つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

時代劇アワー(誤)

2005-01-02 21:12:52 | 小説全般
さて、あけましておめでとうございますパートIIな第33回は、

タイトル:ペルシャの幻術師
著者:司馬遼太郎
文庫名:文春文庫

であります。

時代小説の雄、司馬遼太郎の短編集。
デビューを含む全八編を収録。

デビュー作であり、異色作でもある『ペルシャの幻術師』が他七編を圧して面白い。

モンゴルに征服されたペルシャの町メナムを舞台に、美しき乙女ナンと、彼女を妃に望む若き征服者ボルトル、ボルトルの命を狙う幻術師アッサム、三人の運命が交錯します。

非常に綺麗な幻想小説です。
特に、幻覚の中でのナンとアッサムの絡みが。

司馬遼太郎といえば時代小説、と思っている人は少し見方が変わるかも知れませんね。