湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ベルギー脇で焼き魚定食

2007-10-31 23:49:34 | 仕事のついで東京散歩


知らなきゃ知らないで別にどーってことないのだけれど、知ってしまうと、もう悔しいやら、虚しいやら、悲しいやら…。

永田町でのセミナーの後、かわいい魚屋さんの奥にカウンターや座敷がある珍しいお店でランチ。
M博士が見つけてくれた『魚長』は、おかみさんがちょっと怖そうなので緊張感漂う中でではあったが、さすがに評判だけあって美味しくいただけた。
お店を出ると、向かいには白い洋館。その脇はなぜか武家屋敷のような白い塀が続いている。
ベルギー国大使館だ。
かなり敷地も広い。塀沿いに進み角を曲がってさらに行くと、正門があった。


大使館といえば、閉ざされた重厚な門扉と無表情な警備員を想像するが、なぜかここは妙にユル~イ感じ。開け放たれた門から、若い男女が談笑しながら出て来たり。
そういえば、さっき生バンドの演奏や拍手も塀越しに聞こえていたな。
何かの発表会&パーティーのようにも思える。そんなイベントに場所を提供するなんて、最近の大使館もなかなかやるなぁなんて思っていた。
ところが、帰社してからネットを見てびっくりだ。
80年を経ての改築の前に、昨日から一般公開を行なっているというではないか!
しかも、中の様子がまた何とも魅力的。古くてモダンな造りにはワクワクせずにいられない。こんな素敵な空間に足を踏み入れ、その雰囲気をナマで体感できたというのに、目前にして帰ってきてしまったのだ。
しかも、オープンハウスは11月3日まで。3日はねぇ。
普段は入れない大使館で、取り壊し前の見納めとなる二度とないタイミングだったというわけなのだ。
跡地にはでっかいビルが建つという(あと1896年間はベルギー国の保有らしい)。
ということは、さっきの魚屋さんを出ると、目の前には超近代的なビルがドッカーンとそびえることになる。

白黒つけろ塩にぎり

2007-10-31 00:23:50 | B食の道


帰りに東京駅地下の『グランスタ』を縦断中、『ほんのりや』のショーケースの文字に心を奪われた。
「塩むすび」とあったのだ。
ただし、見れば海苔が巻いてある。これって、普通のおむすびじゃないのか?
僕の認識では、塩むすびといえば、ただ塩をまぶした、海苔などまとっていない白い裸のおむすびのこと。
妻の実家でバーベキューをやるときなどは、この塩むすびが石原軍団の炊き出しよろしく数十個ずらりと並ぶ。壮観。僕はこれを見るのが大好きだ。真っ白な三角が並んでいるだけで幸せを感じる。
そして、これを次から次へと食べるのは、もっと好きなのだ。
肉なんかそっちのけで、ひたすら頬張る。肉や野菜なんて、この塩むすびのうまさを一層引き立てるための脇役に過ぎない。毎回しみじみと、そう思うのだ。
しかし、そんな塩むすびが、『ほんのりや』さんの手にかかると、高級海苔に巻かれてしまう。
まあ、具が何も入っていないことを意味するネーミングなのかもしれないけど。もっといえば、海苔を巻くことによって単価の低下を抑えているのだろう。
でも、みなさん、やっぱり裸の白い塩むすびですよね。
世のおむすび屋さん、おにぎり屋さんに断乎としてとして要求する!
塩むすびに海苔を巻くなー。真っ白な塩むすびをショーケースに並べろー。せっかくでっかいお釜で炊いてるのだから、メシ本来のうまさを堪能させろー!
でも、試しに一つ買ってみた。そしたら、案外うまかったな。海苔が巻いてあるのも悪くないかもー!

ウインナと珈琲と名画と

2007-10-30 00:33:07 | 本郷後楽園昼休み散歩


白いご飯の上に、キャベツのソース炒め、目玉焼き、赤いウインナー、黄色いたくあんが乗っている。
それだけなのだ。
ただそれだけなのに、この『ウインナーライス』を食べたくて、また昼休みに『こころ』までやってきてしまった。
もちろん、家でだって同じものを作ることは簡単だ。特別な味付けなど一つもないからね。
それなのに無性に食べたくなってしまうのは、やっぱりこのレトロな空間があってこそといえるだろう。
今日は初めて2階に上がってみたが、これがまたいい雰囲気。
窓いっぱいに東大のレンガ塀と緑が満ち、その前を学生たちが往き来している。たぶん半世紀の間、この風景は止まっているに違いない。
それを、年季の入った椅子やテーブル、そして年季の入った(笑)お客さん越しに眺められる至福。これは、もう名画の世界ですね。ぜひ吉永小百合さんに、アクオスのCMで紹介していただきたいものだ。
『ウインナーライス』の後のコーヒー。これがまた、名画にベストマッチのおいしさでした。
ゆっくり観賞しながら浸っていたら、おっと昼休みもあとわずか!
さっきまで見ていた名画の中に飛び出した僕は、会社に向かってひたすらペダルをこぐのだった。



