Dr.keiの研究室2－Contemplation of the B.L.U.E-

総豊＠蘇我　つけ麺の自家製の「細麺」もすごい！

2008-09-09 01:28:51

今日は「つけ麺石ばし」に続いての連食で、ホームの「総豊」へ。（大学院時代の先輩とのラーメン巡りだったので・・・）

今日は、ちょっと久々につけ麺を（石ばしが予想以上に重たいラーメンだったので、総豊のラーメンとの連食は無理と考えて）注文。

そう、総豊では、自家製麺になると共に、麺を選べるようになっている。太麺、中麺、細麺の三種類だ。今回は細麺でつけ麺をオーダーすることにした（何気に、こちらの細麺は初めて！）

出てきたつけ麺は、いつもと違う・・・　そう、麺の入れ物が平べったいお皿のような器なのだ。そこに、細くて長くて綺麗な麺がのっかっている。チャーシュー二枚、のり、玉子がトッピング（通常は味付けされていない固ゆで玉子がのる。僕は１００円プラスして黄金半熟玉子を追加トッピング）

スープは同じなのに、麺が違うと全然「味の感じ方」が違うんだなぁ、と痛感した。麺はちょっと平べったい極細ストレート麺。この麺がまたスープによくからむのだ。ほどよく濃厚でありながら、魚の味がしっかり効いたやさしく強靭なスープに、この細麺は抜群に合うな、と断定。

ヘビーなラーメンに続いての連食だったが、麺の素晴らしさに我を忘れてすぐに完食してしまった。もちろん、つけ麺の無料追加調味料も加えて楽しんだ。今回はゆず胡椒を麺のお皿の上にのせて、箸休めのような感じで、ゆず胡椒の味を楽しみながら、スープを味わった。このまろやかでふんわりとした深みのあるスープは、ホント、総豊のオリジナル。それでいてさらに自分なりに色々と工夫して味を変えて楽しむことができる。イマジネーションをかきたてるつけ麺なのだ。

やっぱりラーメン屋さんの世界は「技術」や「法則」で成り立っていないんだと思う。もちろん基本的スキルは必要不可欠であるが、ラーメンというのは、やはり「これ！」と思える一杯をクリエイトしていくものなのだ。素材はなんでもよい。なんでもよいので、とにかく丼一杯で、お客さんの心を揺さぶるものを創造していくのが、ラーメンの世界なのだ。今回、いわゆる超人気ラーメン店の優秀なお弟子さんのお店とここ総豊のラーメンを連食して改めてそれを強く感じた。

それからもう一つ。完璧ですきのない王道かつタイムリーな味のラーメンはたしかに美味しいし、魅力的だ。が、まだまだ思索の途中であり、まだまだ完結しているとは言えないけれど、その道の途上にあるラーメンには、「美味しい」とか「魅力的」といった言葉を超える「何か」がある、と強く実感した。

「石の上にも三年」ということわざがあるが、総豊はもう１０年以上この地で活躍し続けているし、転がりつづけている。また三年後、この二つのラーメン店の連食をしてみたいと思う。その時に、きっと僕が書きたいことがちゃんと書けると思う。優秀なコピーよりも、不完全なオリジナルの方が偉大なんだ、と。

＊ただ、「石ばし」の登場は、蘇我界隈のラーメン店にとってはとてもよい刺激になるかも。蘇我から本千葉にかけてたくさんのラーメン店がひしめくが、石ばしの出現はこの土地のラーメン屋さんの魂に火を注ぐんだと思う。「創作活動」に終わりはない。常に（徐々に）変わり続けていくことこそ、創作活動の醍醐味なんだと思う。今、蘇我が熱い！