なあむ

やどかり和尚の考えたこと

依存症

2009年04月30日 05時56分30秒 | 今日のありがとう

アルコール依存症という病気は怖い病気で、病院で治療を受け、何年間も断酒することができてもう安心だなと喜んでいた矢先、一口のアルコールで地獄のような状態に戻ってしまう。

この病気の難しいところは、アルコールを口に運ぶのはあくまでも本人だから、周囲も本人も、「本人の意志の問題だ」と思ってしまうところだろう。

しかし、他の過食症や薬物依存症と同じく、自分の意志ではどうしようもない力で摂取してしまうところが病気である所以だ。ただの酒好きは病気ではない。

一番後悔し苦しんでいるのは自分自身だろう。それが自分の意志のせいだと思うから、自分を責め、葛藤し、自分と戦い続け、戦いに疲れると病気の力に負けてしまう。戦う力はどんどんどんどん失われていく。

本人にほんの少し必要なのは、「病院に行こう」という決意。

それと、家族をサポートする周囲の理解と励まし。

依存症は病気なのだ。病気であることを責めても意味がない。病気そのものを治療することに専念する以外にない。


娘の誕生日

2009年04月29日 21時30分46秒 | 家族模様

今日は長女の22歳の誕生日だった。娘から父と母にメールが来た。

「ちかちゃんのお父さんお母さんになって22回目の誕生日おめでとう・・・」

確かに娘が生まれて娘の父と母が生まれた。

返信メールは

「誕生日おめでとう。「我が誕生日は母受難の日」、お母さんに感謝しなさい。今日29日は恒例の河北町仏教会の花まつり。智花の花は、たんなる花ではなく花まつりの花からつけたもの。唯我独尊の花だ。この世にたった一つの花を大切に」

久しぶりの陽気にさわやかな風が吹いていた。

お釈迦様の誕生も娘の誕生もどちらも同じぐらいありがたい。

お父さんは甘茶ならぬオチャケでかんぱい!


晴れは天気がいいか

2009年04月27日 22時09分58秒 | 今日のありがとう

天気がいいというのは、普通、雨が降らなかったり曇りでなかったり、つまり晴れているときのことをさす。

しかし、晴ればかりがいいことではないことは自明の理で、雨が降らないことこそ深刻な問題であろう。

いのちも同じようなものかもしれない。

天気がいいとは、全くの健康体で快晴のような状態と似ているかもしれない。しかし、人の一生は快晴ばかりではない。曇りもあれば雨も降る。嵐もあれば土砂降りもあろう。

健康は確かにいい天気かもしれない。でも、それは曇りや雨の日があるから「いい」と言えるのだろう。

「いい」「悪い」は絶対のものではない。相対的なものと言える。

健康や生を喜べるのは病気や死があるからなのだ。

この世に死がなかったら、生まれることもできなかったろう。

人は死ぬ、それもありがたいこと。


生きている

2009年04月23日 21時39分17秒 | 今日のありがとう

とても困難な大きな用事が目の前に予定されているとき、「大丈夫だろうか、何とかなるだろうか、失敗しないだろうか」と心配になることがある。

そして当日を迎え、うまくいくか、いかなかったか、いずれにせよその日は終わり、何日か経って、「ああそうだ、終わったんだ」と安堵して振り返ることがある。

どんなに困難に思えた事柄も、その場になれば何とかして、過ぎ去っていくものなのだ。

過ぎてしまえば、何てことのないことだったと思うこともしばしばある。

どんなに大変なことも、生きてさえいれば思い出にすることができる。

まだ来ぬものに、心配して思い悩もうが悩むまいが、時間は着実にやってきて過ぎていくのだ。

我々は今ここに生きている。死んでしまった人は生きていない。同じ時間に同じ空気を吸っている共感と連帯感をもちたい。

死は向こうからやってくるものであり、自分でつくるものではない。


初お目見え

2009年04月23日 21時06分04秒 | 宿用院

くつしたは松林寺の猫、で、こちらは初お目見えの宿用院の猫みーたん。

どちらも息子が処分される直前にもらい受けてきたもの。

何故か実家へ、しかも1匹ずつ預けることに。

Dvc00123 しかし、このみーたんは、宿用院に来てからかれこれ2年ほどになるのに、未だに娘以外にはなつかない。主人であるはずの住職を見ても泥棒猫みたいに首を潜めて逃げ出す。Dvc00118

