白猫夜話

フィギュアスケートっていいな

徒然に猫は語る~浅田真央とキムヨナ~

2013-05-12 14:21:40 | 徒然に猫は語る

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浅田真央とキムヨナ

このふたりのスケーターは、わたしにとって「特別な選手」だ。
けれど、その意味は大きく違う。

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わたしがこれほどフィギュアスケートを好きになったのは、浅田真央に出会ったから。
いえ・・・出会えたから(*^_^*)

彼女がはじめてグランプリシリーズに出場したあたりから、それまでTVでやっていたら見る程度だった興味がいきなり深くなるのだけど・・・偏愛にまで至ったのは「ノクターン」の衝撃のせい。
そう、2006年スケートアメリカ、浅田真央のショートプログラムだ ここだよ
今でも折に触れて見たくなる・・・光の中に溶けてしまいそうな、足元から音符が躍るような、音とスケートのミューズだと思った印象は今も色あせることがない。
あれから、かなりの時が流れたけれど、彼女に関してだけは冷静に見ることが難しい(^_^;)
だってね、浅田真央の演技は、「見られただけで嬉しさMAX」になっちゃうんだよなぁ・・・わたし(^^ゞ
『白猫夜話』に浅田真央の記事が少ないのは、冷静に記事にすることができない・・・記事にすると自分がメゲるかもという内容になるから、かな。
下書きだけで記事にUPしなかった回数がいちばん多いのも彼女に関するものだったりする。
好きなんだから、まぁ、いいや・・・で、結局エントリーせずに終わっちゃう^^;

いつでも笑っていてほしいと、ただただ思うスケーター。
それが、わたしにとっての浅田真央。
うん、本当に、特別なスケーターなのだ。

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キムヨナは、別の意味で特別。

彼女のスケートは初めて見たときからきれいだなと思ってたけど(たぶんあげひばりくらいかな ここだよ)、ライバル煽りやその後の対戦結果、得点・・・それらの積み重ねからどんどん否定的な目で見るようになっていった。
そして、バンクーバー五輪。彼女はびっくりするような高得点で金メダリストとなった。
直後のトリノワールドでは、ミスを連発するもFS1位で銀メダルを獲得し、わたしは大いに怒った・・・録画映像を数年見ないほどに・・・(^_^;)
その頃からインターネットでいろんな情報を見るようになった。ニュース、海外記事、ブログ、質問コーナーなど。
たくさんのキムヨナ批判の声があった。
それらをうなずきながら、読んだ・・・最初はね。
だけど・・・ほんのちょっとの萌芽のような疑念が、あった。
キムヨナを批判しない人を「韓国人」と決めつける論調や、たかがひとりのスケーター批判に国民性まで持ち出すこと。そして、会ったこともない選手の人格を批判する声の多さに。
それらを読むことで、小さな疑念はわたしの中で大きくなっていった。
たとえば、キムヨナを批判しないで「おまえは韓国人だろう」と言われたら、「わたしは正真正銘日本人です!」と怒る自分が想像できる。
これって、もしも、コストナーを絶賛しても「おまえはイタリア人だろう」って言われるのかな?そしてそう言われたらわたしは怒るだろうか・・・と自問自答してみた。
おそらく「おまえはイタリア人だろう」と言う人もいないだろうし、言われたところで「え~?イタリア語しゃべれませんよぉ、ははは」と笑い話になりそうな気がする。少なくとも、怒りは生まれない。
ここに、わたしの中にある、自分でも意識していなかったものを見出して唖然としたってわけ。
そこから、すっと・・・本当に、すっと、キムヨナに抱いていた偏見は消えた。胡散霧消って感じに(^^ゞ

それからあとは、キムヨナが韓国人であろうが、日本人であろうが、イタリア人であろうがロシア人であろうが・・・どんな国籍・民族でも同じ内容になるだろうと感じる意見のみ、自分自身で正当と思えるようになった。

で・・・そこからあとは楽しかった(^^)
キムヨナの素晴らしさが見えてきたから。

なるほど、フィギュアスケートは面白い。

キムヨナは、わたしにとって、自分自身を見つめるきっかけをくれたスケーターなのだ。

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徒然猫~白猫がジャッジの採点を尊重する理由~★答えっ♪

2013-05-05 18:28:28 | 徒然に猫は語る

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ここで言う「ジャッジ」とはテクニカルパネルも含めた、いわゆる審判団のこと。

白猫は基本的にジャッジの採点を尊重してるけど、それはすごく単純な理由からなんだよね、実は。
(あ~、もちろん、個人的な文句とかはいろいろあるぞ・・・でもそれは感情的なもんだということは自覚してるんで(^^ゞ)

