なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ61

2016年06月26日 06時28分02秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

おはようございます。
6月最後の日曜日となりました。
怒濤の5月と思っていましたが、6月もなかなか結構なスケジュールでした。
5日は集中講座、11日大般若、その日の夜行便でネパール、18日帰ってきて19日に高知、22日教化センターの仕事で仙台泊、23日山形市で講演して宿泊と、外出が続きました。

お泊まりの時、必ずお供に連れて行くのは、睡眠時無呼吸の治療器シーパップです。
ネパールにも高知にも持参しました。
もうこれがないと安心して眠れません。
「え、酸素吸入ですか?」と聞かれることがありますが、酸素ではありません。
確かに鼻に酸素マスクのようなものを着けますが、出てくるものはただの空気です。
無呼吸は、口呼吸をして舌の奥が気道を塞ぐために起こるもので、鼻呼吸をしていればイビキもかきません。
なので、治療器は鼻から強制的に空気を送り、呼吸をさせるという器機です。
空気だけだと喉が乾燥してしまうので、水を入れて、蒸気を発生させ空気と一緒に送り込む仕組みになっています。
ですから、その分機械も大きくなります。
1泊だけの用事でも必ず持参するので、邪魔ではありますが、安眠を確保するためには欠かせない存在となりました。

自分自身では睡眠時無呼吸であることには気づきませんから、誰かに隣に寝てもらって聞いてもらう必要があります。
もしくは、自分はイビキがすごいらしいと思ったら医師に相談して検査を受けることをお勧めします。
睡眠時無呼吸の状態が続くと、昼間に異常な眠気に襲われて事故を起こしたり、心臓などにも負担がかかり、死亡リスクが高かまると言われています。
自分一人の生き死には命にお任せする以外にないことですが、自分の意に反して他人を傷つけるようなことになってしまっては悔やんでも悔やみきれません。
そんなことにならないように、できることの対応はしておく必要があると思います。

ということで、6月は間もなく終了することになります。
今年の半分が過ぎるわけですね。
月日が経つのが早いというのは今更のことです。
同じことの繰り返しは早く感じる、という解説はここでも話したことがありました。
でも、同じことに見える毎日も、決して同じ一日ではありません。
同じ川は渡れない、と言われるように、毎日流れている日々は、景色も気温も、第一自分の体も少しずつ変化している姿です。
毎日渡る橋の下に流れる川は、毎日毎日、一時一時別の川の水です。
今日の一日は、決して昨日の一日ではないし、明日の一日でもありません。
何万分の貴重な一日に違いありません。
この日常が、あと何日あと何年続こうが、今日は今日以外にない一日であると受けとめて生きることができればいいですね。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


三ちゃんのサンデーサンサンラジオ60

2016年06月19日 06時40分24秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。


ナマステー。無事に帰国できました。
前回、帰国が18日日曜日と言ってしまったようですが、昨日18日土曜日に帰国しました。


ネパール、すごい国でした。
まず驚いたのは、山。もちろんエベレストなどの山は有名ですが、国土の85%が山だといわれる国。国全体が山だと言っても過言ではない国。
その中で人々は暮らしていました。
今回訪ねたヌワコット郡というところは、私の近くで言えば、神室連峰のような山岳地帯、高度は2000メーター級ですが。
その全ての山肌、斜面がほとんど全部、段々田圃、段々畑である光景を想像してみてください。
斜面といってもかなりの急斜面ですから、田圃も畑も狭いものばかり、魚のうろこのような感じです。
その中に民家が点在して、へばりつくように暮らしていました。
おそらくこちらの人々は、里から上がって来たのではなく、元々山で暮らす人々だったのだろうと想像されました。
そして、どれ程の歳月をかけたか知れませんが、苦労の末にこのような光景を作り上げたものと感動しました。
その斜面を幹線道路がトラバースしています。
一応舗装はしていますが流れ落ちる水によってあちこちで路肩が崩れて、ガードレールもない、ようやくすれ違えるほどの幅の道を大型トラックが上り下りします。
当然のごとく、故障や事故で止まった車があちこちにあり、それにより大渋滞が引き起こされます。

