前記事に引き続いて私が反省を綴っていきます。今回は春季個人戦です。
今回は理事という立場のためにささやかなシードを得ることになりました。とはいえ春は特に新入生もいるため、強敵と当たる可能性は決して低いとは言えません。今回入ったブロックの第一印象も案の定新入生がいることもあり、何とも言えないという感覚でした。
予選一(二)回戦 vs武田(立命館)
事前に相手が決まっていたので入念に相手のことを調べて対策を考えていました。石田流や角交換振り飛車を得意とし序盤でリードを奪って、受け駒を惜しまずに自玉を硬く保って攻める手厚い棋風、という印象だったので初手は先手なら▲26歩に決め、序盤に離されないように相手の陣形に常に注意を払うようにしました。
本局は先手番を得たところ、相手が中飛車にしてきたため一直線穴熊に組んで勝ちやすい将棋を目指しました。
小競り合いの後に5筋から開戦。以下△62角▲55歩△同銀▲45歩△56歩▲53歩△同飛▲65歩△54飛▲64歩△同銀上▲同角と穴熊らしく攻めました。硬さを活かして実戦も好調に攻めることができました。しかしソフトに言わせれば▲53歩以下はやりすぎだったようで、もう少しポイントを稼ぐのに徹するべきだったかもしれません。
進んで図の▲64歩が鬼の様に厳しくぶっ刺さり、優勢を意識しました。その後も寄せが微妙で粘られたものの勝ち切ることができました。
予選決勝 vs水谷(阪大)
問題の新入生。高校時代は奈良で活躍されていたそうで事前のリサーチではやや攻め好きの三間飛車党ということくらいしか分かりませんでした。先手番を得たのでとある知る人ぞ知るブログにも解説されている対三間箱入り娘急戦を採用し、研究に嵌めることができました。とはいえ相手の方もとことんソフト最善、次善を積み重ねまだブログにも上がっていない難解な変化へと突入しました。
図の辺りは研究したはずなのですが内容をド忘れしていました。本譜は図で▲22飛成としましたが単純に▲54飛が優りました。その後も思ったように龍が働かずに微妙な形勢となりました。
進んで図の局面で△39飛成は▲52成桂で先手優勢。ここでは途中下車の△34飛が軽視していた受けの好手でソフト最善でもあります。以下角を切るしかありませんが後に△44角と味良く打たれる手が生じて悪くなり、勝負勝負と変な手で迫ったものの大した見せ場もなくじわじわと負けになりました。
研究ありきの仕掛けなのに、その研究が甘い上、忘れるなど論外で、ただ猛省するしかありません。
これで今季も予選突破はなりませんでした。本戦には誰もが認めるエースで本戦シードの名和さんだけでなく、同期の田和も格上を倒して出場を決めているだけに自分はただただ不甲斐ないばかりで申し訳ないです。
後日、やむなく理事としての参加となった本戦では名和さんが学名進出を決めました。もはや驚きというよりも安定感さえ感じさせる強さを見せていただきました。本当におめでとうございます。
そして大学としては一軍戦まで1カ月を切りました。私が堂々と言える資格があるかはありませんが、皆さん準備は進めているのでしょうか?神大は大会の参加率が他所に比べて明らかに低いです。個人戦参加人数の少なさもA級所属校とは思えませんし、特に最強戦の参加人数は異常でしょう。当然部員の一部は頑張っていますが、7人14人で戦うのが団体戦です。果たしてこれで残留が当たり前だと言えるのでしょうか?