理由は、以下のとおり。

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①現場で見ている

これ、絶対必要(^^)
TV映像は、カメラワークやスイッチングという演出を通したものだということを忘れてはならないと思う。

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②毎回顔ぶれは変わるけど、ほぼ同じ位置から見ている

観戦経験者ならわかると思うけど、場所によって、見えるもの・印象って異なるんだよね。
対して、ジャッジ席はどの大会でもほぼ同じ位置に設えられている。つまり、同じ視点から採点しているということ。
ちなみに、おそらくファンの誰もジャッジと同じ位置から見たことはないだろうと思う(^_^;)

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③回数を見ている

基本的な理解力ももちろん大事だけど、経験値はさらに重要。
ルールを頭に入れているだけでは瞬時に判断などできない。実践数が習熟度を上げる。
少なくともほとんどのファンよりも、彼らはたくさんの選手の・・・それこそノービスからトップ選手までかなりの数の演技を見ているはず。
しかもただ見ているのではなく、採点するという立場で見ている。
その経験値は、好きな選手の演技をくり返し見る程度のファンの比ではないと白猫は思う。

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④ルールに精通している(いちばん最後かよ←と自分でツッコむ ^^;・・・)

批判の声のいくばくかは、ルールそのものを見てないのかな?と思わせるものがある。
ジャッジはそんなことは、ない。

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以上の理由から、白猫は基本的に採点を尊重するわけだ。

まぁ、ぶっちゃけ、現場ではなくTV映像だけで評価するのは難しいと思うんだよねぇ・・・(^_^;)
白猫はよく軌道図を書くんだけどさ・・・え~と、どういうふうにリンクを滑って、どこでジャンプして、どうステップして・・・みたいなのね・・・それ書くの、映像1回見ただけじゃ無理だよ。何度も何度も見て、それでもわからないとこが出てきて・・・最後はリンク周囲の広告を目印にしたりする(^_^;)
だってさ、カメラの映像って、スイッチングで切り替わるし、選手と一緒に動いたり、止まっていて向かってくるのを捉えたり、アップにしたり、天井カメラになったり・・・つまりね、全体を把握するのが難しいんだ・・・一度、軌道図を書いてみるとわかると思うよ、TV映像で全体像を捉えることの難しさって。
そういう状態で、リンクの使い方、スピード・・・なんて正確に判断できる能力を、実際に現場で採点した経験のない人が持ってるとは考えにくい・・・ちなみに白猫にはまったくそのスキルは、ない(^^ゞ
カメラの角度やスイッチングのタイミングによって、ジャンプの入りや着氷が見えないこともあるし、エッジがわかんなかったり、ステップがカウントできないこともある。
軌道図と同時に、ステップも取り組んでみよう~!ってやってみたら、映ってない、判断できないところがあることに驚いたりする・・・(^^ゞ

つまり、TV映像は見て楽しむにはいいし、アバウトな判断はできるけど、正確な採点をするには難があると思ってるってこと(^_^;)
これらの感想は数年前に『上半身選手権』なるものをやろうとしてかなりの映像を見て感じたことなんだ。
バストショットだと腕を伸ばした時に足元がどうなってるかわからない・・・動きのあるなしで難度は違うだろうけど見えない~(T_T)・・・てなことがいっぱいあったわけですね。

まぁ・・・公平にジャッジングするには、

「常にほぼ同じ位置から、今行われている演技を、その場で採点する」という物理的環境「瞬時に技を判別し、無意識のうちに脳内のルールブックと照らし合わせ、同時にほとんど意識することなくプラス要素とマイナス要素の差し引きができる」という習熟度の高い能力が必要・・・というのが白猫の考え。

それに該当するのって・・・ジャッジしかいないんだもん、今のところ・・・だから、まぁ、消去法かもねぇ・・・(^_^;)

もちろん、採点競技を見る大前提として、ルールとジャッジングを尊重するという姿勢は必要だとも思ってるけどね(*^_^*)

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さてここで問題です。

★国別対抗選手権の高橋大輔SP地上波放送で、スイッチング(カメラの切り替わり)は何回あったでしょうか?また、全身が見えないところはあるのでしょうか?あれば何箇所でしょうか?

さぁて、答えです(^O^)

表にしてみましたぁ。Kirikae_2
と、いうわけで・・・、

スイッチング(切替):16回(音がカットインしてカットアウトするまで)

全身が見えないところ:6回(そもそも全身を映していないのが4回、切れてしまったのが2回)

そしてこういうものをチェックしてみるとわかるのだけど、大輔さんが同じ大きさじゃない(^^ゞ
つまり、同じサイズの映像じゃなくてアップだったりヒキだったり、上からだったり、いろいろなんだよね。
ついでに、カメラが追っていたりズームしたりもある。
でもって・・・ディゾルプ(オーバーラップ)まである!
・・・ってなことに気付くんだよねぇ・・・(^^;)

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