲腸(虫垂炎)といって著名人で個人的に記憶にあるのは、この人。

岩上安身 @iwakamiyasumi さんの体調についての中間報告
2012-04-10
http://togetter.com/li/286337

ご心配を皆さんにおかけしているので、中間報告をしておきます。これまでの経過をかいつまんで言いますと、2月20日、福一入構取材の翌々日から、腹痛と下痢、その後、発熱にも見舞われ、虫垂炎との診断を受けました。5日間の絶食療法のあと、回復。虫垂炎は、一過性の病気かと思いましたが…
iwakamiyasumi 2012-04-10 21:29:30 (強調は引用者)


 最近の例だと、ブックマークを探すとこのあたりだろうか。

狩野英孝、虫垂炎で「危機直メン」芸人人生がけっ縁!?
2013/4/6
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130406-OHT1T00028.htm

 3月17日に「急性虫垂炎穿孔(せんこう)限局性腹膜炎」の緊急手術を受けたお笑いタレントの狩野英孝(31)が5日、・・・仕事復帰した。狩野は「あと少し病院に行くのが遅ければ危険な状態だった」と、深刻な病状だったことを告白。・・・


 盲腸(虫垂炎)の解説については、gooヘルスケアから、

虫垂炎 http://health.goo.ne.jp/medical/search/10G30400.html

虫垂炎とはどんな病気か

 虫垂炎は、虫垂に化膿性の炎症が起こる病気です。虫垂は、盲腸(もうちょう)(右下腹部の小腸から大腸につながった下の部分)の先に突き出た5~ 10cmほどの先端が閉じた突起物で、長さ6~8cm、太さは鉛筆程度です。虫垂は、リンパ組織が集まっているため、免疫に関与するともいわれていますが、少なくとも成人では不要と考えられている臓器です。
 虫垂炎は、一般には「盲腸」あるいは「盲腸炎」という通称で知られていますが、これは昔、虫垂炎の発見が遅れ、炎症が盲腸まで広がった状態で発見されたケースが多かったためです。
 急に激しい腹痛を訴え、外科的な治療を必要とする病気を総称して「急性腹症」といいますが、虫垂炎はそのなかでも最も頻度の高いもので、15人に1人が一生に一度この病気にかかるといわれます。虫垂炎の発症のピークは10~20代ですが、小児や高齢者も含めてどの年齢層でもみられます。男女差はありません。・・・ (強調は引用者)


 個人的な想定だと、●の影響下では虫垂炎が増加するものと考えており、そのメカニズムについては、

●の影響 →酸化ストレスの亢進→ 交感神経過緊張→ 顆粒球増多

に伴う粘膜・組織破壊の一種ととらえている。この点については、サイト「SOD-jpドットコム」の次の記事、及び過去記事 交感神経の優位と粘膜・組織破壊 (1) 2012/5/13 あたりを参照してほしい。

 
《3》胃潰瘍と活性酸素
http://www.sod-jp.com/page1/sikkanbetu/03/3-5.htm

『「ストレスと虫垂炎」 白血球の好中球、関係』 朝日新聞(95-09-20)

  この春、東京本社から大阪本社へ転勤になった同僚の女性記者が、夏に帰京した際、急性虫垂炎で入院した。関西での生活は初めてだし、単身赴任。仕事の内容も変わったのでさぞストレスも大きいだろう。しかし、ストレスで盲腸になるものだろうか。
 「そりゃ、十分考えられますよ」というのは、新潟大医学部の安保 徹教授(免疫学)。ストレスがかかると、交換神経が緊張し、白血球の代表格である「好中球」が増える。好中球は、体内に侵入してきた細菌などの異物を取り込んで消化する働きがあり、生体を守る重要な役割を担っている。


 最後に、今夏は猛暑だったので、多少割り引いて考える必要があるのかもしれない点を付け加えておこう。「湯島清水坂クリニック」(東京都所在)の記事から、

虫垂炎とリンパ球
http://yushima-s-clinic.com/index.php?%E8%99%AB%E5%9E%82%E7%82%8E%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E7%90%83

気圧と温度により症状が変わる
  [中略]

自律神経のバランスで虫垂炎も変わってくる
  [後略]


足のむくみ市場は有望なのか?

