虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

部員紹介⑭松原知輝氏

2019-05-26 22:24:27 | フーミン

私と同じ高校出身で1個上。氏が一浪したので、同期になるかと思いきや、私も一浪したので、謎のスライドを遂げてしまった間柄。

マネージメント能力に長けており、新歓コンパや忘年会の予約、合宿の予定の立案などをやらせたら、部内で右に出るものはいない。料金体制や店の立地などにめっぽう詳しく、店員の代わりに店のシステムを紹介することもある。

もう1つの氏の強みは、地理に関する知識の豊富さである。高校時代には、模試で満点を取り、全国1位に輝いたこともあるほど。当時、愛読書は地理のデータブックと公言しており、よく読んでいた記憶がある。道路の名前や、その土地の気候などにも詳しく、旅行の時はマップ代わりになってくれる。

普段、部室にはよく顔を出すのに、自発的に将棋を指すことはほとんどない。先輩からのやれという圧力に、根負けしたときにのみやるというぐらいである。しかし、ネット対局には熱心で、将棋ウォーズは必ず1日3局消化している。ちなみに得意戦法は入玉であり、攻めても勝つところを、あえて入玉するあたり、意地が悪いとしか言いようがない。

単位状況はあまり芳しくないようだ。今年は、ついに私の同期になるかもしれない、正念場の年になっているらしい。私としては、別にどっちでもいいのだが、これからの飲み会の幹事のことを考えると、5ヶ年計画でもいいのではないかと思えてしまう。

 

最近は、少しずつアニメを見ているらしく、分かるものもあるらしい。カラオケでアニソンを歌っている姿に、私は少し引いた。なぜなら、高校時代、私が部室でアニソンを聞いていると、嫌いだからと止めるように言ってきた過去があるからだ。あんなことを言っておいて、自分は大学生になってアニソンを歌うとは、あのときの私の悲しみを返さんかい。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部員紹介⑬森田光春氏

2019-05-26 22:04:09 | フーミン

タバコとバイクと株と落単。この4つで氏はほぼ網羅できる。(あくまで私の脳内での要素) 順を追って説明しよう。まずはタバコだ。国文キャンパスのD棟の横、体育館側に喫煙所があるのをご存じだろうか。私は去年の一時期、そこで氏と何回か遭遇していた。(私はタバコは吸わないが) 全く部室に来ない氏との、唯一のコミュニケーションの場であった。次にバイク。大型バイクの免許を持っており、淡路島まで行った、友達とツーリングしてきた、などバイクネタは豊富。高速を走るのもお気に入りのようだ。続いては株。これはこの間知ったのだが、少しづつながら株をやっているようだ。大きく儲かっているわけでもなく、破産しているわけでもなく、だそう。将棋部は、株やビットコインなど、ギャンブル色の強いものを好む人も多い。最後に、落単だ。家族にまだ言っていない可能性を考慮して、明言は避けるが、要するに、私と一緒に就活をするかもしれない、ということだ。「今期は本気出す」氏のこれからに期待しよう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部員紹介⑫古田大稀氏

2019-05-25 01:30:46 | フーミン

非常に研究熱心で、真面目。特に、角換わりの序盤研究に詳しく、プロの最新戦型にも明るい。ただ、最近は中飛車に浮気しているのか、本気で恋をしているのか、中飛車専用アカウントなるものをつくって、ネット対局でレートを伸ばしている。好きな囲いは穴熊で、「穴熊にあらずんば将棋にあらず」と言わんばかりである。自玉をZ(駒を何枚渡しても詰まない状態)にして、ひたすら攻め続ける、穴熊の王道パターンを至上としている。

冒頭で真面目と書いたが、それは頭が固いという意味ではない。(頑固は含まれるかもしれないが) 寛容な部分は寛容なもので、それが証拠に、私は氏のことを呼び捨てし、タメ口で喋っている。(私は2回 氏は3回) それも氏自身が言い出してのことだ。いかに私が一浪で、本来同期とはいえ、ずいぶんフレンドリーだと思ったものだ。(他大学からは奇妙な関係に見えるようだが) 

一回生には聞きなれないと思うが、氏は、理事という仕事をやっている。(私もやっている) 理事とは、各大学から立候補して就任する、大会などの運営を行う人間たちである。個人戦に早速出てくれた人たちは見たと思うが、大会会場に堅苦しいスーツ姿の男たちがいただろう。それが理事である。交通費と昼食費を支給される代わりに、大会の運営をしている社畜たちだ。氏は、その中でも、副理事長という偉い立場にある。2回生から2年間勤めるものなので、1回生の諸君の中でなりたい者は、ぜひとも手をあげてほしい。

 

氏は、基本的に革新者の立場に回ることが多い。新制度の導入や、慣習のぶち壊しは、氏が言い出しっぺの場合が多々ある。その点は、私でも、ヤバいなと直感するほどであり、新入生にも伝わっているかもしれない。(根はいい人である…と信じたい)

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部員紹介⑪植田朋太氏

2019-05-25 01:13:07 | フーミン

国際人間科学部の3回生であり、学科は違えど、私の先輩にあたる。(私は発達コミュニティ 氏は環境共生)お互いに何をやっているのかよくわからん学部に通っているため、個人的にシンパシーを感じている。当然、同じキャンパスなわけだが、すれ違っても、大抵、会釈だけで終わる。(氏いわく コミュ障) 部室ではスイッチが切り替わるのか、わりと喋ってくれる。

