「あなたになら言える秘密のこと」

THE SECRET LIFE OF WORDS　　2005年



海に浮かぶ油田採掘所の事故で大怪我を負ったジォセフ（ティム・ロビンス）が寝たきりになり、ハンナは２週間の看護をするために採掘所に行く

かつて体と心に深い傷を負い、耳が不自由になったハンナは、
休暇もとらず、ただ工場で働くだけの毎日
そんなハンナに上司は無理やり一ヶ月の休暇を与える

そこで知ったこの仕事に赴くのだが
寡黙な彼女は、寝たきりのジョセフにも、他のクルーにも
言葉をかけることがない
感情と言うものを忘れたかのように・・

痛みで苦しむジョセフは、
彼女の沈黙をよそに、自分のこどものころの秘密を一方的に話し出す

そして、ジェセフのケアをするハンナに信頼を寄せた彼は、
妻の不倫や事故のことも彼女に打ち明ける

そののちハンナも彼に、自分の心の深い傷を打ち明ける

実は、彼女はクロアチアに住んでいて、友人と旅をしている途中で内紛戦争に巻き込まれ
言葉に出来ないほどのひどい仕打ちを受けたことがあって、
以来心を閉ざしたまま、・・



重いテーマの映画でした
最初は、どんな秘密のことなのか想像もできなくて
ふたりのプライベートな話なのかな？と

ところがそこには、ボスニア戦争のことが絡んできて
兵士たちの暴力が語られて

この前の池上彰さんの戦争談じゃないけど
ほんの十数年前にも、悲惨なことがあったこと
そして今でも・・

深～イ映画でした