2013年09月07日 |  今日のメモ

 まだ暑いねといいつつ、今週は週2更新で・・・

 前回記事と同様、先月終わりの朝日新聞を眺めていたら(確か8/30)、足のむくみ向けの新しい薬(OTC薬。処方箋不要)の全面広告が出ていて、少し引っかかってしまった。3.11後においては、薬やワクチンの宣伝をみていると多少違和感を感じる場合が個人的にはあるのだが、それと同種のものを感じたためである。薬の宣伝まがいのことを記事にするのも気が引けるが、バタ臭い漢方薬(西洋ハーブ薬)らしいので大目にみておこう。


 この薬は、今年の6月に発売されたものらしい。日経BPのサイト「日経ヘルス」から、

日本初!足のむくみを改善する西洋ハーブの市販薬をエスエス製薬が発売
13年6月4日
http://nhpro.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20130604/154342/

 エスエス製薬は、日本初の足のむくみを改善する内服の市販薬「アンチスタックス」(第1類医薬品)を6月3日に発売した。赤ブドウ葉乾燥エキス混合物を有効成分とした西洋ハーブ医薬品の国内第一号でもあり、また、国内で医療用医薬品としての承認を経ずに、市販薬(OTC医薬品)として商品化された「ダイレクトOTC」成分としては、大正製薬が販売する「リアップ」の有効成分、ミノキシジルに次いで2つ目に当たる。


 西洋ハーブが素のようだし、その有効成分が「赤ブドウ葉乾燥エキス混合物」というのも背伸びをしていない名前で好感がもてるが、ミノキシジルに次いで2番目という位置付けは、残念ながら好感度ダウンだろう。

 
 とうでもいいことは置いといて、先ずむくみ(浮腫)の一般的な解説については、gooヘルスケアから、

血行不良が招く、不快なむくみ
(2007年01月30日)
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0054.html

むくみはなぜ起こるの?

 からだの中の水分は血管内、細胞内、細胞外(細胞と細胞の間)にあって一定のバランスを保っていますが、何らかの原因でこれらのバランスが崩れ、細胞外に水分が増えすぎ腫れぼったくなった状態が「むくみ」です。むくみは、重力によって水分がたまりやすい下半身に起こることが多く、特に足首やすねなど、筋肉の少ない場所がむくみやすくなります。

 足は第二の心臓といわれるように、足の筋肉は心臓から送られてきた血液を心臓に戻すポンプのような働きをしています。筋肉が発達していてよく動く人はこのポンプの働きがうまくいくため血行がよく、水分の排出もスムーズに行われます。
 逆にいえば、長時間の立ち仕事やデスクワークなど、仕事中一定の姿勢であまり動かない人は、血行が滞ってむくみやすくなります。また、運動をしない人は筋力が弱く、冷えも血行を悪くしますから、冷え性で筋力の弱い女性に、むくみで悩む人が多いのです。

 ほかにも、むくみの原因には次のようなことがあります。

●塩分のとりすぎ:血液中の塩分の濃度が高まり、濃度を一定に保つため水分を体内にためこもうとして飲水量が増え、細胞外の水分が増える。
●アルコールの飲みすぎ:細胞内が脱水状態となり、逆に細胞外に水がたまる。
●過度のストレス:手足の血流が悪くなったりホルモンが乱れ、体内の水分調整がくずれる。
●女性ホルモンの影響:特に月経前や妊娠中、更年期にはむくみやすい。 (強調は引用者)


 より詳しくむくみに関連する病気を一覧にしたものについては、同じくgooヘルスケアから、

むくんでいる - 病気検索 はれ、むくみ
http://health.goo.ne.jp/medical/chart/022.html (簡単な一覧表あり)


 今回のバタ臭い漢方薬が対処しようとする足のむくみは、軽度の静脈還流障害(下肢の静脈の血流が滞ることによって引き起こされる疾患)に起因するものらしいので、静脈性の浮腫の一種にあたるのだろう(なお、浮腫については、コルチゾール過剰原因説を前提とすれば内分泌性浮腫があると思うが、静脈性のものとは別経路ということになろう。その過去記事は 「コルチゾール過剰症」とステロイド剤の副作用 (1) 2012/8/10)。エスエス製薬のサイトから、


静脈還流障害のメカニズム(静脈と足のむくみの関係)
http://www.ssp.co.jp/antistax/cvi/mechanism.html

 立ったままや座ったままの姿勢が長く続くと、足の筋ポンプは機能が低下し、そのために血液が心臓に向かって流れる血流は停滞します。また、血液自体の重量が静脈内にかかるため、静脈圧(静脈内の圧力)が上昇し、静脈が拡張した状態となり、静脈内の血液は下肢に溜まりやすくなります。

