近頃、自家通販に関して、複数の方から謝罪を受けました。
過去に、自家通販をした方々なんですけど、本の感想をいただけなかったので、私が一方的に距離を置いてしまった方々です。
青エクで活動してる頃、私には、熱心に感想をくださる読者の方がいまして。
自家通販で同人誌を購入してくださって、まず「届いたよ～」とＤＭで報告をくださり、更に便箋何枚にも渡って感想を郵送してくださるような方でした。
今思えば、本当に有り難い読者さまだったんですよね。
その読者さまを基準にしていたわけではありませんが、やっぱり私の中では自家通販では感想は送るもの、という意識がありました。
でも、そんなものはしょせんは私の中での常識でして。他人に押しつけてはいけないものだった気がします。
今回、謝罪をくださった方々は、そんな私の常識に合わせてくださったというか……「あのときはすみませんでした」って言ってくださったんです。
私はしがない同人作家で、零細サークルの一つで、sngnサークルなんていっぱいあるし、私がたかが感想もらえないくらいで一方的に怒ってるのに、
未だに私の作品を読んでくださっていたことがまず驚きだし、とても嬉しかった。
普通なら「何キレてんのこいつ。もうこいつの作品読むのやーめた」ってなるのが普通じゃないですか？
しかも、無視してもいいことなのに、改めて謝罪してくださるなんて……私にはできないかも……と思う次第です。
そして改めて、自分の常識に固執しないように気をつけないとな、と思います。
自家通販といえば、Twitterで「この本欲しい方、いますか？ 自家通販受け付けます」って募集したんですけど。
一度は「自家通販お願いします」ってリプをくださった方が、「虎さんで予約できました！」って報告してくるんです。
え？ って思って。自家通販で申し込んだんだから、書店通販で予約するの、変じゃない？って。
家族にこんな人がいるんだけど、って相談したら、「書店通販の方が引き落としだし、他の本とも一緒に買えるし、便利なんじゃないの」って言われました。
なるほどね……。かつて、自家通販は作家と読者を繋ぐ太いパイプだったし、自家通販してもらえるって特別感があったけど。
今の人にとっては、書店通販以下なんだなぁ、って……。
すごくつらかったけど、もう時代はそんなもんなんだと割り切るしかないのかもしれません。
時代も変われば意識も変わる。
自家通販って何なんだろうなぁ。
