つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

第2部?

2005-10-14 20:00:57 | 伝奇小説
さて、毎週1回の恒例になっているの第318回は、

タイトル:ヴァンパイヤー戦争6 秘境アフリカの女王
著者:笠井潔
出版社:講談社文庫

であります。

なんか、こうシリーズもので全部出てるのだと、買う本考えなくてすむから楽だなぁ……なんて思ってたり(笑)
解説?
1巻の斜め読み以来、1行たりとも読んでない(爆)

さて、5巻で古牟礼(コムレ)一族の宿敵礼部一族を壊滅させ、三種の神器のうち、ふたつを持って日本を脱出した主人公九鬼鴻三郎。
日本はアメリカとソ連に攻め込まれて分割統治、正当な日本政府は北京で活動している、なんてぶっ飛び加減で終わっていた。

6巻はうってかわって1巻の最初のほうなみに自堕落街道まっしぐらな鴻三郎。
だが、馴染み(?)の裏の商売人である<道具屋>ピエールが、謎の黒人美女とともに場末の酒場から一緒に出て行くのを見てから、いつものストーリーに戻る。

副題にもあるようにパリ、日本とヨーロッパ、アジアと来て、今度はアフリカ。
つか、ムー大陸の一族がアフリカにもいるんだという話は、まぁ読んでて笑ってしまうくらい惘れた。
いや、まぁ、いままでもそういうところは多々あったので、いまさらではあるけど。

ともあれ、ストーリーはアフリカの小さなブダーと言う国の話題を中心に進んでいく。
フランスに外遊に来たブダー大統領ケビゼを狙う組織。
アフリカにいまも秘境として残るヴァンパイヤーの住まう土地。
相変わらずのKGBやCIAと言ったスパイ組織との戦闘。
三種の神器の最後のひとつである月のマジックミラーの行方など。

ラミアは別行動でバカンス街道まっしぐらなので4巻5巻と続いた活躍を楽しみにしていたひとには残念なところかも。

あと要所要所で出てきてはいたけれど、影の薄かった相棒のムラキが今度は参戦してくる。
参戦と言っても私怨でブダー大統領ケビゼの後ろ盾になっているソ連のネクラーソフという人物を殺すためなのだけど。

にしても、なんかこう、ぴんと来ない話だったんだよね。
5巻で一区切りして、第2部みたいな感じだし、基本的には序盤って感じだからかもしれないけど。