ヒト遺伝子想定的生活様式実践法

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アレルギーが悪化傾向なのは何故か (3) 寄せ集め

2013年09月21日 |  今日のメモ

 いろいろ書いていると思い付きが出てきてメモしたくなるのだが、これもそんな一つ。

 アレルギーは、異物の処理に問題が起きたときに出ると個人的には考えるわけだけど、これを免疫系のバランスの乱れとするとらえ方もあるだろう。免疫系のバランスの乱れに至るには、少なくとも2つの経路を考えうる。

(1) バランス調節機能の異常 →免疫系のバランスの乱れ →不快な症状
(2) 免疫力の低下 →異物の量が免疫の処理能力超える →意図的な免疫バランスの乱れ →不快な症状

(1)の場合は、仕方のないバランスの乱れで、アレルギーや自己免疫疾患などと繋がっていくのだろう。他方(2)の場合は、そうでないことも多いだろう。なぜなら、(2)の場合には、感染症の場合も含まれるからだ(例えば疲れて風邪を引いた場合で考えると、疲れで免疫力の低下、風邪の病原菌・ウイルスが侵入し自己増殖のため処理能力超え、発熱・鼻水などは増えた病原菌・ウイルスを退治するためのもので意図的とみれるだろう)。

 そうすると、感染症とアレルギーの違いは何かということになるけど、この見方によれば、異物が分身の術を使うかどうか(体内で自己増殖するかどうか)ということになるのかもしれない。スギ花粉も自己増殖を目的としたものと言えるが、幸いヒトの体内で増えることはありえない。大雑把にとらえるならば、「異物」忍者が体内で分身の術を使う場合は感染症、分身の術を使えない場合はアレルギーなどという感じだろうか。仮にこのようにとらえるなら、易感染性と易アレルギー性とは表裏一体で、見る角度が違うだけということとなろう。


 さて、前回(ココ)は主に花粉症を眺めつつアジュバント(免疫増強)作用について取り扱ったのだが、最近みかけた報道に関連しつつ少し脱線しておこう。先ずは、柔軟剤の香りの話を日経新聞から、

柔軟剤の香りで体調不良 12年度相談、2倍の41件 国民生活センター調べ
2013/9/19 20:49

 「柔軟剤の香りで体調が悪くなった」と訴える相談が2012年度に前年度の2倍に増え、13年度も前年同期を上回っていることが19日、国民生活センターの調べで分かった。呼吸器障害など深刻な症状の訴えもあった。同センターから指摘を受けた日本石鹸洗剤工業会(東京)は「使いすぎに注意するよう呼びかける」としている。
   [中略]

 同センターは柔軟剤を使った洗濯物を室内で干し、空気中の有機化合物の量を測定。強い香りの柔軟剤を使った場合、微香のものに比べて4~7倍多かった。「香りが強いほど体調不良の原因とみられる化学物質も増える」(商品テスト部)と分析している。


 いわゆる化学物質過敏症だと推測されるけど、増加しているとされる相談件数の推移をみるため公表元をたどると、「国民生活センター」のサイトから、

柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供
[2013年9月19日:公表]
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130919_1.html

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 柔軟仕上げ剤は、衣類をソフトに保ち、傷んだ繊維を柔らかくすることをうたったものです。10数年前までは、部屋干しのにおいや汗のにおいなどを抑えるため、微香タイプの柔軟仕上げ剤が主流でしたが、2000年代後半から香りの強い海外製の柔軟仕上げ剤がブームとなったのをきっかけに、現在は、芳香性を工夫した商品の品ぞろえが広がっています。

  一方で、・・・寄せられる「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が増加傾向にあります。そこで、収集した相談内容を分析し、情報提供することとしました。
  [中略]

[報告書本文]
柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供[PDF形式](256KB)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130919_1.pdf


 相談件数の推移は、報告書本文によれば、2008年度14件 →2009年度9件 →2010年度29件 →2011年度32件 →2012年度65件 →2013年度38件(8/31分まで。前年度同期間は33件)ということらしい。2010年度に急増し、2012年度に再度急増したようだ。

 3.11だけが原因ではないように見受けられるが、化学物質過敏症にアレルギーが関与しているとすれば、2回目の急増には●の影響にアジュバント作用があることが関与している可能性があるのかもしれない。


 次に、花粉症の長期化予想の話を「日経ウーマン」から、

秋の花粉症に注意、花粉飛散が長びく見込み
2013年9月17日
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20130917/161921/

 エスエス製薬がまとめた2013年秋の花粉飛散に関する調査結果によると、今年の秋は花粉の飛散が長びく見込みという。・・・
   [中略]