 下肢で静脈還流が滞ると、下肢静脈内の圧力が上昇するため、血管内から血管外へ血液の血漿成分(水分)が浸み出て、細胞外に水分が貯留します。これが、下肢にむくみが起こる原因となります。

 むくみが生ずると、末梢の静脈に炎症が引き起こしやすくなり、それが慢性化すると静脈の弁機能の低下も加わり、病態がさらに進行する原因となります。症状が重症化するほど完治が難しいため、初期での治療が重要です。




 このバタ臭い漢方薬の薬理作用については、冒頭引用の日経ヘルスの記事に戻ると、

 有効成分の「赤ブドウ葉乾燥エキス混合物」は、赤ブドウ葉を水抽出した複数のポリフェノール類などの混合物で、[エスエス製薬]研究開発本部の澤村淳グループマネージャーは、「足のむくみの原因となる、血管からの水漏れを防ぐ作用がある」と説明する。

 [中略]

 澤村グループマネージャーは「これまでの研究で、赤ブドウ葉乾燥エキス混合物を服用することで血管内皮細胞の炎症が抑えられ、血管内皮細胞間のすきまが閉じることがわかっている」と話す。また、血液凝固抑制作用や毛細血管の血流改善作用、むくみの抑制作用などが動物やヒトを対象とした試験で確認されているという。


 さて、タイトルで提起した疑問に戻ろう。足のむくみ市場が有望かどうかを分析するには、いろいろな角度から考えることができるだろう。このブログ的には、やはり3.11後の状況において足のむくみを引き起こす要因が悪化傾向にあるかどうかを眺めてみるべきであろう。

 結論を先に書けば、上記に引用した軽度の静脈還流障害のメカニズムに沿ってみると、3.11後においては次の要因が悪化している可能性が高いだろう。

(1) 足の筋力低下
(2) 末梢血の滞留
(3) 末梢の血管での炎症


 (1)についてみれば、足の筋肉は「第2の心臓」とも呼ばれているらしい。バンダジェフスキー説を信じるならば放射性セシウムは「第1の心臓」に悪いわけで、心筋と骨格筋という違いはあるもののたいした相違ではないので、当然「第2の心臓」にもいいわけがないだろう。また、足の筋力低下は、●の影響下にある場合には、放射性セシウムが直接関与しない経路でも起こり得るだろう(詳しくは過去記事 「コルチゾール過剰症候群」 (9) 筋力低下 2013/6/1)。


 次に(2)と(3)については、●の影響が様々な血管病変を引き起こす点を思い出す必要があるだろう(過去記事は、動脈硬化に関しタバコ、アルコールでこれらが起こるなら・・・  2013/5/7、末梢動脈疾患に関し〔メモ〕 「見逃し高血圧」とは?  2013/2/13、大動脈解離に関しNHK番組「ためしてガッテン」 (5) 大動脈解離・腹部大動脈瘤  2013/3/6)。いずれにせよ、血管病変の始まりは、血管内にあった放射性核種が崩壊したことにより、血管内皮細胞が直接あるいは間接的に損傷する点にあるのだろう。
 
 毛細血管部分で核種の崩壊があれば、血管が詰まってしまい微小部位での循環不全が発生することもあるだろう。幾つかの微小部位が集まれば血流が滞ることとなり、ひいては(2)の末梢血の滞留に繋がっていく可能性があるだろう。また、核種崩壊は傷害により炎症を引き起こす可能性もあるだろうから、(3)にも繋がっていく可能性があるだろう。●の影響は免疫力の低下も招くので、炎症も容易に悪化しやすい傾向にあると思われる。


 最後に、第1の心臓と第2の心臓との相違点の話に戻ると、第2の心臓は骨格筋なので随意筋であり、自由に動かせる点が特徴だろう。従って、このような運動にはある程度意味があるだろう。

仕事の合間に簡単ストレッチ6 脚のむくみ
(2013年08月13日)
http://health.goo.ne.jp/column/fitness/f001/0106.html


 以上のように眺めると、足のむくみ市場は3.11後においてはなかなか有望そうだと思われるが、どうだろうか。いずれにせよ、この薬が効くかどうかは全く知見がないのだが・・・(仮に効くとしても、摂取するなら食べて応援しないが前提となるだろう)


「秋バテ」が増えそうだが猛暑だけが原因か?

