ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

左の腰と左の足が痛くて歩きにくい(巨鍼とJAA)

2014-06-04 10:32:05 | 診断即治療と虹彩学

ボールペンで線を引いたように歪んでいました



わかりやすいように模型を画像で切断してみました



脈診では肝虚でしたが、脊椎診をすると写真のように背骨がズレていて、腎にも負担がかかっていることがわかりました。
これだけはっきりとズレている人は少ないので、水性ボールペンで線を引いて写真を撮って本人にも見てもらいました。

生理学的に考えて、これだけ水平にズレるのは考えられないことですので、レントゲンで撮影してみたいものです。
これだけズレているのですから、治療師でなくても腰痛が出ることわかるだろうし、足に痛みが出ることも十分理解できると思います。

このような場合は、どのように治すかと考える前に、何故そのようなズレが出たかを考えることが大切だと思います。

脈診では肝虚が出ていましたので、肝臓からの経筋腱収縮牽引(臓腑の異変で、その臓腑に関係する経絡や筋肉や腱が収縮牽引する原理)が働いていることは想像できるはずです。
しかし、普通に考えると写真のズレとは逆にズレると考えてしまいそうです。

そこで思い出して欲しいのは、「椎間板ヘルニア」です。
椎間板ヘルニアは、椎骨と椎骨の間にある椎間板という軟骨が飛び出したり、椎間板の中に入っている髄核が飛び出したりして、脊髄神経を圧迫して痛みや痺れを起す症状です。

その場合、背中から見て、右が縮めば椎間板は左に飛び出し、左が縮めば椎間板は右に飛び出します。
ですから、この方の場合も肝臓からの経筋腱収縮牽引が、右の腰の筋肉を縮めてしまいますので、椎間板が左に飛び出そうとするのです。
若い方なら、これで椎間板ヘルニアが発生しますが、70代の方ですので、椎間板が固くて(柔軟性がなくて)、椎骨と椎間板が同時に、同方向にズレてしまったのです。

ですから、治療は肝臓の治療から始め、腰部にかかった経筋腱収縮牽引を取り除くことから始めます。
そして、腰部の筋緊張を解すのですが、即効性があり、治療効果の高いのは巨鍼が一番ですので、巨鍼の使える人なら巨鍼を使います。

しかし、この方の場合は、ズレが余りに大きかったせいか、それだけでは治まりませんでした。
そこで登場させたのがJAA(関節調整鍼)です。
JAAは「関節調整鍼」ですので、ズレた関節も上手く調整することができます。

つまり、腰部の筋肉にかかった筋緊張を巨鍼で解して、大まかな骨格の歪みを矯正します。
次にズレた関節を細かに調整するためにJAAを使うわけです。

治療が済んで、ベッドに座ってもらい、様子を聞いてみました。

「はい。痛みはなくなりました」と言う。

その言葉が、「まだ完治ではない」と聞こえたので、

「できるだけのことはしたいので、立ち上がって前かがみや横に曲げてみて違和感を調べてくれませんか。」とお願いしました。

そしたら立ち上がって、前かがみになったり、腰を横に曲げたりしていましたが、やがて笑顔になり、

「治っているみたいです」と言うので、それで治療を終了しました。

電車で1時間半ぐらいの所から来る方ですので、そうそう通院できるものではありません。
多分、この1回で大丈夫だろうと思いましたが、万が一のことを考えて、食養生をしつこく説明しておきました。(⌒_⌒)
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