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七星鍼法の姉妹療法にスカルセラピーというのがあります。
これは主に手技療法で、主に頭蓋と骨・筋・関節などの調整を行なう方法で、鍼灸と併用して使うと効果的な治療法になります。
たとえば、脊柱管狭窄症の治療をするときに、骨盤や多裂筋も調整した方がいいので、手技療法で関節を整えてから、鍼の使える患者さんなら鍼で多裂筋を整えます。
この場合、関節の調整だけで終わると戻りやすいので、鍼で多裂筋を整えるわけです。
また、脊柱管狭窄症の治療で、「足の筋肉1本だけ引き攣る」と言う方がいますが、その場合は七星鍼法の「筋腱鍼」というテクニックを使うと、その場で症状を治める事ができます。
これは、関節調整でも治療できますが、鍼のほうが早いのです。
同様に、骨盤の歪みも、七星鍼法の「骨格矯正鍼」と言うのを使うと、マジックでもみているような早さで矯正することができます。
その方法は、私が鍼灸学校1年生の時に学内論文発表大会で始めて公開しましたが、その後いろいろなところで教えてきましたので、その鍼を使える人はだいぶいると思います。
その「骨格矯正鍼」を開発したときは、鍼灸学校の1年生ですので、鍼灸理論なんてわからなかったのですが、「鍼灸で内臓だけを狙うよりも、骨格の歪みがあれば骨格を調整したほうがいいのではないか」と考えていました。
そんなとき、「交通事故で首が動かなくなった」という患者さんが来まして、頸椎や胸椎上部を診ると、ギザギザと言っていいほど歪んでいるのです。
とりあえず、脊椎の歪みが取れるだろうと思われる部位に刺鍼をすると、「楽になりました」とは言ってくれましたが、私としては納得できませんでした。
そこで、骨の歪みを鍼で矯正する方法はないものか、と考え始めたわけです。
すると、学校の授業で、先生が、
「腰痛は、腰痛点とか腰腿点と言われるツボを使う場合もあります。方法は、腰痛点に刺鍼したまま、身体を左右に捻じってもらうとだんだん楽になってきます」と話していました。
その時、閃きました。
「左右に捻じるのではなく、歪みが取れる方向に捻ったほうが効率のいい治療ができるはずだ」と。
そして図書館へ行き、手背の神経や神経伝導を調べ、ある仮説を立てたのです。
つまり、腰腿点というのは鍼灸のツボですが、一般的な鍼灸治療は経絡反応を利用するのに対し、腰腿点での治療は神経の反応を利用するのです。
元々がお調子者ですので、腰腿点を使って、的確に腰痛の治療ができるようになると、「これは手足や体幹の治療にも使えるのではないか」といろいろな症状にも使うようになりました。
そして、それらも結構うまくいきました。
しかし、難しいのもありました。
内蔵から来る痛みです。
その時、「では、痛みの原因は内蔵にあるのか」と考えるようになり、ようやく東洋医学の理論を勉強するようになりました。
そして分かったのが、内臓のちょっとした歪みや機能低下が原因で、手足や体幹に歪みが発生し、その歪みが次の歪みを発生させているのだ、と考えるようになったのです。
つまり、それが「即効療法新城理論」というものですが、この理論は中国の中医師も韓国の韓医師も唸らせることになったのです。
そういう理論がなかったので、誰も学んだことがなかったのです。
その後も、鍼灸関係の本を読んでいると、「あれっ? 前のページに書かれているのと違うことが書かれている。おかしいなー」と思うところがいくつかあり、鍼灸の基礎理論である「周易」を読んだところ、さらに疑問が増えてしまいました。
何故なら、鍼灸学校に行く前に私はちょっとだけ「無双原理・易」を勉強していたからです。
ご存知の方も多いと思いますが、「周易」と「無双原理・易」では、陰陽が逆になったところがあるのです。
何年も悩みました。
何故陰陽が逆になっても理論が成立するのか、と。
そして、その延長上に、「同じ症状や病気が、何故鍼灸でも治るし手技療法でも治るのか」という疑問が出てきました。
そして最終的には笑ってしまいました。
山に登る入口は違っても、山頂に着けば、西から登ろうと東から登ろうと一緒なんだと考えることができるようになったのです。
ですから私は常に言います。
「治療とは、鍼灸だろうが手技療法だろうが家庭療法だろうが治ればいいのです」と。
どちらも、「早く患者さんを楽にしてあげたい」という気持ちから生まれてきた治療法なのですから、「この治療法が絶対正しいという傲慢は捨てたほうがいいのだ」と考えるようになったのです。
ですから七星鍼法には「特殊鍼法」がいくつもあるのです。
それは、早く治す方法を追求した結果なのです。