そんな山を上って、山の学校に行きました。
元の学校が地震で倒壊し、竹の柱にシートをかぶせただけの仮校舎です。その脇に私たちの団体の支援で建設している新しい校舎を見てきました。
登校していた生徒は十数名、本来は65名いるのだけど、今日は雨で来られないとのこと。片道30分歩いて通学してくるそうです。
生徒に「家が壊れた人は」と聞くと、全員が手を挙げました。
早く新しい校舎が完成して、安心して学校に来られればいいですね。
屈託のない笑顔で見送ってくれました。

次に訪問したのは女性のシェルター。特に寡婦、未亡人の保護を目的としています。
というのは、この国では寡婦にとってとても厳しい現実があるのでした。
病気や事故、あるいは内紛によって夫を亡くした女性は社会や親戚からも忌み嫌われる存在とされ、色のついた服を着ることを控えなければならない、冠婚葬祭に出席できない、土地を持てない、婚家からいじめられる、実家や親戚からも邪険にされる、子どもにまで差別が及ぶと、とんでもない現実にあることを知らされました。
元々、125の民族があり、123の言語が存在するとされる国。さらにその中にカースト制度による上下があるという、誠に複雑な社会構造の中で暮らす人々。
他人がとやかく口を挟めるような状況ではありません。

それでもこの国の人々があっけらかんとして、明るく生きられるのは、諸行は無常であること、苦しみは常に繰り返しやってくるもの、他と比べても意味がない、という達観というか、哲学的な受け止め方が身に染みているからなのではないかと、人々の話を聞いて思いました。

そんな社会において我々にもできる支援がないかということで、学校建設と防災教育の支援を考えて、来年1月に活動をスタートさせます。

ネパールにはいろんな聖地があるのですが、その一つはヒンズーの聖地である寺院、ここがヒンズーの発祥の地ということで、毎年のお祭りのときは全世界からヒンズー教徒が集まるそうです。
また、火葬場にもなっていて、毎日たくさんの火葬が行われるようです。我々が訪れた時も、何体かのご遺体が焼かれていました。燃え尽きた?らしい遺体と薪は、煙の立ち上るまま川に投げ込まれていました。
もう一つはチベット仏教の寺院、こちらも大きなお寺で、たくさんのチベット仏教徒が周辺に暮らしているようでした。
そうして、もう一つ忘れてならないのは、仏教の聖地ルンビニー。
お釈迦さま生誕の地です。併せて、お釈迦様が29歳まで暮らした、カピラバストゥーのカピラ城も訪ねてきました。
お釈迦様が悩んだ末に出家されたとされる東門の跡も発掘されていて、お釈迦様の発心のお心に思いを馳せてみました。
ある意味、生誕の場所より意味があると思いました。

ということで、長くなってしまいましたが、この1週間のネパール視察の様子でした。
今日はこれから高知に出かけます。


今週はここまで。
また来週お立ち寄りください。



三ちゃんのサンデーサンサンラジオ59

2016年06月11日 23時35分38秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

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今、時計は11日土曜日23時30分、羽田空港からお送りします。

今日は午前中松林寺の大般若会があり、終わって懇親会で少し飲んで、後片付けとあらかたの現状復帰をして、夕方の陸羽東線に乗り込みました。
この後、0時20分発のタイ航空で、バンコック経由ネパールへ向かいます。
ところが何と!テッキリ成田空港だと思って成田まで行ってしまいました。「この時間もうありません」と言われて羽田だったことに気づき慌てて羽田に向かった次第。いつからタイ航空が羽田に入ったんだ?
何とか間に合ったのでまずはよかった。フー。
気を取り直して。
今回のミッションは、シャンティの理事会決定を受けて、ネパールの復興支援についての視察です。
昨年4月発生したネパール地震では、8000人以上が亡くなり、世界遺産の寺院をはじめ多くの建物が倒壊、損傷しました。
この国では、地震の前から子供や女性の人身売買が問題となっていましたが、更に震災後の混乱に乗じてその数が増加していると報告されています。

それらの問題の原因は貧困にありますが、貧困の原因の根底には教育事情があります。
就学率、つまり学校に入学する率は95%以上と悪くはないのですが、児童を労働力ととらえる考えが根強く途中でドロップアウトしてしまう原因となっています。
また、成人女性の識字率が57%と低く、これが子供を働かせる要因になっているとも言えます。
特に郡部においては、学校で文字を学んだとしても、実際の社会で文字に触れる機会がほとんどなく、せっかく覚えた文字も忘れてしまうという状況にあるとも聞いています。
ネパールでは、今後10年の間に昨年と同じ程度の地震が起こる確率が高いとされていますが、識字率の関係から防災教育のあり方についても心配されています。
文字を使わずにどうすれば防災教育ができるのか。

