けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

所信表明

2010-05-27 21:36:46 | football
追加:豪快に間違っていたところを直しました(カカについて言及している箇所)。おもいきり真逆です。すみません。


クビにされた側、次に雇用される予定の側、さっそく嵐のようにあれこれ記事が上がっていますが、素直に一番読みたいところから行こうかと思います。ASのモウリーニョインタビュー。で、普通ならアタマから読んでいくべきであろうところを、これも素直に気になるところから。後で埋める気になったら、残りを埋めます。(ちょっとずつ増やしてます)。

Q:レアル・マドリーで求めていくゲームスタイルは?
M:マドリーはバランスの取れたチームとなるだろう。タイトルを得るために戦うチームは、自身の長所にも短所にも気づくべきだし、一体となって戦わなければならない。タイトルを取りたいと願うチームは試合に勝たなければならず、試合に勝ちたいチームは良いプレイをしなければならない。我々は、自身のアイデンティティを持った1つのグループとなり、どこを真似することもないだろう。そのアイデンティティは、選手たちと私で示すものだ。そのため、我々は大いに働く必要があるだろう。プレシーズンは、ワールドカップの後と言うことで奇妙な感じがするだろうし、またおかしなことにプレシーズン只中の8月11日に代表戦が組まれている。それでも我々は、最初の公式戦に良い状態で到達しなければならない。

Q:マドリーではどんな戦術をつかうつもりか。4-3-3、4-4-2、4-5-1・・・。もう決めたか、これから見ていくか?
M:最終ラインに4人置くのが好きだが、しかし私のチームは3人でもプレイできるよう準備する。私はディフェンス3人だけでも多くの試合に勝ってきた。チェルシーでは、DF3人で5試合に勝利した。インテルでは昨シーズンに3試合、今シーズンに1試合、そうやって勝利した。我々は通常最終ラインに4人置くが、アシュリー・コールやマイコンのように、ラテラル2人は攻撃的だ。中盤では、ひし形かトライアングルでプレイできるだろう。中盤をトライアングルにするなら、3人のFWを置くことになる・・・

Q:あなたの仕事はホルヘ・バルダーノと適合していけると思うか?
M:完全に適合できる。(2人の)関係が機能することに疑いはない。なぜなら、ホルヘ・バルダーノは選手の経験も監督の経験もあり、そして私もその両方の経験があるからだ。そして私は、互いの自治権、領域を尊重しなければならないこともわかっている。スポーツディレクターが、ロッカールームにやってきて選手に話をしたがるとは思わない。契約や何かのことについて話し合うだろうが、その仕事ははっきり定義されるものだ。私はカルバーリョの獲得を望んだ。ブランカは私に、ルシオの方が良いと言った。そうなのか?と私は言った。そして私は彼のアドバイスに従った。グループが、あらゆるレベルで機能していることが、監督にとっては何よりだ。

Q:ラウルとグティについてのプランは?
M:ベテランは、幸福であることに値する。別のチームでプレイして幸せになることもできるし、長い時間をすごしてきた彼らの家であるチームの中で別の役割を負って幸せになることもできる。

Q:これまであなたが指揮してきたチームでも、こういった(ベテランに対する)決断をする必要はあったか?
M:マテラッツィは、CLファイナルの最後1分間プレイすることで幸せだったし、コルドバもそうだ。そういった状況にある選手との間に問題が起きたことはない。なぜならその選手は、そういう責任を負わねばならないからだ。あるとき、私はボルトンでフェルナンド・イエロに会ったが、彼はそこで幸せだった。もし、36歳になった選手が、どの試合でもレギュラーでありたいというなら……マルディーニやサネッティのような例はごく稀だ。選手は、自身とチームに対して正直であらねばならない。私にとってグティは既に考慮外の存在だ。彼の発言を読んだが、私にとってはそれが重要だ。彼はファンにお別れを言い、ピッチを回ったという……。

Q:それは、彼がレアル・マドリーでは続けないだろうということか?
M:もし後で彼が意見を変えたとしても、もうそれは意味がない。私は、ただ1つの見解を持つ人を好むし、それが優先される。一方で、ラウルは静かなままだ。彼が何かを言ったとは、聞いていない。彼は常に非常に落ち着いている。であるから、マドリーに行ったら、もし彼が私と話したいと望むなら、私は彼と電話で話をするか、あるいはどこかで会いたいと思っている。

Q:ベストの状態のカカは戻ってこられるのだろうか? イタリア時代のカカは、あなたが好きな選手だったか?
M:彼は負傷していて、リーガの最後数ヶ月間は自尊心を失っているように見えた。しかし、彼が最高のレベルに戻るのに、少しの問題もあるとは思わない。彼はスペースを得て均衡を崩すのに、高い信頼のある選手だ。

