CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

2020-06-28 21:13:20 | 映画・洋画
CHALARD GAMES GOENG/BAD GENIUS   2017年  タイ製作  CS



≪ストーリー≫
秀才のリンは父親と一緒に新しい学校の面談に行く
中学時代から群を抜く頭脳を持つリンは、
校長との話の中で、授業料免除の特待生として入学することに

そして、友達となったグレースのピンチを救うためにカンニングを手伝う、

功を奏し、グレースのボーイフレンドのパットも報酬を条件にリンにカンニングを頼む
いやいやながらも、貧しいリンは引き受ける、

そしてそれがパットの友人たちにも広まっていく・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

タイ映画は初めて?かな
この前「ブンミおじさんの森」は途中退席(笑)

なかなかスタイリッシュな仕上がりで、タイのイメージとはずいぶんと違ってた、
~ステレオタイプの偏見やった~

さて、このお話、2014年の韓国、中国のグループチーティングをもとに作られたそうで
”実話です”、のテロップでわたしはタイにもこんなスケールのカンニングあったんや、って思ってましたよ、

さて、
この後、リンと同じ優秀だけど貧しい青年バンクも加担する羽目になってしまって、
作戦は何やらスパイものと同じ様相を呈してきて、
けっこうハラハラさせられます

巧妙なやり口は成功しかけたように見えるが、
リンとバンクの将来を傷つけてしまう結果に、

知らなかったけど、アメリカの大学留学資格(SAT)~映画では「STIC」~
っていうのがあるんですね
世界各地で行われるこのテスト、
時差に目を付けてリンとバンクがシドニーへ、
そして、解答をトイレに隠していた携帯で送信、
その暗号を鉛筆にバーコードで貼り付ける
~暗号覚えるだけでも頭イタ・・

なんか、こんな感じやったね
頭良すぎてバッドジーニアス、
「CIA」とかからお呼びがかかりそう

作品はなかなか面白かったし良かったし、ひきつけられました、

・・でも、後味悪かったかして夢見ちゃった








映像の世紀プレミアム(16)「オリンピック 激動の祭典」

2020-06-21 22:15:53 | テレビ
コロナ以来、BSプレミアムを見ることが多くて、
昨日は好きな「映像の世紀」を見て、やっぱりこの番組は良いなあ、と

初めは、「オリンピックね、今年は東京やったからね、興味がないけどなあ、」なんて思いつつ

近代オリンピックの創始者・クーベルタン男爵、フランスの人やったんか、
「参加することに意義がある」って小さいころ聞いてたなあ
チャスラフスカにコマネチ、懐かしい映像や
チャスラフスカは確かチェコスロバキアの人やったなあ・・
でも、今はこの国も「チェコ」と「スロバキア」になってる
歴史的なことはよく解らんけど

金栗四三を主人公にした大河ドラマ「いだてん」は見てなかったんだけど

オリンピックの始まり(1896年)から現在に至るまでをドラマティックに映し出されてて
戦争、政治、人種差別など
結局はスポーツと雖も、翻弄されてる、
それまで西洋諸国だけの参加だったことから、日露戦争後に「ストックホルム・オリンピック」(1912年)でアジアの日本に参加を呼びかけられた、
そのときに、金栗四三が参加、

そして、ヒトラーの権力を知らしめた「ベルリン大会」(1936年)、

1940年の東京大会から、第二次大戦をはさんで12年間も中止となったり、

また、
1968年の「メキシコシティー・オリンピック」ではアメリカでキング牧師が暗殺されたころ、
黒人選手が男子200mで1位になったアメリカのトミー・スミスと3位のジョン・カーロス、
そして2位のオーストラリアのピーター・ノーマンが表彰台に上ったとき
二人の黒人選手が黒いグローブをはめてこぶしを挙げ人種差別を訴えた



そのとき、ノーマンは彼らの意思を尊重
自らも、抗議のバッジを付けていた、

ただ、彼らが後ろで何をしていたのかは気付かなかった、
その後それぞれが帰国するが、母国では冷たくあしらわれ、

そして、後年ノーマンが亡くなったとき、葬儀に駆けつけたのはスミスとカーロス、
ふたりは棺を担いでる
このシーンはかなり胸に沁みた

東西冷戦下では、アフガン侵攻に抗議したアメリカがモスクワ大会(1980年)をボイコット、
日本もアメリカに従う、
柔道の山下泰裕やマラソンの瀬古利彦らは落胆

また、その報復にロサンゼルス大会(1984年)を東側がボイコット、
~このときはウチがビデオレコーダーを購入した年、録画したのん覚えてるし

ロス大会時、金メダル間違いなし、と言われてた瀬古は過度のプレッシャーで成績を残すことが出来なかった、
~私も「ん?」と思ったなあ・・スンマセン
彼のコーチが後に聖書の言葉を引用し「すべてにときがある」と語った、とか
う~ん、ようわかる・・

ナレーションが山田孝之さん
彼の声は今まで何度も見てるのに結びつかない
とっても良い

重いけど素敵な番組です


「タクシー運転手~約束は海を越えて~」

2020-06-04 22:25:47 | 映画・洋画
A TAXI DRIVER  2017年  BS



≪ストーリー≫
16980年、
個人タクシーの運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は、11歳の娘と二人暮らし
家賃も10万ウォン滞納している、

ある日、ドイツ人ジャーナリストで東京駐在員のピーター(トーマス・クレッチマン)が、
韓国の光州事件を取材するために入国、
ピーターはソウルから光州往復のタクシー代を10万ウォンで予約する、
それを聞いていたマンソプは客を横取りする

光州での出来事を知らなかったマンソプは、近づくにつれ限界体制になっている現地を目の当たりにし、
お金だけもらって引き返そうとするが、思い直し光州に戻る、
そこで、軍部からの謂れのない市民たちへの強硬手段を見る
新聞は軍に統制され真実を伝えることが出来ない
また、鎮圧の名のもとに、反逆する者は容赦なく射殺される
一般市民、学生たち、女子供たち・・

そこで、ピーターは決死の覚悟でカメラを回す・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

もう10年以上も前に「光州5.18」を見てて、遠い記憶がよみがえりました
あの時はタクシー運転手たちの抵抗というよりも、大学を占拠した大勢の市民たちが犠牲になったことが印象深くて、
良い作品だったと、確かFさんにお借りしたんだよね、

タクシー運転手たちの勇気ある行動に胸が熱くなります
マンソプもはじめは関わりたくない、って感じなんだけど、
彼らのひたむきさ、また、知り合った学生が殺されたり、病院にひしめく死傷者たちを見、
これは尋常じゃないと、彼の中の思いが変わっていきます、
そして、命を張ってピーターを守る決心をします

危険の中でも、ちょっぴり温かい部分もあったりで、
けっこうメリハリがあって良かったですね
韓国の暗部、恥部、汚点・・

ハリウッド映画のアクションとはまるで違ってたけど、
これは佳作です

韓国映画ってなかなか見ることないんだけど、
この前も「オールド・ボーイ」って言うのんを見て、こっちはなかなか生々しかった

また、現在アメリカでデモが全米で起こってて、
トランプさんは軍隊を出したとか、
コロナ騒ぎの中、こっちも大変なことになってるね
同じような出来事は何度も繰り返して、・・差別はなくならないか・・

あ、ソン・ガンホさんの「パラサイト」は見たい