EKKEN♂

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ニュースサイトの情報元とか

2005-02-26 | WEBにまつわる話
 ニュースブログがつまらないとか書きつつ、実は、僕は結構個人ニュースサイトと呼ばれるWEBサイトを読んでいます。そして楽しませてもらい、その情報を有効に活用させていただく気、満々です。
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   個人ニュースサイトって、基本的に「面白いサイトへのリンク集」だから、始めるのが簡単で、毎日ネットを巡回していれば、ネタ切れになることもありません。サイト主の備忘録としての存在価値はあると思いますし、実際僕もネタ帖としての「むだづかいにっきの素」を持っています(最近はソーシャルブックマークを試用しているので更新していませんが)。
 
 ブログツールの普及により、いちいちFTPでアップせずとも、テキストエディタとリンクタグ作成ツール(ブラウザの右クリック拡張や、ブックマークレット)があれば、あとは運営者のセンス次第。
 でも世の中に星の数ほど存在する個人ニュースサイトの大部分が、メモ書きのレベルを脱しない、どのニュースサイト界隈を見ても、得られる物はそれほど変わらないものなんですね。
 もちろん、それが悪い、ということではないのですが、そういうサイトの方向性では、コメントを書き込むスペース(ブログであればコメント欄、従来からのサイト形式であればBBS)があっても、貰えるコメントが少ないのは当たり前の話で、僕が面白いと思うようなオリジナリティの高いニュースサイトの運営者は、そういうことも承知の上でやっていると思われる部分があるのですが、ネタに困らないからと、安易に始めたニュースサイトの場合は、閲覧数やコメントが少ないことを嘆いていたりするのです。
 似たような情報しか得られないのであれば、複数のニュースサイトを閲覧する価値が低いのは当然の話で、自分にとって趣味のあったニュースサイトを厳選して閲覧するのはむしろ当然ですね。
 質の高いニュースサイトは、相当広範にWEBサイトを巡って「面白い情報」を探し出し、同業者で見つけた面白い物を「孫ニュース」として取り上げる場合でも、同業者のニュースをそのまま列記するのではなく、自分にとって価値の高いニュースに限定してリンクする物です。
 これがつまらないニュースサイトの場合は、自分で面白い物を探そうとせず、お気に入りの巡回同業者の「ニュース」をそのままペタペタ貼り付けただけ、というパターンが多くて、自分から面白い物を発信することが極めて少ないのです。個人ニュースサイトと呼ばれる形式のWEBサイトが、どのくらい存在するのかはわかりませんが、そのほとんどがオリジナリティの低い、他人にとっては読む価値の低い物だと思います。(個人ニュースサイトでは、見つけた面白い情報に対して、いくつかのカテゴリで分類しているケースが多いのですが、つまらないニュースサイトに多く見られる傾向が、「画像」というカテゴリで紹介されているものの大部分の情報元が「pya!」である、ということです。pya!を自分で見たほうが早いようなものであれば、そのニュースサイトの価値が、読者にとってはきわめて低いということですね)
 似たような話題を扱う良質のニュースサイトを4~5箇所持っている人にとって、オリジナリティの低いニュースサイトは、その存在価値が限りなく低いのですね。同じ話題しか扱っていないのなら、情報数が多いサイト(カトゆー家断絶など)や、テーマが絞られたサイト(駄文にゅうすBLOG界の出来事など)のほうに読者が集まるのは当然の話です。
 
 ところで今回のこの記事のテーマは、「面白いニュースサイト」論ではありません。
 ニュースサイトにおける情報元の表示についてです。
 
 以前、松永さんの絵文録ことのはに、こんな事が書かれていました。

絵文録ことのは:情報源明記:個人ニュースサイトから伝わる美しいウェブ作法 05-02/06

 その後、個人ニュースサイトは、コメントやコラム中心の「裏ニュース!」型と、「俺ニュース」に代表されるリンク列挙型の二つのタイプに分かれるようになったように思う。どちらも大手個人ニュースサイトでは「どこでその情報を知ったか」を明記する傾向がある。特にリンク列挙型では、
・該当記事への直リンク(直接知った情報源サイト)
というスタイルで記述するのが「お約束」となっている。
 いつ、誰が始めたことなのか知りませんが、ほとんどの個人ニュースサイトでは、[面白い記事へのリンク:自分が直接知ったサイト]という形でニュース(というか面白い情報)を列記しています。これは個人ニュース界隈の「ローカルルール」の一つとして確立しているような気がします。
 確かに、さも自分で苦労して見つけたかのような顔をして、実は何の苦労もせずに他人の褌で相撲をとっているようなサイトよりかは、好感度が高いです。情報元サイト=それなりに苦労して面白い情報を探したかもしれない人への、リスペクトを感じます。読者にとっても、アンテナの高いサイト主を知る、いいきっかけになるでしょう。松永さんの仰る「美しいウェブ作法」ということについては僕も同意です。
 しかし、このウェブ作法を徹底化することに(松永さんがそう述べているわけではないのですけど)、僕は疑問を感じます。

絵文録ことのは:情報源明記:個人ニュースサイトから伝わる美しいウェブ作法

しかし、ブログ界隈でのURLメモ型ニュースサイトは、本当にメモ書きのつもりのようで、情報源が明記されていない(特にはてなダイアリー上のニュースサイトは、情報源明記率が低いようだ)。中には「有名ロックバンドのロゴのフォントがダウンロードできるサイトがありました」と、いかにも自分が検索して見つけたかのようにしれっと書いてあるブログもあって興ざめである。
 このようなブログには僕も興ざめするのですけど、前述の「ウェブ作法」をあまりに重視してしまうと、たまたま同じ「面白い情報」をそれぞれ独自に知った複数の人がいた場合、本人達の意図は別にしても、周りが「パクリだ」と大騒ぎするケースも多分に考えられるからです。
 ブログ検索の結果をRSS出力しているサービスがあります。僕はこのRSS情報をリーダーに登録しているのですけど、似たような興味を持つ人が同じ検索語で「面白い情報」を取得した場合、既に誰かが紹介していることを知らずに「自分で見つけた情報」として記事にすることもあるでしょう。
 こうしたケースでは、たとえ自分で検索して見つけた情報だったとしても、他人から見ればいかにも自分が検索して見つけたかのようにしれっと書いてあると思ってしまうこともあるでしょう。
 よほど特殊な分野のニュースであれば、「偶然の一致」は考えにくいから「パクリだ」と思ってしまうことも多々あるかもしれませんが、インターネット利用者の数を考えると、それぞれ独自に辿り付いたニュースなんて事も、珍しいことではないような気がします。
 無論、他人が紹介したニュースを紹介するときは、「情報元の開示」は大事だと思うのですが、あまりに拘ってしまうと、偶然同じニュースを紹介した誰かに対して、不当に低い評価をしてしまう危険性もあるのでは?
 
 曖昧にされたままであることによって、美しいウェブ作法として存在できるのでは無いでしょうか。
 この記事は、本日のお昼におよそ10分間だけ、さらに長い文章が足された状態で公開されていました。
 上記の「美しいウェブ作法が守られていない」ことにより、そして全く同じ情報を記したブログへのトラックバックを送ることによって、そのブロガーの価値を著しく下げてしまっているというようなことを、実例つきで書いていたのですが、それは完全に僕の思い違いによるものであり、記事を投稿してすぐにその間違いに気付いたのですが、もしお昼のあの短い時間に該当部分をお読みになった方がいらっしゃったなら、深くお詫び申し上げます。
 昼に投稿された状態のものは、後半部分が全て、間違った根拠による記述でした。たいへん申し訳ございませんでした。

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