東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

山桜を訪ねて、津久井城址公園散策

2011年04月14日 | 樹木,果樹

 昨日公園の桜を見ましたが、今度は山に咲いている山桜を見たくなりました。2ヶ月前、雪が積もる津久井城址公園を散策しました。確かその公園の山すそに山桜が何本か生えていたはずです。その山桜を見るために、再び津久井城址公園に行きました。今回は数年ぶりに頂上を目指しました。

    津久井城址公園入ってすぐの所に、三つの花色(白,桃,赤)の花桃が満開


 今の時期は花の開花シーズンなのですね。桜以外の花も満開でした。つつじ,花桃,雪やなぎ,すみれ,タンポポなどです。一番花で埋め尽くされていた樹木は、雪やなぎでした。白い花で全ての枝が埋め尽くされていました。

                  全ての枝が白い花で埋め尽くされた、雪やなぎ


 この公園は野草の花もあちこちに咲いていました。多かったのはタンポポとスミレです。その他、名前の取らない野草がここかしこに花を咲かせていました。野草の図鑑を持ってくれば良かったと思いました。

       タンポポの花                     名前不明の鑑賞用花
 

 この公園のふもとには子供達の遊具がそろっている場所があります。その脇道を通っていると、お母さん達や子供達の笑い声が聞こえました。暖かい日差しの中で、子供達は元気いっぱいに遊んでいました。

                芝生の滑り台など、子供達用の遊具が並ぶ


 道をどんどん進むと、子供達の笑い声が遠くなっていきます。だんだん山道に入ります。山を巻くように明るい林の中を道が通っています。道傍の大木を見上げながらのハイキングです。大木の幹にからみつくようにはい登るかずらは見所です。

  大木にからみつく、つる植物かずら           明るい林を通る山道
 

 頂上に着くと石の記念碑が立っていました。記念碑の内容を読むと、江戸時代以降の記録が書かれているようです。実際には戦国時代にはすでにこの山城が築かれていたようですが、はっきりした古文書は少ないようです。城と言っても、天守閣があるような壮大な城ではなく、城柵のような比較的規模の小さな城だったのかも知れません。

          頂上には石の記念碑(漢文で記述)が一つ、その要約が手前に


 この頂上には桜が植えてあります。公園などに植えてある桜はほとんどがソメイヨシノに代表される品種の桜です。枝継ぎで増やされたものが広がっているのだと思います。ただ、この頂上には山桜もあります。

                頂上の記念碑近くに植えられた桜


 頂上には休憩用の椅子がありましたので、しばし休憩して麓を見下ろしました。この山は、戦国時代は北条氏と武田氏の領地の境に位置します。このため重要な地点だったようで、武田氏と北条氏の合戦もこの近くであったようです。

     南側の丹沢山側を見下ろして           東側の都心部を見下ろして
 

 ところで、この頂上近くに山桜が自生しています。野生の桜のためか、大木に育っています。他の樹木と競争しながら育つ力があるようで、はるか頭上で花が咲いています。公園などに植えられている桜は園芸品種ですが、この山に自生する山桜はまさに野生種なのでしょう、周りの木に負けていません。

                背が高く、はるか頭上に咲いている山桜


 山桜を見た後、山頂からとことこ降りました。そして、毎回のように休憩する場所に到着しました。その休憩テーブルにラジオを置いて、のんびりラジオ放送を聴きながら昼食をとりました。山道を歩いて軽く汗ばむ体を冷やしながらの一休みです。

             古いトランジスタラジオから流れる放送を聴きながら一休み


 一時間ばかり休憩を取ると、麓に向かって小道を歩きました。途中、麦畑や菜の花畑の脇を通りました。菜の花畑では花の淡い匂いが春を感じさせてくれます。今は一年で一番良い季節です。歩くほどに日差しは優しく、風は穏やかです。

    道脇の、緑がすがすがしい小麦畑         春の小道をのんびり下山
 

 歩くほどに、所々で桜に出会います。群生して咲く桜もいいですが、単独で咲いているのを見るいいものです。立ち止まりながら、花びら一つ一つを鑑賞しました。野生に近い桜は、花が咲くのと同時に葉も出て展開します。桜餅に使う柔らかい葉は、このような初葉をつかうのではないかと思いますがどうでしょう。

   道すがら、立ち止まって鑑賞した桜         花と葉が同時に出ている桜
 

 麓に下りたところに小さな畑がありました。その畑には立て看板が立っていたので読むと、この地域の保育園児達が種をまいた菜の花とのこと。保育園児,保母さん,保護者,公園の管理人さんたちか一緒になって植えたに違いありません。菜の花が眩しいほどに黄色に染まっていました。

            眩しいほどに畑一面に黄色に染まっていた菜の花畑   


 公園入口下にある、この地区の公民館広場にもみごとな桜が咲いていました。二本の桜の大木で、広場を覆うように枝が広がっていました。そして、その全ての枝が桜の花で覆い尽くされていました。2,3日すれば、すばらしい桜吹雪が広場に降りそそぐのではないかと思います。

             公民館広場を覆いつくすように咲いていた桜の大木


 津久井城址公園は、津久井湖畔(人口湖)の単独山全体が公園になっています。今回、津久井城址公園とは湖の対岸に行ってみました。遠くから見ると、ちょっとしたピラミッドのように見えます。この公園は、一年を通じて歩きやすいので疲れたときなど時々来ては散策しようと思います。

          湖の対岸から見た、ピラミッドのような単独山(津久井城址公園)

コメント
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