つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

寄ってみる鳥、見てみる鳥

2005-04-06 15:11:27 | その他
さて、最近は時間の使い方が難しい第127回は、

タイトル:寄鳥見鳥
著者:岩本久則
文庫名:小学館ライブラリー

であります。

よりどりみどり、と読みます。
漫画家、岩本久則さんの野鳥観察記です。

鴉に雀に燕といったご近所の鳥からハヤブサ、ノスリ、ミサゴなどのレアな鳥まで全五十羽を御自身の観察エピソードも交えて語り口調で紹介してくれます。また、鳥のトリビア(笑)がてんこ盛りで、気軽にお勉強ができます。

鴉はなぜ黒いのか?
神様が色を決定する時、鴉だけ遅刻してしまい、余った色を全部塗られたから、とか。

托卵で有名なカッコウ、いくつぐらい卵を産むのか?
一シーズンに十個以上産み、あちこちのお宅にご迷惑をかけまくる、とか。

イザナギとイザナミ、経験ゼロの二人はどうやって性交を学んだのか?
セキレイが首尾を揺するのを見て学んだ、とか。(なんと『日本書紀』に記述がある)

会える場所、季節、観察難易度も示されており、バード・ウォッチングに最適。
もちろん写真付きなので、鳥の小事典としても役に立ちます。

蛇足、ハヤブサが伝書鳩を食べちゃうってこと、初めて知りました。