少しばかりハイキングしたくて、近くの津久井城址公園に行ってきました。秋に一度行ったばかりですが、仕事の疲れを癒すためと春の公園はどんなだろうと思って行きました。今回は山頂には行かず、もっぱら周辺を歩きました。
首が痛くなるほど見上げる巨木の下を通る散策道
入り口を入ってしばらくすると林に入ります。何十年も前に植林したのでしょうか、杉やヒノキの巨木があちこちに生えていました。切り株があったので年輪を数えました。すると60年は確実に生育した木でした。それらの巨木の間を縫うように散策道が作ってあります。雷が落ちて割れて倒壊した木もありました。
巨木の間の散策道 土の散策道から鉄の散策橋へ
散策道を通っていくと、山の中腹の開けた場所に到着しました。見晴らしも良く、ベンチが整備されていました。そこでしばしの休憩。開けた場所は戦国時代の武家屋敷跡とのことでした。ここは後北条氏と武田氏が覇権を争った場所です。
戦国時代の武家屋敷跡
武家屋敷跡を見下ろすベンチで休憩すると再び散策道に戻って歩きました。すると、今度は鉄製のとても長い散策橋を歩きながらの森林浴となりました。
林を縦横無人に折れ曲がる鉄製の散策橋
山を歩くハイキングコースなどで時々散策用の橋をあることがあります。しかし、これほど長い散策橋は初めてです。幅は四人が手をつないで歩けるほど余裕を持たせてあります。また木製の道は音もせず静かです。バードウオッチングにも最適な作りになっています。
歩きやすい散策橋 車椅子も通れるゆるいスロープ
しばらく散策していると麦畑に遭遇しました。栽培されていたのは小麦です。春の日差しを浴びながら風にたなびいていました。
防鳥用の反射テープが張られていた小麦畑
山の斜面を快適に歩いていると、所々に植林の立て札が立っていました。地元の小学生が植林をしたようです。また山の下の方に、昔この地方で作られていたのでしょうか、雑穀の畑がありました。粟、キビ、小豆、陸稲などの種が蒔かれていましたが、まだ芽は出ていませんでした。
小学生による植林の立て札 何種類かの雑穀の畑
散策道も終わる頃、山のふもとに近づきました。すると、幼児が安心して遊べる遊具園がありました。平日だったせいか子供の数は多くなかったですが、休日はたくさんの子供達の歓声が聞こえるのではないかと思いました。この公園はお年寄りも障害者も、そして幼児も安心して楽しめる公園だと思いました。
数人の子供が遊ぶ遊具 広いすべり台も設置
私は子供の頃に山口県田布施町麻郷に住んでいました。家のすぐ近くの高塔山には、近くの幼稚園の園児たちが集団で来てよく遊んでいました。しかし、今は木が生い茂って誰も歩きません。この公園のように整備すれば、昔のように園児達が安心して遊べる山になるのではないかと思いました。