つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

相変わらずと言うか何というか

2005-01-19 20:49:06 | 伝奇小説
さて、とうとうここまで来たかの第50回は、

タイトル:夜叉姫伝シリーズ
著者:菊地秀行
出版社:祥伝社

であります。

菊地秀行得意、と言うよりライフワークと言ってもいいのかな、魔界都市シリーズ。

美貌のせんべい屋、秋せつらの繰り広げる吸血鬼との戦い……。

つか、相変わらず、このひとはこういう話ばっかりやなぁ、と思うね。

メフィストもそうだし、魔界都市ハンターもそうだし、すごい強い主人公と同等レベルの敵との戦い。

でもこの人、テンポはいいし、娯楽性は高いし、いくら主人公が強かろうと解決が困難にしてしまうネタはあるし、何のかんの言ってもふつうに読むぶんには申し分はないと思う。

昔の話、ある本で読んだけど、だいたい作家ってのは月産300枚程度らしい。
すべてがそうだとは思わないけど、平均するとそうなんだろう。
概ね文庫1冊分くらいかな。

けど、この人は月産500枚を軽く超えるらしい。

昔、文庫のシリーズを買ってたけど、2ヶ月に1冊出てたな。
マンガでもそうだけど、早くて3ヶ月くらいじゃないかな、だいたい。

それを軽く超えるし、買ってたシリーズ以外にもぼちぼち出てたから、この人の筆の速さは異常。

この人を超える筆の速さのひとは、知らない。

好き嫌いにかかわらず、物書きにとってこの人の速さは、はっきり言って、かなり羨ましいぞ。