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息がしにくいと言う方の上部胸椎の歪み
10月30日に投稿しました、「息がしにくい」と言う方が来られました。
状態は、30日にブログに書いた症状と、
① 肩甲骨の間が凝る
② 左の首が痛い
ということでした。
脈を診ますと、「腎虚」が出ています。
それで納得したのですが、脈を診るときに手を触ると、冷たい。
これは、心が虚した時に出る症状です。
※ 「心に虚なし」なんて言いますが、私はそうは考えていません
とりあえず、腎虚から治療したほうがいいと思いましたので、先に脊柱鍼をして、それから腎査穴に千年灸を左右3個ずつしました。
腎虚の場合は、今までは太谿にお灸をするのが多かったのですが、時間もあったし、じわっと温めたほうがいいだろうと思い千年灸を使ったわけです。
それから伏臥になってもらい、脊椎診をしたら、写真のように上部胸椎が、左に曲がっていたのです。
想像はついていたのですが、歪み過ぎです。
これだと、心や心包の症状、そして左首の痛みが出てもおかしくありません。
ですから、写真のような鍼の打ち方で、首の歪みを取るようにしました。
鍼を刺してから、「置鍼」をしている間に、後で写真を見せてあげようと思い、
「写真を撮らせてもらっていいですか?」と言うと、
「はい。いいですよ」と言ってくれたので、写真を撮りました。
置鍼が済んで、鍼を抜いたのですが、歪みはまだ取れていません。
そこで、
「今の症状だと苦しいと思うので、巨鍼をしたほうがいいと思いますが、どうですか?」と尋ねると、
「痛かったら、すぐ抜いてくれますか?」と聞くので、
「ええ、痛そうだったらすぐ抜きますよ」と言い、巨鍼をしました。
巨鍼をしているときに、
「ぜんぜん痛くないですね」なんて言っていました。
肩甲骨の高さから肩までの巨鍼です。
巨鍼は、下から上に向けて刺す場合は、基本的に即抜ですので、巨鍼を刺してすぐに抜きました。
そして、
「はい。起きて首の痛みを確認してみてください」と言うと、
「えっ? そのまま起きるのですか?」と言う。
「はい。そのまま起きてください」と言うと、恐る恐る起きるので、やっとわかりました。
巨鍼が入ったままだと思っていたのです。
ですから、
「鍼は抜けてますよ」と言うと、
「えっ? もう抜いたんですか?」と言う。
それから痛みなどを確認して、多少「引っかかる」と言うので、アジャストなどを加えて、引っかかりを取りました。
治療が済んで着替えをしている時に、カーテンの中から、
「さっきの写真はブログにアップしてください。そうすると私も確認することができますので……」と、言ってくれました。
と言うことで、ブログにアップです。
これで休日診療は終りました。
息がしにくいと言う方の上部胸椎の歪み
10月30日に投稿しました、「息がしにくい」と言う方が来られました。
状態は、30日にブログに書いた症状と、
① 肩甲骨の間が凝る
② 左の首が痛い
ということでした。
脈を診ますと、「腎虚」が出ています。
それで納得したのですが、脈を診るときに手を触ると、冷たい。
これは、心が虚した時に出る症状です。
※ 「心に虚なし」なんて言いますが、私はそうは考えていません
とりあえず、腎虚から治療したほうがいいと思いましたので、先に脊柱鍼をして、それから腎査穴に千年灸を左右3個ずつしました。
腎虚の場合は、今までは太谿にお灸をするのが多かったのですが、時間もあったし、じわっと温めたほうがいいだろうと思い千年灸を使ったわけです。
それから伏臥になってもらい、脊椎診をしたら、写真のように上部胸椎が、左に曲がっていたのです。
想像はついていたのですが、歪み過ぎです。
これだと、心や心包の症状、そして左首の痛みが出てもおかしくありません。
ですから、写真のような鍼の打ち方で、首の歪みを取るようにしました。
鍼を刺してから、「置鍼」をしている間に、後で写真を見せてあげようと思い、
「写真を撮らせてもらっていいですか?」と言うと、
「はい。いいですよ」と言ってくれたので、写真を撮りました。
置鍼が済んで、鍼を抜いたのですが、歪みはまだ取れていません。
そこで、
「今の症状だと苦しいと思うので、巨鍼をしたほうがいいと思いますが、どうですか?」と尋ねると、
「痛かったら、すぐ抜いてくれますか?」と聞くので、
「ええ、痛そうだったらすぐ抜きますよ」と言い、巨鍼をしました。
巨鍼をしているときに、
「ぜんぜん痛くないですね」なんて言っていました。
肩甲骨の高さから肩までの巨鍼です。
巨鍼は、下から上に向けて刺す場合は、基本的に即抜ですので、巨鍼を刺してすぐに抜きました。
そして、
「はい。起きて首の痛みを確認してみてください」と言うと、
「えっ? そのまま起きるのですか?」と言う。
「はい。そのまま起きてください」と言うと、恐る恐る起きるので、やっとわかりました。
巨鍼が入ったままだと思っていたのです。
ですから、
「鍼は抜けてますよ」と言うと、
「えっ? もう抜いたんですか?」と言う。
それから痛みなどを確認して、多少「引っかかる」と言うので、アジャストなどを加えて、引っかかりを取りました。
治療が済んで着替えをしている時に、カーテンの中から、
「さっきの写真はブログにアップしてください。そうすると私も確認することができますので……」と、言ってくれました。
と言うことで、ブログにアップです。
これで休日診療は終りました。