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痛みのない刺鍼法
七星鍼法の姉妹療法にスカルセラピーというのがあります。
これは主に手技療法で、主に頭蓋と骨・筋・関節などの調整を行なう方法で、鍼灸と併用して使うと効果的な治療法になります。
たとえば、脊柱管狭窄症の治療をするときに、骨盤や多裂筋も調整した方がいいので、手技療法で関節を整えてから、鍼の使える患者さんなら鍼で多裂筋を整えます。
この場合、関節の調整だけで終わると戻りやすいので、鍼で多裂筋を整えるわけです。
また、脊柱管狭窄症の治療で、「足の筋肉1本だけ引き攣る」と言う方がいますが、その場合は七星鍼法の「筋腱鍼」というテクニックを使うと、その場で症状を治める事ができます。
これは、関節調整でも治療できますが、鍼のほうが早いのです。
同様に、骨盤の歪みも、七星鍼法の「骨格矯正鍼」と言うのを使うと、マジックでもみているような早さで矯正することができます。
その方法は、私が鍼灸学校1年生の時に学内論文発表大会で始めて公開しましたが、その後いろいろなところで教えてきましたので、その鍼を使える人はだいぶいると思います。
その「骨格矯正鍼」を開発したときは、鍼灸学校の1年生ですので、鍼灸理論なんてわからなかったのですが、「鍼灸で内臓だけを狙うよりも、骨格の歪みがあれば骨格を調整したほうがいいのではないか」と考えていました。
そんなとき、「交通事故で首が動かなくなった」という患者さんが来まして、頸椎や胸椎上部を診ると、ギザギザと言っていいほど歪んでいるのです。
とりあえず、脊椎の歪みが取れるだろうと思われる部位に刺鍼をすると、「楽になりました」とは言ってくれましたが、私としては納得できませんでした。
そこで、骨の歪みを鍼で矯正する方法はないものか、と考え始めたわけです。
すると、学校の授業で、先生が、
「腰痛は、腰痛点とか腰腿点と言われるツボを使う場合もあります。方法は、腰痛点に刺鍼したまま、身体を左右に捻じってもらうとだんだん楽になってきます」と話していました。
その時、閃きました。
「左右に捻じるのではなく、歪みが取れる方向に捻ったほうが効率のいい治療ができるはずだ」と。
そして図書館へ行き、手背の神経や神経伝導を調べ、ある仮説を立てたのです。
つまり、腰腿点というのは鍼灸のツボですが、一般的な鍼灸治療は経絡反応を利用するのに対し、腰腿点での治療は神経の反応を利用するのです。
元々がお調子者ですので、腰腿点を使って、的確に腰痛の治療ができるようになると、「これは手足や体幹の治療にも使えるのではないか」といろいろな症状にも使うようになりました。
そして、それらも結構うまくいきました。
しかし、難しいのもありました。
内蔵から来る痛みです。
その時、「では、痛みの原因は内蔵にあるのか」と考えるようになり、ようやく東洋医学の理論を勉強するようになりました。
そして分かったのが、内臓のちょっとした歪みや機能低下が原因で、手足や体幹に歪みが発生し、その歪みが次の歪みを発生させているのだ、と考えるようになったのです。
つまり、それが「即効療法新城理論」というものですが、この理論は中国の中医師も韓国の韓医師も唸らせることになったのです。
そういう理論がなかったので、誰も学んだことがなかったのです。
その後も、鍼灸関係の本を読んでいると、「あれっ? 前のページに書かれているのと違うことが書かれている。おかしいなー」と思うところがいくつかあり、鍼灸の基礎理論である「周易」を読んだところ、さらに疑問が増えてしまいました。
何故なら、鍼灸学校に行く前に私はちょっとだけ「無双原理・易」を勉強していたからです。
ご存知の方も多いと思いますが、「周易」と「無双原理・易」では、陰陽が逆になったところがあるのです。
何年も悩みました。
何故陰陽が逆になっても理論が成立するのか、と。
そして、その延長上に、「同じ症状や病気が、何故鍼灸でも治るし手技療法でも治るのか」という疑問が出てきました。
そして最終的には笑ってしまいました。
山に登る入口は違っても、山頂に着けば、西から登ろうと東から登ろうと一緒なんだと考えることができるようになったのです。
ですから私は常に言います。
「治療とは、鍼灸だろうが手技療法だろうが家庭療法だろうが治ればいいのです」と。
どちらも、「早く患者さんを楽にしてあげたい」という気持ちから生まれてきた治療法なのですから、「この治療法が絶対正しいという傲慢は捨てたほうがいいのだ」と考えるようになったのです。
ですから七星鍼法には「特殊鍼法」がいくつもあるのです。
それは、早く治す方法を追求した結果なのです。