つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

女神さまでGO!

2005-06-23 16:29:09 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、少し前に記念した気がしないでもないの第205回は、

タイトル:ああっ女神さまっ(1~30巻:以下続刊)
著者:藤島康介
出版社:講談社アフターヌーンKC

であります。

鈴:どっかのマンガの沙織って女性キャラも女神だった気がするLINNでーす。

扇:日本って異国の女神の出現率高いな~とかツッコンでみるSENで~す。

鈴:そりゃぁ日本人って取り込んで自分のものにするのが得意だからな。
女神転生と言ういい模範があるし~(笑)
さて、おそらく本読みさんには、一度くらいは聞いたことがあるはずのマンガであります。

扇:加工してオリジナルのデザインに変えたりするのは日本の御家芸だな。
この漫画の場合、北欧神話が一応モチーフになっています。

鈴:確かに、一応だな。
そのうち、北欧神話ではない女神までたくさん出てくるし~。
さて、本書の特徴はこれに尽きるでしょう。
男が考える理想的な女性像です。

扇:いきなり直接表現だな。
確かに男に都合のいいタイプにビジュアルのせた漫画の典型ではある。

鈴:思いっきりファンに喧嘩売ってるな。
まったく否定せんが。
じゃぁ、いつものキャラ紹介、行っとくか。

扇:森里蛍一、猫実工大の自動車部に所属する普通の青年。
気弱、奥手、優柔不断と三拍子揃った見事な主人公。
一巻でいきなり出現した女神に向かってずっと側にいて欲しいと告白した、適応能力だけはずば抜けて凄い方。

鈴:確かにずば抜けているなぁ。
次にヴェルダンディ。蛍一のところへ願いをかなえにやってきた女神。
側にいてほしいという願いのために現代にいることになったのだが、これがまた結局蛍一に惚れる。
ちなみに、美人で、料理上手で、優しくて、歌がうまくて……これでもか! と言うくらいあり得ないキャラ。

扇:ありえねーというか人格疑うな、女神だからなのかも知れんが。
次に最強の女神ウルド。
ヴェルダンディーの姉で気分屋、破天荒、チラリズム担当な凄い方。
基本的にトラブルメーカーだが、要所要所で姉らしいところを見せる。

鈴:と言うか、ほんとうにお姉さんだな。このひとがいないとまとまらなかった話はいくらでもあるし。
さて、最後の3姉妹の末っ子スクルド。
癇癪持ちのわがまま娘。
ヴェルダンディが大好きでウルドが嫌いで機械マニアなお子様。
なぜか、このマンガの中でいちばん人気のある女神である。
なんでこんなのが一番人気なのか、まったく、これっぽっちも、
理解できない。

扇:それだけ、世の中にロリコンが多いってことだな。
しかし、今日のキャラ紹介は凄いな、色んな意味で(笑)。

鈴:確かに、すごい。
ストーリーに行くと、基本的にはそれぞれのキャラが主体になった短編のまとまり。
ただし、作者の趣味全開なので、わかりにくいことこの上ない。
と言うか、作者の趣味の塊以外の何者でもない。
そもそも、なぜ蛍一がBMWのバイクなのか、妹の恵が峠のクイーンと呼ばれているのか、なぜレース用のサイドカーが出てくるのか、など、バイクマニアの煩悩全開。

扇:もちろんそれだけでこれだけ続く筈もないので、蛍一とヴェルダンディーの異様に歩みののろい恋話、他の女性キャラが蛍一に胸キュン(死語)な話、神界のドタバタなどが間に挿入されている。

鈴:短編の集まりなので、いろんなのを作ってはいるな。
しかし、蛍一の周りの女神より、妹とか、自動車部の先輩とかのほうが、遙かにおもしろく、いいキャラなのは言ってはいけないことなのだろうか。

扇:読者の愛は別として、作者の愛はあっちの方に行ってる気がするな。とりあえず、「蛍ちゃん、ひょっとして不能?」と言った時点で妹の方が遥かに上手だ。

鈴:そうだな。妹のほうがよほどか大人だ。

扇:ところで、こんな風に散々言っときながらOVA買ったの誰でしたっけ?

鈴:私だ。……つか、最初はレンタルだ。
まぁでも、本編よりもビデオのほうが出来がよかったからなぁ。
出来がいい、だけではないのだがな、買った理由は。

扇:そこは、敢えて触れないことにしておこう。

鈴:それがいい。まったく別の話になってしまうだろうから(爆)
……しかし、本の帯に1200万部突破! なんて書いてるマンガをここまで書いていいのだろうかと言う気はしないでもないな。
まぁ、かまやしないけど~(笑)

扇:あの×万部突破って、売れた数じゃなくて刷った数だよな?
ま、多くの人を敵に回すだろうが、今に始まったことじゃないので。(笑)
敵の数はどう考えても君の方が圧倒的に多いが
温かい目で見守ってあげよう。

鈴:ほほぅ、そうか。
潜在的な敵は君のほうが圧倒的だとは思うが
それは言わないことにしておこう。
と言うか、この女神さまで確定だろう、お互い(爆)
……なので、背後から殺気を感じる前に終わるとしよう。

扇:こんなこと書いてますが、それなりに面白い漫画です。
女性には勧めないけどね、間違いなく。
では、今日はこれにて~。(加速装置で退散!)

鈴:ほんとうにそう思ってんのか?
まぁ、短編ばっかりなので、お気に入りの話があったとしても不思議ではないけど。
それくらいのもんです。
では、今回はこの辺で。
さよなら、さよなら……、さよならっ!(黄金聖闘士なみに退散!)