さて、ほんとうに梅雨入りしたのかと思っているの第199回は、
タイトル:ファッション界ストーリー「(1)恋愛イリュージョン」「(2)恋愛エチュード」「(3)恋愛マチエール」
著者:藤本ひとみ
出版社:角川文庫
であります。
古本屋で読む本がないかと漁っているときに目についたのが「ファッション界ストーリー」という副題。
物書きで、モデルの話を書いているので、こういうものに手が伸びてしまったり(^^;
それに実際、この作家さんは初めてなので、食わず嫌いもどうかと言うのもあってあっさりレジへ。
3巻完結だけど、1冊がとにかく薄いので1日で一気読み。
ストーリーは、有名なファッションの学校の基礎科を終えた主人公松本美欧がデザイナーとして成長していく話で、タイトル通り、成長物語と恋愛物語が不可分の関係にある。
読み進んでいくうちに、キャラの年齢が高いだけの少女小説だな、と思った。
主人公の美欧の21歳を始め、男キャラは同い年から27歳までの3人。
まぁ、これがものの見事に主人公に惚れる。
少年マンガのヒロインが必ず主人公に惚れると言う、いわゆる都合のいい女性キャラとまったくおなじ構図。
まず最初に出会う非常勤講師の久我貴之。
高い身長と精悍な体つき、モデルばりの容姿に有名デザイナーの息子で自身もデザイナー。
作者の萌え度数100%のキャラ。
次に学校の理事長の柚木俊介。
野心家で、暗い過去を持つ実業家で、事業のことと言いながらも主人公に惚れる。
最後におなじ学校の池沢悟。
ニューヨークのコンテストで賞を取るほどの才能の持ち主。もとバスケ部で身長180センチを超える。こいつも主人公に惚れるが友達で終わる。
敵愾心が犇めく生徒の中で主人公にアドバイスをしたり、協力したりと性格はかなりよい。
まー、もう、好きにしてくれ状態。
主人公に対する惚れっぷりも以下同文。
また、主人公の恋に恋して突っ走っていくところも以下同文。
文章は段落ごとの一文が比較的短く、キャラが前面に出てきてテンポはいい。
ただし、何もかもを明け透けに書いて、「匂わせる」とか、「さりげなく」という言葉とは無縁の表現方法なので、無味乾燥で味気ない。
まぁ、少女小説にしては最終的に主人公が誰ともくっつかなかったのが、まだマシ。
お約束街道まっしぐらの予定調和でハッピーエンドだと絶対に思わせる話の流れだったので。
とは言うものの、いい作品かと言われれば、絶対にそうだとは言わないし、オススメもしない。
駄作とふつうの境界線ぎりぎりくらいだし、文庫のカラーをスニーカー文庫と間違えてるんじゃないかと言いたくなる。
あとがきの作者の久我貴之萌えもうざいし。
あー、少女小説が好きならどうぞ、くらいだな。
タイトル:ファッション界ストーリー「(1)恋愛イリュージョン」「(2)恋愛エチュード」「(3)恋愛マチエール」
著者:藤本ひとみ
出版社:角川文庫
であります。
古本屋で読む本がないかと漁っているときに目についたのが「ファッション界ストーリー」という副題。
物書きで、モデルの話を書いているので、こういうものに手が伸びてしまったり(^^;
それに実際、この作家さんは初めてなので、食わず嫌いもどうかと言うのもあってあっさりレジへ。
3巻完結だけど、1冊がとにかく薄いので1日で一気読み。
ストーリーは、有名なファッションの学校の基礎科を終えた主人公松本美欧がデザイナーとして成長していく話で、タイトル通り、成長物語と恋愛物語が不可分の関係にある。
読み進んでいくうちに、キャラの年齢が高いだけの少女小説だな、と思った。
主人公の美欧の21歳を始め、男キャラは同い年から27歳までの3人。
まぁ、これがものの見事に主人公に惚れる。
少年マンガのヒロインが必ず主人公に惚れると言う、いわゆる都合のいい女性キャラとまったくおなじ構図。
まず最初に出会う非常勤講師の久我貴之。
高い身長と精悍な体つき、モデルばりの容姿に有名デザイナーの息子で自身もデザイナー。
作者の萌え度数100%のキャラ。
次に学校の理事長の柚木俊介。
野心家で、暗い過去を持つ実業家で、事業のことと言いながらも主人公に惚れる。
最後におなじ学校の池沢悟。
ニューヨークのコンテストで賞を取るほどの才能の持ち主。もとバスケ部で身長180センチを超える。こいつも主人公に惚れるが友達で終わる。
敵愾心が犇めく生徒の中で主人公にアドバイスをしたり、協力したりと性格はかなりよい。
まー、もう、好きにしてくれ状態。
主人公に対する惚れっぷりも以下同文。
また、主人公の恋に恋して突っ走っていくところも以下同文。
文章は段落ごとの一文が比較的短く、キャラが前面に出てきてテンポはいい。
ただし、何もかもを明け透けに書いて、「匂わせる」とか、「さりげなく」という言葉とは無縁の表現方法なので、無味乾燥で味気ない。
まぁ、少女小説にしては最終的に主人公が誰ともくっつかなかったのが、まだマシ。
お約束街道まっしぐらの予定調和でハッピーエンドだと絶対に思わせる話の流れだったので。
とは言うものの、いい作品かと言われれば、絶対にそうだとは言わないし、オススメもしない。
駄作とふつうの境界線ぎりぎりくらいだし、文庫のカラーをスニーカー文庫と間違えてるんじゃないかと言いたくなる。
あとがきの作者の久我貴之萌えもうざいし。
あー、少女小説が好きならどうぞ、くらいだな。