2013年09月04日 |  過去症例(広島・長崎)

 短くメモしておこう。

 先月末の朝日新聞を眺めていたら、広告特集の頁に秋バテについての解説が載っていた。気が早いなーと思っていたが、ウェッブ記事でも似たような趣旨のものが出ていたようだ。

猛暑で夏バテした後は「秋バテ」にも要注意
@DIME 8月31日(土)13時24分配信
***http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130831-00000303-dime-sci

「現代女性の様々な身体の不調、美容の悩みは、冷え、血めぐり(血行不良)から引き起こされることが多い」という観点から、血めぐりの改善に役立つ情報を発信している「血めぐり研究会 supported by Kao」が、2013年6月に首都圏在住の20~50代の女性を対象に実施した調査によると、半数以上(55.7%)の女性が、夏に「身体の不調」を感じていることが分かった。・・・


 秋バテの概念自体は3.11前からあるようだし、今夏を猛暑と認定することに誰も異論はないだろうから、例年より、秋バテの人も多分多いのだろう。

 ただ、最近の秋バテの増加には他にも原因があるような気がしていて、昨年の次の記事をみて突っ込む根拠を探していたのだが・・・(新型○○とか言われると怪しさ満点センサーが反応して)。上記記事でも言及されている「血めぐり研究会」の公式サイトの特集記事から、

夏の不調が秋まで続く、新型「秋バテ」にご注意!
http://chimeguri.com/special/special_vol11.html

夏バテが長期化・深刻化し、秋バテを引き起こす
夏も秋も不調を感じている女性は6割以上!
さらに、夏よりも秋に不調を感じている女性が多いことがわかりました。

 酷暑が和らいで、少しずつ秋らしくなってきました。でも、今夏、夏バテに悩まされた人はご用心。「夏バテ」の不調が秋まで続いて深刻化する、新型の「秋バテ」が増加しているんです。・・・


 チェルノブイリ周辺は大陸性気候なので夏の温度はある程度高くなるだろうが湿度はそれほど上がらないと推測されるが、そのためなのか、秋バテを含めた熱中症系の疾患に類似する話は、あまり見かけたことがないのである。ヒロシマ・ナガサキならあったかもしれないよなと思いつつ、探しもしていなかったのだが、世の中には物知りの人がいるようで・・・。某掲示板の緊急自然災害板から発掘しておくと、

368 : 地震雷火事名無し(やわらか銀行)[sage] 投稿日:2013/07/25(木) 16:43:43.81 ID:cXkYwcoJ0 [2/2回(PC)]
  ↓熱中症は遺伝性(キリッ とか言い出しそう
  都内の熱中症死者 62人に
  ***http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130725/k10013288581000.html
  梅雨明けの発表以降の都内での熱中症による死者は、少なくとも62人となりました。


374 : 地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2013/07/25(木) 21:08:57.47 ID:ojbEwPv80 [2/2回(PC)]
 >>368
 チェルノでは熱中症を余り聞かないので、みかけた古いほうの資料を。

 @okanori75 7月24日
 【小沼十寸穂 『原爆症後遺症としての間脳症候群』昭和28年】⑤
 「体温性訴え」
 発汗し易くなったという者、単に全身のみならず顔、頭、背中のみと半身発汗症とすべき者があり、
 発汗しなくなったという者もある。また原因不明の発熱、疲れると微熱を生じ、暑がり寒がりになった者が
 極めて多い。

 @okanori75
 【小沼十寸穂 『原爆症後遺症としての間脳症候群』昭和28年】⑦
 「罹患傾向、ならびに環境不堪性傾向」
 ことに暑さ、寒さ、日射しに著しく弱くなり、頭痛、眩暈、動悸、時に失神を訴える者があり、強い苦痛を訴える。


378 : 地震雷火事名無し(東日本)[sage] 投稿日:2013/07/25(木) 23:27:06.33 ID:BixN2/Zb0 [1/1回(PC)]
 喘息の人が熱中症になると
 激しい発作っていうか、痙攣を起こして、
 普段使いの喘息の薬を飲んでも効かないそうだ。

 私の身近な若い人に、先日起こったこと。

 幸いにして、呼吸器で実績のある病院が近くにあったので
 そこへ運ばれて、正しい処置を受けて回復したそうだ。

 喘息の人は、暑さ対策に特に気をつけてください。 (強調は引用者)


 ●の影響に起因した「体温性訴え」や「環境不堪性傾向」に類似したものが熱中症系の疾患と関連している可能性があるだろう。


 最後に、他力本願で、半月ほど前の記事だか傾向は変わっていないだろうということで、サイト「低気温のエクスタシー byはなゆー」から、この103人の中にはいろいろなものが混ざっていそうだか、

“熱中症”による死者は東京都103人に対して大阪府1人
2013年8月18日日曜日
http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/2013/08/blog-post_9654.html