センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

嗅覚と味覚の異常、

2007-01-05 10:38:56 | 感覚、五感
嗅覚や味覚は生活に楽しみを添えるものであり、これらが阻害されると生活が味気ないものになる。高齢者が何らかの疾患を来すと、特に食欲が損なわれ、社交性が低下する傾向にある。
嗅覚が最も正確な年齢は30~60歳代であり、その後低下することが科学的に明らかにされている。年齢に関係なく概ね男性よりも女性の方が、香りを正確に嗅ぎ分けることができる。
米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会(AAOHNS)は、嗅覚ないし味覚に支障を感じた場合には、その状態を明らかにし記録しておくことを勧めている。
最初に症状を自覚したのはいつか。その時どこか身体の具合が悪かったか、けがをしていたかどうか。アレルギー症状を来す可能性のある大気汚染物質、花粉、動物の羽毛や上皮、塵などに触れたり吸い込んだりしたかどうか。
耳鼻咽喉科の医師を受診する際に、この記録を持参するよう勧めている。嗅覚障害も味覚障害もその多くが可逆性(回復可能)である。
日経米国発ニュースより引用、
私が以前に指摘した、嗅覚と味覚の異常を訴える人達が急増していることの現状を提唱したが、嗅覚と味覚は五感の内でも「共通感覚」という関連した感覚なのだ。
例えば、風邪を引いて体調など悪いときの食事が美味しくないと感じるのは、この嗅覚刺激が減少し、食事の臭いを感じなくなることから起こるものである。
嗅覚や味覚障害は、交通事故や薬の副作用でも起こることがある。最近急増しているのは「無理なダイエットによる亜鉛不足」など栄養バランスの乱れから起こる現象である。
女性を中心に増加傾向であり、自覚していない人達が多いことに私は危惧している。
特に嗅覚は男性より女性の方が優れている。これには訳がある。
嗅覚細胞の数にも関係している、男性より女性の方が、嗅覚細胞が多いのである。何より、人間の本能的な感覚なのである。五感の内でも嗅覚は「原始的感覚」といわれ、アンモニアや刺激臭などに対しては敏感に反応(自己防衛能力)するように脳が働くのだが、最近において、子供達や若者達にこの嗅覚感覚が早くから衰え、アレルギー体質、ハウスダストや花粉症などに疾患する人達が急増している。
これらのアレルギー体質も脳の誤作動による物が多い。例えば、杉花粉などは身体に有害なモノではないのだが、ウイルスやバイ菌などと錯覚し、反応するので、身体から排除しようとする。この働きによって、鼻水、涙目などに苦しむことになるのです。
今年も2月頃から杉花粉が舞い始め、3月頃にピークに達する。その後、檜花粉など、一年中花粉はある。
また、私が通っているパーマ屋さんの旦那さんが、一年中花粉症だと嘆いていたが、実は「科学過敏症」という症状なのであるが、自覚していないので本人は、風邪薬を服用し、鼻水を止めようとするが、眠気と身体の怠さが表れ、決して良いことではない。
科学過敏症は、パーマ液や髪染めの化学薬品、匂い物質などによって嗅覚が過敏に反応してしまうのである。
花粉と勘違いするが、家庭内でも脱臭剤、化粧品など化学物質は身の回りに多くある。もし、花粉のピーク時期でもないのに鼻がムズムズする。痒い、鼻水が良く出るなどの症状は科学過敏症の疑いもあるので、耳鼻咽喉科の医師を受診や相談されることをお勧め致します。
嗅覚や味覚の症状は、食事など毎日の生活に関わる問題なので辛いものである。
患者さんの多くは思い悩み、自殺まで考える人が居るのも事実である。
私達は普段から何気なく気にもせず、嗅覚と味覚を意識せず生活しているが、実は大切で重要な感覚であること皆様に提唱致します。
高齢者になって衰え始め、また、何かの影響で失い欠けて始めて嗅覚、味覚の感覚の重要性を理解するのです。
ですから、私は、視覚以外の感覚を鍛錬したり、意識的に活用することの重要性を説いている。
これらの「五感の鍛錬や訓練」は何より、脳を活性化させ、積極的な生活や活動には欠かせないものであることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、
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