この度ようやく写真に収めることができた。いかにも雑種の微妙な色、短足、ほとんど鳴かない、でも目が大きいのでかわいくないわけではない。

中島みゆきに「なつかない猫」という歌があるが、なついてくればこそかわいげもあるのだが、今イチ愛着がもてない。

どちらも捨て猫同然だが、生まれつきの性格というものがあるようだ。


人生のたそがれ

2009年04月20日 12時27分24秒 | 今日のありがとう

人生のたそがれとは何歳頃をさすのだろうか。

J0407148 50代60代か。55歳ぐらいは充分たそがれのような気がする。53歳は、ちょっと色がつき始めたたそがれの入口か。

若い頃、年寄りが朝早く目が覚める話を聞いて、考えられなくもあり、ちょっとうらやましくもあった。とにかく朝は眠くて、いくら寝ても眠れないということがなかった。朝のお勤めをしなければと思いつつ眠気に勝てずにズルズルとズル休みする毎日だった。「朝目さえ覚めれば朝課など毎日するのに」などと訳の分からない言い訳をしていた。

朝方うつらうつらしていると、色んなことが頭にうかび目が冴えてくる。子どもを学校に出すために家内が4時半に起きることもあり、つられて起きることになってしまう。

その分夜は眠い。10時頃には床についてしまう。充分たそがれてきた。

たそがれることは、自然の生活リズムに合ってくることかもしれない。

何に感謝すればいいのか分からないが、ありがたいことだ。


改修工事 経過

2009年04月19日 09時41分28秒 | 宿用院

宿用院庫裡改修工事が、更にすごいことになっています。

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屋根を既存の高さに維持したまま、下の構造を全て取り払い基礎から立ち上げ屋根にくっつけていくという、まるでサーカスのような工事が展開されています。

今見頃です。ヘルメット着用が義務づけられています。


キャンドルナイト vol.11

2009年04月18日 17時28分02秒 | 地球環境

今日はこれから河北町環境を考える会の総会。考える会は今年10年目を迎えました。

決算予算と事業報告、計画などを審議した後、ミニ講演として「葉っぱ塾」の八木文明さんのお話を聞くことになっています。

八木さんは、様々な自然体験活動のほかに、セミナーやコンサートの企画も手がけています。日本山岳ガイド協会認定ガイド、日本ネイチャーゲーム協会コーディネーター、日本自然保護協会自然観察指導員、スクール・インタープリターです。

今年の事業の一つ、夏至のキャンドルナイトの企画が決まりました。

最上町在住の押切珠貴さん、高畠町の早坂実さんのギターユニット「現代農業」による、ギターライブです。Tamaminoru2

何故「現代農業」?など詳しくは、下を参照ください。

「1109.06.doc」をダウンロード

フォーク全盛時代の曲を熱唱するはず!です。是非お越しいただきお楽しみください。


山菜の季節

2009年04月17日 21時48分51秒 | 今日のありがとう

法事で今年初物の山菜をごちそうになった。コゴミとクワダイ。

とにかく山菜が好きだ。世の中で山菜が一番好きかもしれない(カリフラワーの次か)。

これからの季節、次から次へと独特の味と香りを楽しむことができる。いい季節になった。

自分自身では山に行く気もなく、一切喰う役(一切空亦)だが、お陰様で、いただく機会が多い。ありがたいことです。

この季節になるといつも語ることだが、人間の手を加えていない食べ物は、ほとんど唯一山菜ぐらいじゃないか。なんと贅沢な食べ物かと思う。

刺身やオードブルや手の込んだ料理が所狭しと並んでも、一番の主役はやはり取れたての山菜だ。山に生まれて本当に良かったと実感する瞬間だ。

ごちそうさまでした。ありがとうございました。