Q:イグアイン、カカ、クリスチアーノは、よりディフェンス面で献身的になるのか?
M:簡単なこと。チームはチームだ。同じ考え方で、アタッカーは他のラインが彼らのために働いてくれることを望むだろうし、試合中やシーズン中には、アタッカーたちがチームにとって良いものとなるために犠牲にならねばならないこともあるだろう。チェルシー時代に、途中で10人になってしまった試合の事を思い出す。その時は、テリーがGKをしなければならなかったが、突然ドログバが手を挙げて、私に言ったんだ。「俺がセントラル(CB)をやる」と。私たちはこうしてプレイしたし、同じことが今シーズンのバルサとの試合でもあった・・・そして、これこそがチームだ。90分間に渡って、敵を上回り続けるというのは非常に難しい。チームのためになり犠牲となる必要がある、そういった時は常に存在する。


Q:あなたはいつも、選手を守るために自身を磨り減らす人で、そのために、敵となるものを求めるのを好むようだ。スペインでは、その敵とはバルセロナになるのか?
M:そういうものではない。私は誰の敵でもない。アンチバルセロニスタでもないし、アトレチコに対してもミランに対しても同じだ。私は何でもない。私はインテルの熱狂的ファンであり、これからはマドリーの熱狂的ファンとなるだろう。私は謙虚にいくつもりだ。しかし、私が修正したいと思うこともいくつかある。例えば、ファンは毎日のトレーニングを公開してほしいと思うだろう。間違いなく、何日間かはトレーニングがプレスやファンに対して公開されるはずだ。しかし非公開のトレーニングもある。それが必要だからだ。だとしても、私はどこに行っても敵にはなりたくない。ずっとそうならないでいたいというのが私の意志だ。

Q:ラポルタは、あなたの息子はバルセロナだ(生まれた場所?)と言っていたが・・・
M:私の息子はバルセロナではない。息子は父親のファンで、誰が彼の父親を尊敬し、誰がそのサポートと情熱に価するのかをわかっている。彼は、90分間に渡って、父親にヤジを浴びせるようなチームのファンにはなり得ない。彼はポルトが好きで、チェルシーが好きで、そしてここでの経験で情熱的なインテリスタになっている。これからはレアル・マドリー、現在そうであるものだ。

(すごく間が飛んで)

Q:マドリーに、あなたは何を与えられるか?
M:これまで私が働いてきたクラブに与えてきたものすべてを、マドリーに与えることができる。私は長時間にわたってクラブの内側で仕事をする、フットボールの外の私の人生というのはお粗末なものだ。私の人生は、私の家族と私のクラブにある。マドリーの街を散歩する暇もないし、テニスやゴルフをする暇もない。完全に専念することを約束する。
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グティ、いきなりすごい逆境ですね。ただ、何となくですが、挽回のチャンスはあるだろうという気もしています。
でも、テニスやゴルフをする暇もないとか、マドリーの選手たちの動向(テニス観戦に行ったりゴルフコンペ出たり)を把握した上での牽制なのか?

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4 コメント

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逆境の14番 (手は右利きで足は左利き男)
2010-05-28 01:05:06
うわあ、逆境!でもモウリーニョ体制のグティはぜひ見てみたい!

今後のグティのメンタルを縛るための、監督なりのグティ操縦法であってほしいけど。。。
Unknown (本人)
2010-05-28 06:40:07
>今後のグティのメンタルを縛るための、監督なりのグティ操縦法であってほしいけど。。。

そう思います。コロコロ気持ちを変えてないで、残る気があるのか出ていくのかハッキリしろ、自分の下でやりたいならそれなりの覚悟をしろ、みたいな意図がありそうな。次はこの先制パンチを、グティがどう受け取るかですね。
Unknown (ラウールファン)
2010-05-28 22:18:33
一番見たかった記事ありがとうございます。
グティの立場はかなり厳しいですね。この先が不安になります。ラウールもまだどうするか決まってませんからね。
はやくこれからどうするのかが知りたいです。
Unknown (本人)
2010-05-29 08:28:47
監督就任、正式に決まりましたね。
いきなりグティはきついこと言われてますが、モウリーニョにしてみたら、グティがどういう反応をするか見るつもりではないか、と思います。希望込みでもありますけどね。ラウルもどう判断するのか、どう判断されるのか。モウリーニョの意向はどこまでとおるのか・・・まだわからないことだらけです。

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