虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

明るい一軍戦は難しい (令和四年度秋季一軍戦振り返り)

2022-11-23 17:33:14 | Nkei

まあ勝ったら簡単なんですけどね。


もうこの挨拶も残すところ数回でしょうか。
お久しぶりです。部長です。

 今期の一軍戦の振り返りを行いたいと思います。先に結果から述べると4勝3敗でB級4位となりました。入替戦にも出られず一軍戦が終わったのは無念の一言に尽きます。残念な結果に終わってしまいましたが、まずはしっかりと反省し、具体的な改善策を考え来年に何か芽を残せたらと思います。

一回戦 京都産業大学戦は7-0で勝ちでした。
 昨期に出場していないこともあり、安全策を取ったオーダーでしたが幸先の良い結果となりました。とはいえ逆転した将棋が多く今後も気を引き締めなければならない相手であると感じました。

二回戦 関西学院大学戦は5-2で勝ちでした。
 こちらも事前の情報は少ない状態でしたが、以前交流戦をしたことがあり何となく誰が強いか等分かっていた面もあります。私は実況で参加していましたが、苦しい将棋が複数あり何度も肝を冷やしました。皆よく頑張ってくれたと思います。

三回戦 和歌山大学戦は3-4で負けでした。
 今期の結果を占う重要な一戦でした。こちらのオーダーもフルで出しましたが若干のオーダー負けはあったのかもしれません。とはいえ勝ってほしい組み合わせもあったところで神大の現状を突きつけられました。結果的にはこの勝敗が入替戦に響いた格好です。痛い敗戦となりました。

四回戦 大阪経済大学戦は5-2で勝ちでした。
 またしても今期の結果を占う一戦で、実はこのオーダーにするか更に安全策を取ったオーダーにするか直前まで迷いましたが皆を信じてこのオーダーで臨みました。私は早々に負けてしまって他の対局を見ていたのですが揃いに揃って苦しい将棋で一人夜景を見ながら呆然としていました。これは3-4ルートかなと思い、気持ちの整理が出来たところで対局を見てみると詰むや詰まざるやの局面になっていて逆転勝ち。強敵相手の勝利が確定し、観戦した部員も思わず声の出る貴重な勝利となりました。

五回戦 龍谷大学戦は2-5で負けでした。
 (おそらく)勝った方は入替戦以上が確定する重要な一戦です。前期の情報を見るにこちらの分が悪いことは分かっていました。とはいえ当たりによってはワンチャンあるかなと思っていましたが、終わってみるとやはり相手の地力が高かったという印象です。ちなみに龍谷大は入替戦でも勝ってA級昇級されましたね。おめでとうございます。

6回戦 大阪工業大学戦は6-1で勝ちでした。
 どれか一つでも取れれば良かったので一回生を中心に、少しでも一軍戦で指してほしいとの思いでオーダーを組みました。伸び伸びと指せたようで良かったです。

7回戦 近畿大学戦は2-5で負けでした。
 相手は今期の一位候補です。事前の打ち合わせで二日目に一敗した場合、近畿大学戦は育成オーダーで臨もうと考えていました。幸か不幸か今期は4回生がいなかったので実験的なことが出来たわけですがこれが最善の選択肢であったかは分かりません。部員の来年の奮起に期待しています。


 さて、この表題ですが一軍戦一日目が終わった当初は「明るい一軍戦」で考えていました。某部員から対局後に「相手が真剣すぎて怖かった」旨のことを言われたことがそのきっかけです。一軍戦での緊張感と明るく楽しむことのバランスは難しいところで、2年間部長を務めましたが未だに正解は分かりません。つい部長として行動してしまうと緊張感の面ばかり押し出してしまうため、一軍戦を楽しむことも重要であると思い元の表題を思いついたわけです。
 その後時は流れ一軍戦二日目も終わり一人帰りの電車を待っているときに一軍戦が7戦で終わったことを実感します。振り返ってみれば後悔する点は多々あり、自分の代で結果を残せなかったことに強く責任を感じます。特に前々期の入替戦ではB級降級、前期の入替戦は私が負けての3-4負けで、改めて一軍戦並びに入替戦の場が貴重な機会であったことを痛感するところです。以上を踏まえると「明るい一軍戦」には出来ず「難しい」がついた次第です。
 とりあえず来年と再来年は頼もしい後輩が一軍戦については引っ張ってくれると思うので心配していません。皆さん頑張って下さい。 


 
 2.3年前の某感染症の流行で将棋部にも世代間の多少の断絶があり、全てがコロナ前と同じようにはなっていないと思います。失われたものもあったかと思いますが、今後の将棋部を支えるのは皆さんです。良い点は残しながら、自分達の色を出してもらえたらと思います。長々と一軍戦について書きましたが、今後も神大将棋部が部員たちにとって居心地の良い環境になってくれればそれに越したことはありません。
 ここまで長文をお読み頂きありがとうございました。また暇なときにでも理事職のあれこれを書こうと思います。

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秋季一軍戦振り返り(修正済)

2022-11-12 22:31:40 | 頓死の人

君、家遠いよね?一軍戦来なくていいよ。

___それが一軍戦前に聞いた【検閲済】の最期の言葉でした。

 

さあ、春に引き続いて真面目さをアピールしていこう(だからどこに...?)と思い、一番乗りを目指し筆を執っております、頓死マンです。

本日は大変な一日でした。皆さん、お疲れさまでした。しかし私は元気です。勝ったので。...勝ったので!

