日々史跡めぐり

日本のあちこちの史跡、神社仏閣を巡っています

近江鉄道サイクルトレインの旅(9)五個荘の近江商人屋敷

2018-07-28 | 仏閣

五個荘まで来たついでに、近江商人屋敷のエリアを散策しました。

 
重要伝統的建造物群保存地区の五個荘金堂町には、五個荘商人の本宅を公開している施設があります。
 
 
外村宇兵衛邸

 
 
外村宇兵衛家は、五箇荘商人として活躍していた外村与左衛門(6代)の末子が、分家して興したものです。 
 
文化10年(1813)に与左衛門との共同事業から独立して商いを始め、努力の末に東京・横浜・京都・福井などに支店を有し呉服類の販売を中心に商圏を広げ、明治時代には全国の長者番付にも名を連ねるほどで、当家の庭は、作庭当時神崎郡内一番の庭とも言われたそうです。 (東近江市HPより)

外村繁邸

 
 
この家は、滋賀を代表する作家・外村繁の生家で、4代目・外村宇兵衛の妹「みわ」が婿養子吉太郎を迎えて分家したのが始まりです。吉太郎は、宇兵衛本家の京都店に勤め、明治40年に独立、東京日本橋と高田馬場に木綿呉服問屋を開き活躍しました。
 
外村繁は、この家の三男として生まれ、一時家業を継ぎましたが、後に文学への夢が捨てきれず弟に家業を託し作家活動に専念。この屋敷の蔵は、外村繁文学館として、繁の資料を展示しています。 
 
外村宇兵衛家の分家として江戸時代末期に建てられた屋敷で、総面積2395平方メートル・建物面積496平方メートルもあり、門を入ると川の水を取り入れた川戸と呼ばれる水屋があり、玄関に続く石畳の右手には広い庭があります。(東近江市HPより)
 

近江鉄道サイクルトレインについてはこちらをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/cycle/index.html/

 
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近江鉄道サイクルトレインの旅(8)五個荘の浄栄寺

2018-07-22 | 仏閣

錦鯉が泳ぐ水路のある通りは、鯉通りと呼ばれ、この通り沿いには、浄栄寺というお寺があります。 

 
 こちらは、「金堂」という地名の由来に関わる寺院です。
 
 
  
 
寺伝によると、聖徳太子がこの地を訪ねた際、不動坊という僧とともに、大きな金堂を建立した。これにより村の名前を「金堂」としたという。
 
 
 
 
この時、聖徳太子と行動をともにした不動坊は不動明王の化身とされ、不動院を建立。その後、不動院は荒廃してしまったが、宝治元年(1247)浄栄法師が再興し、「清光山不動院浄栄寺」とした。
 

近江鉄道サイクルトレインについてはこちらをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/cycle/index.html/

 
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近江鉄道サイクルトレインの旅(7)五個荘の弘誓寺

2018-07-11 | 仏閣

近江鉄道の多賀大社前から五箇荘

駅舎の雰囲気もレトロ感たっぷりでいいですね! 

駅前にこの案内図があるのですが、これから向かう予定の金堂地区にはその道を通って行くのがベストなのかとしばらく考えた挙げ句、近くの民家の前で、自転車を車庫にしまおうとしている方に尋ねてみました。すると、「じゃ~近道を教えてあげるよ」とサイクリングを終えたばかりというのに、親切にも自転車で先導して案内してくれたのです!お陰様で安全な裏道を通ってたどり着くことができました。
その節は本当にありがとうございました<(_ _)>

五個荘町の古い町並みが続く金堂(こんどう)地区にある浄土真宗大谷派の古刹・弘誓寺は、本願寺三世覚如上人の高弟で、那須与一の孫・愚咄(ぐとつ)を開祖とし、正応3年(1290)に創建されました。

 
 正応5年(1292)には現在の寺号を受け、その後神崎郡躰光寺(たいこうじ)村に移り、天正9年(1581)には現在地の金堂に移転。
 
 
敷地は移転してきましたが、本尊と祖師親鸞上人真影は、代々受け継がれてきています。
 
滋賀県下で2番目に大きいという現在の本堂は宝暦5年(1755)に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
表門の前の川に錦鯉が泳いでいます。
 
 
 

近江鉄道サイクルトレインについてはこちらをご覧ください。
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近江鉄道サイクルトレインの旅(6)村山たかの生家