OZの魔法で幸せ発見

2007-10-28 19:59:41 | B食の道


湘南大橋を東に向かいながら振り向くと、雪を頂いた富士山が台風一過の青空にクッキリ浮かび上がっている。
よーしと思う一方で、ちょっと心配ではあった。
向かっていたのは、前から一度は行ってみたいと思っていた鎌倉の山の中にあるオープンテラスの喫茶店。木々の間から富士山が見えるというので、観賞しながらコーヒーでも、そして読書…。イメージはできていた。いたのだが、「不定休」(きまぐれという噂も)ということなので、昨日の台風でもしやという気がしていたのだ。
その「もしや」であった。
そこで、方針変更…といっても、他には何も考えていなかったので、駅前まで走って本屋さんへ。
ちょうど『OZマガジン』(女性誌)が「秋の鎌倉へ」という特集で、入口近くに平積み。パラパラめくると「そばツウの間では評判」というお店の紹介を発見。住所は十二所(じゅうにそ)というから、鎌倉のガイドブック上ではもうはずれの方ですね。
かなり混んでいる金沢街道を東へペダルをこぐ。開店まで、まだ時間があったので途中で杉本寺をぶらり。


次に右手に見えてきた報国寺への道はスゴイ人だったので、パス。今日は、いい観光日和なのだ。
そして、評判の『鎌倉ちくあん(竹庵)』へ。


ハイ、評判どおりでした。細くてコシのあるそばが好きな僕のようなタイプには、間違いなく幸せな時が訪れます。しかも、大盛りも、かなりの大盛り。幸せなズルズルタイムが長~く続きます。ありがとうOZ。また行きたくなるお店だった。


帰り際、サンライフガーデンでは屋外結婚式の最中。みんなが離した色とりどりの風船が、一斉に空に浮き上がって北に向かった。その先からは、勝利の知らせが届いた。




戻って、こちらは鎌倉駅西口の御成小学校旧校舎。


ホント、気をつけないと。スゴイ数ですから。


前の台風で完遂した馬入グラウンドも、こんなに美しく復活しています。



沖縄散歩計画

2007-10-27 19:08:40 | 湘南ライナーで読む


「やっぱり今日も食べ物か」と思われたみなさん。
「また、らしいものを食べたな」と感じたあなた。
残念ながら、コレ、本の表紙です。食べ物ブログではありません。
一昨年、社員旅行で沖縄に行った時、何の予備知識も持たずに出かけてしまった。それでも、楽しかったからよかったのだが、もっと沖縄のこと知りたくなって去年買ったもの。もちろん食べ物ばかりでなく、雑貨から床屋さんまで雰囲気のいいスポットが満載された『沖縄のおさんぽ』(竹書房1800円+税)だ。ただし、一般的なガイドブックには載っていない場所が多いようだ。
急に思い出して、今日本棚の奥から引っ張り出してきた。
実は、社員旅行で2年ぶりに沖縄に行くことになったので(昨年はなぜか鬼怒川
今度こそは、美ら海水族館だけは行っておこうと思っていたが、この本を見たら街中をブラブラしてみたくなった。自転車でも借りて。
今回は、うまい店だけはしっかりチェックしてから出かけたい。おや、やっぱり食べ物かい。

川面から街を見る旅

2007-10-27 00:05:13 | あんな話こんな話


朝、改札を出て水道橋を渡っていると、爆音と共に足元がビリビリ震え出した。
その音が一層大きくなると、橋の下からボートの舳先が飛び出す。
けたたましい音の割りには、小型のボートで驚く。ところが、その後からロープに曳かれて現れた台船はとても重そうなのだ。
一生懸命エンジンを回して頑張っていることは、すぐにやってくる重油が燃えた臭いでもよくわかる。
日に何度か、こうしてゴミを運び往来しているようだ。
そういえば、いま通りすぎて行った船の高さから神田川の水面を見る船のツアーがあるという記事を先日読んだ。川を蘇らせるNPOの主催らしいが、ちょっと気になる。
その体験者たちが口を揃えるのは、想像以上に水がキレイだいうことらしい。実は、河岸に水質を改善させる菌を培養するプラントがあり、どんどん川に投入しているというのだ。
みんながゴミを捨てなくなったり、汚水を流さなくなったのでキレイになったとばかり思っていたのに、こんな秘密があったとは!
さて、このツアー、半日コースだと「最低催行人数1名」とある。これは、ますます興味をそそられますね。
休日にのんびり川から街を見る。ん~、実に魅力的ではないか。