「眠れない」と訴える人は多いもので、診察をすると心虚が多いのですが、肝虚や腎虚の方もいます。
心虚の人というのは、「いつでも眠たい感じがする」と言いますし、乗り物に乗るとすぐ寝てしまうのも特徴です。
つまり、ぼーっとした感じが続いているわけです。
私がJAA(関節調整鍼)を開発するまでは、不眠症の治療は主に腎・心を整えるか、肝・心包を整えるような治療をしていましたが、JAAを開発してからは、全ての経絡を整えるのとJAAが主流になってきました。
最近来られた患者さんで、「夜が寝られないので、朝が起きられない」という方がいました。
脈診をしたら、肝虚と心包虚があり、心虚も出ていました。
脊椎診では、胸椎上部で右に歪んでいました。
そこで前面の鍼で経絡を整えてからJAAを行ないました。
一回では治りませんでしたが、3回目に来られた時、
「ちょっと良くなったみたいで、眠れるようになったし、朝が起きられるようになりました」と話していました。
そして、続いてこう言うのです。
「あんなに凝っていた首が軟らかくなった感じで、首が楽に回せるようになりました。鍼が効いているんですかねー」と。
ガクッと力が抜ける気分でした。 ヽ(__ __ヽ)
鍼の効果を信じてなかったのかい! (^_^;)