一軍戦では厳しい戦いが予想されます。全国の理想を掲げるのは勿論ですが現実的には常にB級の影が見え隠れするでしょう。その為にも皆さんの力を貸していただきたいです。部室によく現れて頑張りが感じられる方は積極的にオーダーに起用されるのではないでしょうか。自分が一軍戦に出場して勝つ、という最高の体験が味わえるよう、私と一緒に勝利を目指して日々頑張りましょう。
もちろん全員がいわゆる「ガチ勢」である必要はないです。将棋は楽しむもので誰からも強制されるべきものではありませんし、負け=悪でもありません。しかし本当に一番楽しむ方法はやっぱり勝つことですからね。
今回は理事という立場のためにささやかなシードを得ることになりました。とはいえ春は特に新入生もいるため、強敵と当たる可能性は決して低いとは言えません。今回入ったブロックの第一印象も案の定新入生がいることもあり、何とも言えないという感覚でした。
予選一(二)回戦 vs武田(立命館)
事前に相手が決まっていたので入念に相手のことを調べて対策を考えていました。石田流や角交換振り飛車を得意とし序盤でリードを奪って、受け駒を惜しまずに自玉を硬く保って攻める手厚い棋風、という印象だったので初手は先手なら▲26歩に決め、序盤に離されないように相手の陣形に常に注意を払うようにしました。
本局は先手番を得たところ、相手が中飛車にしてきたため一直線穴熊に組んで勝ちやすい将棋を目指しました。
小競り合いの後に5筋から開戦。以下△62角▲55歩△同銀▲45歩△56歩▲53歩△同飛▲65歩△54飛▲64歩△同銀上▲同角と穴熊らしく攻めました。硬さを活かして実戦も好調に攻めることができました。しかしソフトに言わせれば▲53歩以下はやりすぎだったようで、もう少しポイントを稼ぐのに徹するべきだったかもしれません。
進んで図の▲64歩が鬼の様に厳しくぶっ刺さり、優勢を意識しました。その後も寄せが微妙で粘られたものの勝ち切ることができました。
予選決勝 vs水谷(阪大)
問題の新入生。高校時代は奈良で活躍されていたそうで事前のリサーチではやや攻め好きの三間飛車党ということくらいしか分かりませんでした。先手番を得たのでとある知る人ぞ知るブログにも解説されている対三間箱入り娘急戦を採用し、研究に嵌めることができました。とはいえ相手の方もとことんソフト最善、次善を積み重ねまだブログにも上がっていない難解な変化へと突入しました。
図の辺りは研究したはずなのですが内容をド忘れしていました。本譜は図で▲22飛成としましたが単純に▲54飛が優りました。その後も思ったように龍が働かずに微妙な形勢となりました。
進んで図の局面で△39飛成は▲52成桂で先手優勢。ここでは途中下車の△34飛が軽視していた受けの好手でソフト最善でもあります。以下角を切るしかありませんが後に△44角と味良く打たれる手が生じて悪くなり、勝負勝負と変な手で迫ったものの大した見せ場もなくじわじわと負けになりました。
研究ありきの仕掛けなのに、その研究が甘い上、忘れるなど論外で、ただ猛省するしかありません。
これで今季も予選突破はなりませんでした。本戦には誰もが認めるエースで本戦シードの名和さんだけでなく、同期の田和も格上を倒して出場を決めているだけに自分はただただ不甲斐ないばかりで申し訳ないです。
後日、やむなく理事としての参加となった本戦では名和さんが学名進出を決めました。もはや驚きというよりも安定感さえ感じさせる強さを見せていただきました。本当におめでとうございます。
そして大学としては一軍戦まで1カ月を切りました。私が堂々と言える資格があるかはありませんが、皆さん準備は進めているのでしょうか?神大は大会の参加率が他所に比べて明らかに低いです。個人戦参加人数の少なさもA級所属校とは思えませんし、特に最強戦の参加人数は異常でしょう。当然部員の一部は頑張っていますが、7人14人で戦うのが団体戦です。果たしてこれで残留が当たり前だと言えるのでしょうか?
一軍戦では厳しい戦いが予想されます。全国の理想を掲げるのは勿論ですが現実的には常にB級の影が見え隠れするでしょう。その為にも皆さんの力を貸していただきたいです。部室によく現れて頑張りが感じられる方は積極的にオーダーに起用されるのではないでしょうか。自分が一軍戦に出場して勝つ、という最高の体験が味わえるよう、私と一緒に勝利を目指して日々頑張りましょう。
もちろん全員がいわゆる「ガチ勢」である必要はないです。将棋は楽しむもので誰からも強制されるべきものではありませんし、負け=悪でもありません。しかし本当に一番楽しむ方法はやっぱり勝つことですからね。