それらの状況を受け、シャンティでは、5年間で、耐震基準を満たした校舎数棟の建設、図書館活動による識字率の向上、防災教育の支援などを行うことを計画しています。
今回の視察は、それらの活動地の一つであるヌアコット郡を訪れる予定です。
なにせ道路事情が良くないところにもってきて、雨期に入り更に道は悪くなると聞いています。

現地にいるスタッフから
「 ネパールは全体的に湿度が低いため、朝夕は寒く、日差しは1,300mのため強く感じとても暑いです。
一枚上に羽織るものがあるといいかもしれません。
事業地のヌワコット郡は盆地のため、雨の日は寒く、雨上がりはとても暑く眠るのが大変です。」
という報告ですが、結局それは暑いのか寒いのか、よく分からない気候情報です。
更に、「設備は一般的な地方のゲストハウスより少し良いレベルで、水シャワーになります。(ご依頼があれば川での水浴びも可能、水温は一緒です!) 」という情報ですから、暑いけど冷たいのかもしれません。
アフガニスタンと同じレベルかと考えれば何とかなるでしょう。

ま、とにかく行ってきます。出発前からドタバタですが。
帰国は18日日曜日の夕方、この間に巨大地震が来ないことだけを祈っています。




三ちゃんのサンデーサンサンラジオ58

2016年06月06日 17時19分26秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

今日は6月6日月曜日です。
一日遅れの放送となってしまいました。
昨日ここに訪れていただいた方、申し訳ありませんでした。
昨日は、ご案内の通り、松林寺集中講座の当日で、朝からバタバタと準備をしており、時を過ぎてしまいました。

さて、昨日の様子を少しお伝えいたしましょう。
第11回目を迎えた集中講座、今回もとても楽しく、有意義な時間を大勢の皆さんと共有できました。
ここ4年は、毎年6月第1日曜日午後の開催となっています。
1時25分、梵鐘の音を聞いて開講。
開講の挨拶で、今回は熊本地震被災者の支縁募金をお願いいたしました。

オープニングは、賑やかに、ジャズのビッグバンド、リズムテイストの演奏でスタート。
スタンダードナンバーを多く演奏していただいたので、ジャズを知らない人にも耳慣れたメロディーで、体でリズムをとる方が多くいらっしゃいました。

続いて、飛び入り参加の歌謡舞踊、三波春男の「俵星玄蕃」を、気仙沼の佐藤俊夫さんが熱演してくれました。
浪曲の音源に合せて槍を振り回しつつ踊る勇壮な踊りに、観客一同ヤンヤの喝采で、会場は一気に盛り上がりました。

続いては、キッチリした仏教の話を西田正法老師にご講演いただきました。
明快な話の流れと、腹落ちする仏法の解説、そして胸に浸みわたる例話に、涙を拭き拭き聴き入る方が大勢いらっしゃいました。
私にはこの話を聴いていただきたい方が観客の中に何人かいらっしゃいました。きっと胸に届いて受けとめてくれたのではないかと思います。

そして最後は、落語。今回も柳家さん喬師匠にたっぷりと語っていただきました。
演目は、「代わり目」「お菊の皿」「ちりとてちん」の三題。
酒を呑む仕草、鯛の刺身と鰻の蒲焼きの食べ方の違いなど、細かい芸がさすがの師匠でした。
ラジオやCDでは分からない生の落語の醍醐味を味わってもらいました。
途中休憩を挿む予定がぶっ通しで1時間20分、みなさん満足して閉講となりました。

そしてそして、大事な打ち上げです。
この集中講座はスタッフがいなければ開催できません。
今年も若いスタッフ40名が動いてくれました。
このスタッフが楽しんでくれること、それが次回につながります。
なので、打ち上げをとても大事にしているのです。
本番で観ていないスタッフのために、佐藤さんに俵星玄蕃をもう一度演じてもらい、フラダンスも飛び出して大いに盛り上がりました。私は途中で退場してしまいましたが、何とか日にちが変わる前にはお開きになったようです。

ということで、来年も開催が決まりました。
基本的に6月第1日曜日の開催となります。是非来年はお越しください。


今週はここまで、来週は成田空港からお送りする予定です。