自称観る将。部室ではみんなの対局を眺めていることが多い。しかし、人数合わせとはいえ、団体戦にエントリーしたこともあるなど、全くやる気がないわけではない。そこそこの棋力もある。ただ、最近は教育実習などの影響で、部室に顔を出す頻度は減っている。

基本的におっとり系男子。常にゆる~い空気を醸し出す、ある意味で大物。変にアクがなく、とっつきやすい点を鑑みるに、3回生の中では1番まともな人間かもしれない。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和元年個人戦振り返りpart2

2019-05-25 00:13:23 | F
3回生の古田です。前回の振り返り記事に引き続いて、本戦の将棋を振り返ろうと思います。
本戦に進出した時点でベスト32であるので、本戦では3回勝ってベスト4まで行けば学名の代表権を得ることができます。
本戦初戦vs千野(大商大) 先手番
前回も書いたように今まで散々練習を指してきた相手です。今回は事前準備をしてきました。

狙いの角道不突きの形に誘導しました。しかし、図から3手前の△64歩が予定外で形としては研究型から外れたため、自分を信じて突き進むことに決めました。
図から、▲45銀△同銀▲同桂△42角▲24歩△56歩▲同歩△24角▲同飛△同歩▲63角と進み、次の図へ。

ここで△51飛は▲41角成〜▲53桂で攻めが繋がります。本譜は△56飛。これが嫌な手で悩みました。
対して第一感の▲57歩は△52金▲81角成△同玉▲56歩の時に相手玉は遠い上、こちらは歩切れ、△57歩などの嫌な筋や△51歩の底歩も利くためまずいと判断して▲41角成と取りました。感想戦でもここは両対局者の意見が一致するところでした。
▲41角成以下、△57歩▲68金△58銀▲59歩△69銀▲同金△29飛と進行。

ここでは▲46金と攻め駒を責めるのが明快でした。実戦は▲68金打と埋めましたが△48金と絡みつかれ、ソフト的には優勢でも、人間的には大変な勝負になりました。
ちょっと進めて次の図

ここで本譜は相手が△72金と逃げましたが、▲63銀△59金▲同金△同龍▲72銀不成(詰めろ)から比較的分かりやすい一手勝ちコースに。
△72金は感想戦で相手が悔やんでいた手で、代えて△59金と後手玉の安全度を活かして攻め合われていたら大変でした。対局中の自分の読みは▲同金△同龍▲69金打△同龍▲同金△58歩成に、▲同金△同飛成▲68金で相手が銀を持っていないため余せる、という読みでした。しかしこの読み筋、実はおかしくて手順の最後▲68金に打つ金がそもそも無く、実戦ならば跳び上がっているところでしたね...
ソフト検討したところ、一応△59金の変化も先手が2000点以上の優勢というものでしたが、その手順はかなり際どい一手勝ちであの手順を選べるかと言われると、かなり怪しく何が起こってもおかしくなかったです。
感想戦ではこちらが負けている変化も多い将棋でしたが、なんとか優勢を維持して勝ちきることができました。
本戦2回戦vs木村(孝)(立命館) 後手番
相手はプロを4連破した学生最強クラスの相手です。
戦型は事前に「角換わりだけはやめておけ」という情報を得て迷っていましたが、後手を引いたことと、僕自身も何だかんだ得意戦法だから負けても後悔しないだろうという想いも込めて、角換わり腰掛け銀を選びました。
今年春に院進された神大の元エース名和さんと意見を交わしたこともある局面へ。

ここから本譜▲24歩△同歩▲同角△同銀▲同飛と進めるのがこの形のおなじみの筋。対局中も予想していましたが、この条件下では▲同飛の瞬間に△59角と返して後手良し(600〜800ほど)だったようです。もっとも、それも簡単ではなく、後手玉がむき出しなのでかなり選びづらい変化ですね。
実戦は普通に△23歩を打ち、相手玉の周りに手をつけて図へ。

▲35歩がきつくてここでは先手が模様良しといえそうです。以下、△47歩▲38金△66歩▲35歩△22角▲44銀△43銀▲77銀と進みましたが、打った角が封じ込められる展開は△47歩とも相性が悪く、良くありませんでした。先手も▲77銀はソフト的には微妙だそうですが非常に実戦的な手で、対局中は形勢はともかく後手持って相当勝ちにくい展開になったなあと思っていました。
以下、47の歩を後悔して△48歩成となり捨てましたが、これが悪手。当然許してくれずに33の地点を攻められ、敗勢になり次図。

図から△29とと首を差し出すように飛車を取ったものの、▲42成銀△同玉▲44桂から詰めろの連続で迫られ寄せられてしまいました。
しかし実は図の局面が最後のチャンスで、△同金と取れば意外にも難しくソフト的には互角近くに戻っていました。▲34歩にも▲25桂にも金をかわしておけば相手の攻めがすぐには続かないため、こちらも相手の飛車こそ取れないものの長い将棋になったようです。それでも相当勝ち辛い将棋ですが、諦めずにこうやるべきでした。
ということで今回はベスト16で敗退することになりました。負けたのはもちろん悔しいのですが強豪と指すことで課題も見え、いい経験になったとは思います。
次は一軍戦が控えているので気を引き締めて頑張ろうと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする