つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

ぼくタマって……猫ちゃうで

2005-10-13 21:18:43 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、次世代編なんて出てたんだと驚いているの第317回は、

タイトル:ぼくの地球を守って(全21巻)
著者:日渡早紀
出版社:白泉社花とゆめコミックス

であります。

鈴:つい先日、ボーリングで○○年ぶりに自己記録を更新したLINNで~す。

扇:地球の中心まであと何メートル? って尋ねてみるSENでーす。

鈴:188キロメートルだ(爆)
さて、検索したら前世ものブームの火付け役なんとか書かれていた通称「ぼくタマ」であります。
確かに前世ものだけど、何となく地球人でないのが前世ってどうよ? と言う気がしないでもなかったりするけど。

扇:えらいちっちゃい地球やな。
人類皆兄弟と言うではないか。
まぁ、誰かさんの記憶にはどう考えても人外な奴も出てきたけどな。

鈴:まー、宇宙人だし。
で、ストーリーはませたお子様キャラが高校生のヒロインをたぶらかして婚約してしまうお話であります。

扇:危険な発言をするなっ!

鈴:え? 危険なのか!?
だって、前世ものって言うか、少年×高校生くらいの年の差コンビの走りではないのか!?

扇:ぢゃなくて、輪廻転生の話だってば!

鈴:あぁっ! そうだった!(笑)
……ともあれ、前世の恋愛模様を現世にそのまんま持ち込んで、結局収まるところに収まった話であります。

扇:収まるまでの道のりが長かったけどな。
サイキック・ウォーズみたいな話もあったし。

鈴:あー、そういやあったなぁ。つか、そのまんま超能力戦争やらかしてたなぁ。
……なんか、このまま進むととんでもないことになりそうなので、キャラ紹介に逃げるか(笑)
と言うことで、最初はやはりこれと言うことで、坂口亜梨子=木蓮。
前世、現代ともに天然街道まっしぐらで、植物と会話できると言う世の発明家を震撼させるチャネラー。
前世ではいわゆる巫女さんみたいな立場の特殊階級の人間だが、現代の亜梨子はいちおう天然入ってるけど、ふつうの女の子キャラにはなっている、はず。
ヒロインの割に、他の女性キャラ(転生前、後ともに)のほうが濃ゆいので、相対的に影が薄かった。

扇:では、影の主役ということで小林輪=紫苑。
身体は小学生、中身は大人などっかの少年探偵みたいな子供。
前世を知る者達の中で最も多くの記憶を持っており、なおかつ強大な超能力まで引き継いでいる結構危険なキャラ。
亜梨子=木蓮であることを知っており、過去の恋を成就させるとともに、忌まわしき記憶の残る月基地を破壊しようと画策する。
前世では戦災孤児であり、生まれ変わっても愛に飢えている辺り、報われん方である。

鈴:じゃぁ、次は小椋迅八=玉蘭。
前世、現代ともに木蓮=亜梨子に惚れ、なおかつものの見事に紫苑=輪にヒロインをかっさらわれる不幸なキャラ。
ただし、さして同情できない程度に薄いキャラだったが、最終巻でロリに走ったかと言われるところまで行ってしまったことで、いちおう、少しは同情できそうな気がする。あくまで気がするだけだが。

扇:では、錦織一成=槐。
前世、現代ともに小椋迅八=玉蘭に惚れている、報われない方。
現世では男になってしまったため、余計に報われないキャラとなった。
前世で女性だったから……ではなく本質的に泣き虫体質な迷惑男。
報われん者同士気があったのか、それとも前世で仲良かった因縁か、最後は桜と婚約する。
……うまくやったな、一成……。

鈴:……さて、だいぶもういい加減、キャラ紹介も飽きてきたな。
なんか、いまになってみると、なんであのころ、これがすごいおもしろいと思ってたのか、理解できない。
つか、どいつもこいつもキャラ薄すぎっ!

扇:すまん、元々好きじゃなかった、これ。
キャラ薄いし、ストーリーのろいし、紫苑もなぁ……復讐心の塊みたいな奴だったのに、最後はなんかうやむやになっちゃったのはどうかと。
『アクマ君シリーズ』は主人公のアクマ君のキャラが立ってて楽しかったんだがなぁ。

鈴:『アクマ君シリーズ』ってまたさらに古いものを出してきたな。さすがにこれは知らん。
まー、この話のあとの「未来のうてな」もそのうち、買うのをやめたし、結局こやつのマンガはほんとうはおもしろくなかったんだろうなぁ。
ここまでまったくもってノリの悪い木曜劇場は初めてだ。

扇:超危険な発言をするなっ!