 気象予報士の三ヶ尻知子氏に今年の秋花粉について尋ねたところ、今年は9月と10月も全国的に例年より気温が高く、降水量が多いことが見込まれ、高温多雨の影響により通常は9月にピークを迎えるはずのブタクサの花粉飛散が10月にずれ込む見通し。そのため、全体的に飛散期間が長期化することが予想される。


 なんとなく企業によるステマ向けネタ振り(報道発表)を記事化したような雰囲気が漂う書き出しにみえるが・・・。この記事自体は注意喚起が目的で害がなさそうな気もするけど、予防策について言えば、現状薬による対策はいいかげんにしといた方がよいのではないかと個人的には思っている。なぜなら、前回記事の終わりでも触れたように、3.11後の花粉はベクレている可能性があるからである。3.11前の花粉なら危険性は低いとも考えうるが、今はそうではないだろう。製薬会社にはおいしくないが、基本は物理的予防策で、先ずはマスク・メガネだろう。


 もう本題に戻るのは次回にすることとして、最後に、中村うさぎ氏の話である。小説家らしいと認識しているけど(作品を読んだことはないが・・・)、週刊誌のコラムにホスト遊びの話を面白おかしく書いていた記憶がある(詳細は覚えていないので調べると当初は買物の話のコラムだったか・・・)。その後、自身の美容整形の話が始まったあたりから興味を失い、ほとんど読まなくなった。なので、個人的な記憶の中では、何故か○○姉妹と並ぶ整形の大御所という位置付けである。

 ブックマークによると、病気らしいと知ったのは先月末だろうか。サイト「Bran.net」の記事から、

作家の中村うさぎさん ギランバレー症候群の疑い
Posted 8月 29th 2013
http://bran7.net/archives/41826

 ちなみにギランバレー症候群の解説については、gooヘルスケアから、

ギラン・バレー症候群<脳・神経・筋の病気>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10850400.html


 その後いろいろ進展があったようで、最新の報道だとj-castニュースから、

中村うさぎさん、人工呼吸器外れ元気に会話
2013/9/20 17:05
http://www.j-cast.com/2013/09/20184359.html

 集中治療室(ICU)で一時心肺停止となっていた作家の中村うさぎさん(55)が快復に向かっていると、タカナシクリニック院長・高梨真教さんが2013年9月20日にブログで報告した。

  記事によると、中村さんの夫から高梨さんあてに連絡があり、この日から人工呼吸器の管が外れ、元気に話しているという。

  中村さんは免疫系の異常と見られる原因不明の症状で入院していたが、9月15日に一時病状が急変、数分間にわたって心停止、呼吸停止状態に陥った。18日朝には意識が回復していた。


 この辺りの経緯は、ネタ元の「中村うさぎvsマッド高梨 ガチBLOG!」のこの辺りの記事を読めばよいのではないだろうか。とある美容整形病院の広告塔になっていたあたりは、さすが大御所か。

うさぎさんの担当医から説明を受けました。_高梨真教
2013年09月10日 12:58
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-10.html

免疫グロブリン大量療法_高梨真教
2013年09月12日 18:31
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-12.html

うさぎさんの現状報告です。_高梨真教
2013年09月17日 20:30
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-17.html


 治療として「免疫グロブリン大量療法」をやったらしい。この療法は経験上有効とされる場合があるが、詳しい作用メカニズムは分かっていないようだ。

 個人的には、同療法は免疫力を引き上げ、免疫力が上がった結果として異物が減り意図的な免疫バランスの乱れについて修復が図られるという理解もあるのではないかと感じている。何ら根拠はないのだが、整形の大御所に関しては、免疫力が急に上がるのは危険なのかもしれないと思ったのでメモしておこう。(長い前振り付きのメモだなー)

ヒトアジュバント病 【ひとあじゅばんとびょう】
http://kotobank.jp/word/%E3%83%92%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%88%E7%97%85

 豊胸術(ほうきょうじゅつ)、鼻形成術(びけいせいじゅつ)(隆鼻術(りゅうびじゅつ))などの美容整形または形成術のときに注入されたシリコンなどの異物が原因でおこる病気と考えられています。
 いろいろな膠原病(こうげんびょう)(免疫のしくみとはたらきの「膠原病について」)に似た症状がみられ、これらを一括してアジュバント病と呼んでいます。


 異物恐ろしや。(しかし、この病気は何故にこの名前なのだろう???)

 連休で安易に流れ報道を適当に転がしてみる内容ばかりでスマソ・・・