深夜食堂

久しぶりにじわじわじっくり、いい映画をみた気がした。ビッグコミック・オリジナルだっだのか。漫画読んどけばよかったと、後悔してる。

深夜の営業なんで深夜食堂！夜中にしかやってないような店なのに、それなりにお客はいる。メニューは限られてる。豚汁定食とお酒くらい。これまた豚汁がまたうまそうなんだ。頼まれれば、大概のものは作る。これがまたおいしそうでおいしそうで、やばい。

こういう邦画を見るたび、日本の料理を表し方のレベルの高さは、素晴らしいと思う。丁寧に過程を見せ、綺麗に出来上がって行く。本当に美味しそうで、気持ちが豊かになる。

さて、夜中に来るお客さんなんで、やっぱいろいろと抱えてますよ～だ。この世に生きてるのは男と女。何もないわけがない。くっついたり、別れたり、憎んだり、愛し合ったり。一番大事なのは、一人の人として、認められ、認めることなんだろうな、と思う。

いつも幸せで、心が豊かで、満足～なんてまずありえない。ほとんどが、心の何かが足りない。んなときに、こんなホッとする料理をいただけたら、なによりです。

いくつかの逸話があって、ちょっと絡み合っての2時間。震災で奥さんを亡くした男の話は、辛すぎた。再生しなきゃなんないと、周りも本人も思ってる。でも、どこかでそれに後ろめたさを感じる気持ち。奥さん亡くして、悲しみにくれる。立ち直っていいんだろうか・・・・と。でも、人生は続く。腹は減る。悲しくても辛くても腹は減る。そしてご飯は美味しい。

いろんなことを考えさせられもしました・・・が、とにかく、役者陣が豪華で豪華でそれだけでも豊かになる。こういうのって、すごく大事だと思いますわ。最強だったのは、さすがの田中裕子!すごいぞ、おばはん!!!迫力満点。もっと、、出てほしいわ。

◎◎◎◎○

「深夜食堂」

監督　松岡錠司
出演　小林薫　高岡早紀　柄本時生　多部未華子　余貴美子