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シェールガス革命

2012-12-15 06:54:26 | お薦めします

 経済・産業予測で幅広い情報網を持たれている経済(&軍事)評論家の長谷川慶太郎さんが、半導体新聞などで編集長をされた産業タイムズ社代表の泉谷渉さんとの対談本を出されました。
 扱っているテーマは最近俄に脚光を浴びている新エネルギー・素材のシェールガスが、エネルギー関連はもちろんのことそれを使用し・支える産業について、世界に革命的な変化を起こすだろうということです。
 シェールガスは頁岩(シェール)層から採取される天然ガスのことで、地下深く存在していたものが特殊な技術により採取することが可能となりました。中東やロシアなど限られた地域にしか分布していない石油と違って、地球上に割合に幅広くまた大量に存在しているようで、エネルギーコストが大きく引き下げられるだろうと言われています。
 例えば、民主党政府が取り決めた太陽光発電の買い取り価格が1キロワット何と42円ですが、原発は36円(停止前は18円)・石油火力発電は10円程度であるのに対し、シェールガスの発電効率は現在1キロワット6円のところが、将来的には2円くらいまで劇的に下がるだろうとのことです。
 またシェールガスが自動車の燃料としてガソリンに取って代わり使われるので、自動車メーカーの対応やエコカーの方向性にも微妙な変更がなされそうです。
 我が国では衆議院選挙が行われていますが、国民が待ち望んでいるデフレ脱却とともに、原発を巡るエネルギー政策についての議論がテーマの一つになりました。このシェールガスの革命的な威力を知らずして何を語るか?と想えるほど刺激的な本でした。
 この週末あるいは年末年始で、絶対に読んでおくべきお奨めの一冊です!

※ シェールガスがエネルギーの主役になるこれからは、LCCなど空の時代が本格化すると見られています。三菱航空機が米大手と契約し国産飛行機「MRJ」を最大200機受注したというニュースも、そのような時代の先魁的なものに感じられました。

※ シェールガス革命は世界の政治・経済情勢にも大きく影響を与え、アメリカが復活し再び強大な力を持つようになると言われています。これからの日本の政治もこの変化を踏まえて、より自主的な形でアメリカとの関係を模索する必要がありそうです。
 
 シェールガス革命で世界は激変する
 長谷川慶太郎
 東洋経済新報社

☆ デフレ・スパイラルと長年それを放置してきた日本銀行(BJ : Bank of Japan 公式にはBOJですが)をテーマに制作しました。インフレファイターと言われる日銀ですが、ある時にはデフレンジャー(Deflation+Ranger)という自覚も持って、広く国民のために機能して貰いたいと想います。ぜひ一度ご試聴(YouTube)下さい!

 デフレンジャーBJ
 コバタイサオ : 歌詞
 LIP-FLY

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