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医療・がん保険、「貯蓄型」広がる
「世界一の保険好き」と言われる日本人ですが、その中でも「貯蓄型を好み、掛け捨て型を好まない傾向がある」とは、よく言われるところです。死亡保障については、貯蓄性のある終身保険で、「60歳を過ぎたら年金として受け取ることもできる」というのを売り物にした商品が多いですが、医療保険は掛け捨てが当たり前でした。
しかし、ここにきて医療・がん保険にも「貯蓄型」が登場してきています。なんと、掛けた保険金が、60歳になったら戻ってくるという。実際にアリコジャパンのサイトで新商品「リターンズ」を見てみると、「30歳女性の例」として、月々1万円強の保険プランが出ています。
これを見た限りでは、30歳から60歳まで保険料を払い続けると、支払った保険料の合計が約392万円になるそうで、60歳になった時点で、その全額が戻ってきます。しかも、「それから医療保険が一生涯続く」というのがミソ。「老後の医療保障を買う」という感覚でしょうか。
しかも、保険料を払っている間、なにごともなければ5年に1度「健康ボーナス」がもらえます。60歳時点で戻ってくるのは、この健康ボーナスと、30年間に受け取った給付金等を差し引いた額だとのこと。
筆者には保険外交員の経験もありますが(笑)、保険を売る側から見ると、「掛け捨て型」と「貯蓄型」には、本質的な違いがありません。要は、掛け捨てとなる保障部分のほかに、貯蓄となる「積み立て金」が保険料に含まれており、積み立てた分が後で返ってくるわけでして、「違いは、気持ちの問題か?」と本音では思います。
保険の魅力は「逆ギャンブル」にあります。小額の保険料を払って、「当たれば大きい」(?)というのがミソ・・・と、個人的には思うんですけどね。
でも、日本人、とくに女性が「掛け捨て」を好まないのは事実です。これは、人気が出るかもしれません。人気blogランキングへ