佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

腰が若いとたいへん……

2009-09-25 09:54:34 | 雑記帳
近々、NHKで司馬遼太郎の『坂の上の雲』が始まるそうですね。これは日露戦争の時代を背景に、正岡子規、秋山真之らの人間模様を描いたもので、原作はとてもおもしろいので、テレビドラマの方でも期待しています。

日露戦争以後、日本の軍隊は堕落した、というようなことを司馬さんは書いていたような記憶があります。

私は大江志之夫さんという日露戦争の研究家として著名なかたの「日露戦争の軍事史的研究」を読ませていただきました。

というのは、人間行動学の題材に乃木希典を選んだからなのですが、乃木の軍人としての資質については、大江さんはかなり辛辣に書いています。

大江さんの資料はたいへん膨大で、私が読んだのはごく一部ですが、それでも、当時の軍人が上にいくほど腐敗しているような印象をもちました。

日ロ戦後の軍人処遇は相当不公平だったようです。また、正確に戦争の実体を歴史書に記述した人が、軍部上層部にうとんじられて左遷されてしまったそうです。これでは軍隊がダメになるのも無理はありません。

大江さんは、大佛次郎賞をえておられます。大江志之夫さんは20日に亡くなられました。81歳でした。私はもっとお年を召した方だと思っていました。ご冥福をお祈りいたします。

さて、話は変わりますが、先日、お彼岸の法要講和に出かけてまいりました。私の家は浄土真宗なのですが、実は亡くなった家族の冥福を祈るとか供養をする、という発想は浄土真宗にはないのです。

供養というのは、冥土で幸せになれるようにお祈りするわけです。しかし、浄土真宗は死んだらみなすぐ仏になるわけですから、供養はありえない。それで、お彼岸では、供養ではなくお坊さんの法話を聞いてくるということになるわけです。

日本の仏教というのはおもしろいもので、死んだら仏になると主張するわけですが、宗派によって仏の成り方が違うそうですね。

どこの宗派か忘れましたが、49日はさまよって、それから仏になるというのがあります。これは割と一般的に考えられていますよね。

真言密教は即身成仏です。生きたまま仏になる。空海は言うことがやっぱりすごいや。

あとは、禅宗。これは「空」ですから、あの世がないのかもしれませんが。

ときに、「あの世」というのは宗教の立派な発明かもしれません。よい行いをしないとあの世で地獄に堕ちると聞かされれば、私のような者でも、少しは品行を保とうかという気持ちになりますからね。

ただ、浄土真宗は、明日は死だというつもりで生きよ、と言うらしいです。これもなかなか厳しい生き方ですよねえ。

まあ、宗教の難しい話はわかりません。

法話の後、お坊さんと食事をしながら雑談をしたときに聞いた話。

お坊さんたら、尿路結石で急に腹が痛くなって、1週間ほど入院したのだそうです。尿路結石はものすごく痛いんです。坐っても立っても寝ても、どうしようもない。

病院へ行ったらすぐ入院。寝られないので睡眠薬を点滴されたようです。5日後にぽろっと石が出たとか。5キロやせたそうです。

結石は、捻れ型とか10種がわりと多いようですね。性欲おう盛で、かつ性欲がうまく発散されない人がなることが多いのです。それを品よく言えば、「腰が若い」ということ。まさか、お坊さんにそんなことは言えませんでしたが。


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