 

全体的な振り返りは、運命の龍谷戦の朝に駅にスマホを忘れ、ついでに電車にも乗り遅れ、スマホをとりに戻っている間に7Rの近畿戦が始まった我らが【検閲済】が、心を震わせる名文にて書いてくれることでしょう。

→書いて頂けました。

 

よって、個人的な振り返りに移ります。

(関西学生将棋連盟のHPにてオーダー表が公開されておりますので、以下相手の方は実名表記とします。ご了承下さい。)

 

さしあたり、勝負強さが欲しいです。とてもとても欲しいです。真理の扉を開けるか迷う位には欲しいです。強欲だなあ。

 

初日は体調を言い訳にできないくらいひどい将棋を指してしまった和歌山戦、序盤に手順前後を連発して実は薄氷の勝利だった大経大戦、そして地下迷宮、梅田の地下街にて部員みんなで仲良く迷ったことがハイライトですね。迷い、疲れ果てた後に食べる海鮮丼も非常に美味しかったですが、次は迷わずに元気な状態で食べたいなあと思います。

 

掘り下げるとしたら和歌山戦(対落合氏)でしょうか。矢倉系に対する61角打ちを決行し、難解な中盤戦を抜け出したかと思ったのですが、相手の陣形がよく、52銀打ちからまた難解な変化が続き、盤上この一手の決め手を逃したあと、手順前後もあって一気に形勢が相手に振れました。そうなると薄い玉形がこれでもかと祟りますので、まあ大体負けでした。なんとか怪しくしようと粘ろうとしたのですが飛車打ちが厳しく、受けるにしろ攻めるにしろ、こちらは明確に一手足りない。最後は正確に即詰みに仕留められました。俺は...弱い...!(自明)(使ってる戦法見直せ)(そんなんだから来なくていいっていわれry)

 

大経大戦(対土子氏)は、序盤の駒得から丁寧に指して手堅く勝とうとして、間違えました。飛車回られる手をうっかりするのは...どうなんでしょうかね...。しかし、その後は立て直し、相手の手に乗じて好位置に馬を引き、最後は三枚の桂馬が躍動して詰みに討ち取りました。また、自陣には二枚馬がいるという心強い終局図となりました。

 

二日目は龍谷戦が最大にして唯一のハイライトでしょう。和歌山戦を落とした神戸大にとって、入れ替え戦出場を賭けた最大の勝負所。オーダーも練りに練って、身命を賭して挑みました。

 

龍谷戦(対宮下氏)は、個人的には会心譜だったと思います。明確な格上であることは認識していましたが、神戸大が4-3の目をつくるにはここが勝負どころであるため、強い気持ちで臨みました。N森氏の協力のもと、私にしては珍しく序盤も精力的に検討し、何とか相手に攻めつぶされないように、せめて腕力勝負、終盤勝負に持ち込めるようにという思いでした。

実戦では、相手の方の見落としもあり、何とか勝ちを拾うことができました。なお77歩成とされた局面は見た目が非常に怖く、潰れていそうですが、変に受けて角などを打たれない限りはこちらは安全(当社比)で、攻め方を間違えなければ相当よさそうだと思っていました。普段からよくあんな形になるので慣れていただけなのかもしれませんが。しかし、実力的には確実に相手の方が何枚も上手であり、次にやったなら勝負になるかも怪しいところです。

相手の方が非常に気さくで、局後和やかな雰囲気の感想戦となりました。

 

そのあと。私は、さあ、仕事は果たしたぞと意気揚々と席を立ちました。予想外の雄、長田氏の参戦もあり、非常に厳しくはあったものの、両隣の結果が予想通りだったため、私の勝ちは大きく、本当に4-3の目がつくれるかもしれない...と、思っていた時代が私にもありました。結果的には、もう伝統と呼んだ方がいいのかもしれない勝負所での連敗があり、2-5にて敗戦と相成りました。よって昇級を目指していた神戸大学将棋部の今季の戦いは、日が暮れるどころか正午を過ぎることもなく早々に幕を閉じることとなりました。

 

そして【検閲済】はスマホを求めて大阪を脱出し、近畿戦ではすごいジャイアントキリングが起こった。

 

 

~来季へ続く~

 

 

p.s.

一軍戦までの道程はまた追々書きます。麻雀合宿だったり、交流戦だったり、個人戦だったり、個人的な旅行だったりを振り返りたいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

追記(2022.11.25) 部内の声を受け、一部表現を修正

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