2018-07-05 | 史跡

多賀大社から近江鉄道多賀大社前駅へ向かう絵馬通り沿いに、村山たかの生家と住居 があります。


絵馬通り


村山たかの出自は諸説ありますが、父は多賀社尊勝院主、母は同社般若院住職の妹で、同社寺侍村山氏の養女となりました。

現在の絵馬通り沿いの食事処「不二家」で生まれ、やまだ精肉店のところで、育てられたといわれています。



やまだ精肉店には、「村山たか女の住処」と書かれた説明書きがあります。




京都に出て芸妓となり、可寿江と称し、金閣寺住職の隠し妻となり、25歳で一子帯刀をもうけたのち,同寺寺侍多田一郎時員の妻となりますが2年で離縁。

彦根に戻った後、部屋住み時代の井伊直弼の寵愛を受け、後に直弼の側近・長野主膳(義言)と親しくなり、反幕府勢力の動向を探るスパイのような活動をしました。

文久2(1862)年11月、尊攘派によって京都三条大橋に生き晒しになりますが、助けられて尼となり、名を妙寿と改め、京都の金福寺に入りました。



村山たかは、舟橋聖一の小説『花の生涯』のヒロインとして知られる。別名村山加寿江(かずえ、可寿江とも)
1809年(文化6年)、近江国犬上郡多賀で、多賀大社にあった寺坊尊勝院の娘として生まれ、生後すぐに寺侍村山氏に預けられ、18歳の時に当時の藩主である井伊直亮の侍女となる。
20歳になり京都に上って、祇園で芸妓となり、その際男子をもうけるが、私生児であったために自らが引き取り、生まれ故郷の彦根に戻る。その際彦根城下で部屋住み生活を過ごしていた井伊直弼と出会って情交を結び、またその数年後に直弼を通じて出会った長野主膳とも深い関係になったとされる。やがて直弼が大老となり、江戸に移った後2人は別れたとされるが、安政の大獄の際には京都にいる反幕府勢力の情報を江戸に送るスパイとなり、大獄に大きく加担した。日本の政権に属した女性工作員としては、史上初めて名をとどめる存在である。
1860年(安政7年)の桜田門外の変で直弼が暗殺された後、1862年(文久2年)に尊王攘夷派の武士に捕らえられ三条河原に3日3晩晒されたが、女性ということで殺害を免れた。しかし、息子の多田帯刀は母親のかわりに岡田以蔵らによって斬殺され、首を晒されている。
その後、洛外一乗寺の金福寺で出家し妙寿尼と名乗り、1876年(明治9年)亡くなった。墓は金福寺の本寺である円光寺にあり、金福寺には詣り墓がある。
長らく、たかと井伊直弼の具体的な関係は不明であったが、2011年(平成23年)の末、京都市東山区の井伊美術館で、井伊がたかへと宛てた手紙が発見された。手紙は井伊が20代後半に書かれたものと思われ、藩の反対でたかと会えなくなった際の辛い心情が綴られている。(Wikipediaより)





青年時代の直弼の恋人として、大老時代には密偵として直弼に献身した女性が、村山たか女です。
たか女は、犬上郡多賀町の多賀大社にゆかりがある出生とされ、名前は「多賀の女」がなまったものとも言われています。
大社の社僧・般若院慈尊(はんにゃいんじそん)と彦根の芸者との間に生まれたとも、大社にあった尊勝院の主・尊賀上人と般若院の妹との子とも伝えられています。

たか女は、直弼の兄で12代藩主・直亮の侍女を勤めたのち、文武の修行に全力を傾けていた埋木舎の直弼を訪ねるようになります。和歌や踊りにも才覚のあったたか女は、直弼と心を通わせていったようです。この頃、直弼が師と仰ぎ、のちに腹心となった長野主膳とも出会っています。
藩主を経て、安政5年(1858)に44才で大老に就いた直弼は、日米修好通商条約を締結しますが、将軍家跡継ぎ問題を含めて、幕府政権への批判者と対立していきます。たか女は直弼の役に立とうと反幕府勢力の動静を探り、情報を集める密偵をかって出たのです。しかし、2年後の桜田門外の変で直弼が水戸藩士の剣に倒れると、たか女も反幕派の標的になり、生き晒しの刑に処されます。三日三晩のはりつけから生きのびたのちは、京都一乗寺の金福寺で尼僧となり、明治9年、68歳で亡くなるまで直弼、そして主膳の菩提を弔い続けたのです。 (井伊直弼と開国150年祭サイトより)

参道の鳥居をくぐって、駅に戻ります。


多賀大社前駅

近江鉄道サイクルトレインについてはこちらをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/cycle/index.html/

 



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