つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

原典読んでるといまいちな部分も

2005-01-23 17:21:48 | 小説全般
さて、鳴く虎は怖い第54回は、

タイトル:むかし・あけぼの 小説枕草子(上)(下)
著者:田辺聖子
出版社:角川文庫

であります。

原典のエピソードを入れつつ、かなり上手に組み立てている、と言うのが第一印象。

原典を読んでいるひとには、「にやり」とするようなところがちりばめられていてるし、そういうところが殿上人とのやりとりになっていたり、見せ方はおもしろい。

ただ、やはり小説なので、ひっかかるところはある。

逆にこういうものを読んで、原典に興味を持って読んでみる、と言うのがいいのかもしれない。

話の中に出てきたあの場面は、何段のここだったのかとある意味、見つける楽しさってのがあるのでは?