センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

脳と感情(悲しい時は泣く)!

2016-10-20 00:00:30 | 感情
脳と感情(悲しい時は泣く)!
*悲しみは期待を完全に失った時の脳の嘆き!
自分にとって大切なものを失った時、人間は悲しくなります。脳科学的には、涙をぐっと堪え続けるより、素直に泣いてしまう方が早く癒されます。
「悲しくて泣くのは感情が生きている証」。
期待していることを完全に失った時、人は悲しみの感情を抱く。泣くことは、抑圧していた感情を解放するきっかけになるので、本当の感情を出して泣を流すことも必要です。
*悲しみに反応する部位は脳全体に及ぶ!
考えてみると、感情は期待との関係で生まれることが分かります。期待していたことが現実になれば「喜び」、期待通りに実現しないと「不安」になり、期待が裏切らると「怒り」が湧いて来ます。「悲しみ」は、期待していることを完全に失ってしまった時の感情です。
悲しみを感じると、脳内では何が起きているのでしょうか?身近な人や大切な人の死など、悲しみを体験した人の脳を調べると、70箇所以上が反応していました。
前頭連合野と前部帯状回、島皮質が反応し、悲しみに反応する部位は脳全体に及んでいることが分かります。
反応した脳の部分は、痛み、孤立、記憶、報酬、注意、体感覚、意思決定、感情に関係しています。
この複雑な脳の反応が「悲しみ」であるのです。
悲しみを引き起こす原因は、人の死や別れ、仕事上のトラブル、人間関係の確執など様々です。
このため、それぞれに対応する部位に反応が見られるのです。
*泣くことは高い癒し効果がある!
悲しい時には、涙が出ます。これは情動の中枢である扁桃体で悲しみが生まれ、直ぐ隣の視床下部を刺激し、自律神経の副交感神経が優位になるからです。感情によって副交感神経が優位になると、瞼の奥の涙腺が刺激され、涙が出てきます。
泣くことは、抑圧していた感情を解放するきっかけになります。涙のカタルシス効果は高く、泣くこと自体がストレス解消に繋がります。強がらずに自分の本当の感情を出してみれば、自然に泣けて癒され、気持ちがスッキリします。
感情を抑え込み続けると、鬱症状が出ることもあります。重度の鬱になってしまうと、深く絶望し、一切期待しなくなるため感情が生まれなくなります。すると無表情になり、泣くこともなくなってしまうのです。
女性は、悲しいだけでなく、嬉しい!寂しい想いをするなどでも泣きます。
これらこそ、女性脳の特徴で感情を抑制すると精神的不安が増すからです。
男性と違い、女性は左右の脳をバランスよく働かせているからでもあります。ですから、男性の人たちは「俺の前で泣くな」と誤解せず、何故?泣いているのかの訳を聞いて優しく包み込んであげる思い遣りが女性の方を安心と信頼を得て、愛に満たされることになるのです。
女性の涙は男性の生理的機能を低下させると言われておりますが、女性は泣くことで癒されて強くなれることを少しでも理解頂けたら幸いです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

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