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迷宮映画館

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オン・ザ・ロード

2014年01月24日 | あ行 外国映画
カウンター・カルチャーと呼ばれた1950年代を代表する作家、ジャック・ケルアックの自伝的小説「路上」、、、それが「オン・ザ・ロード」。父の死でショックを受けた若者・サル。自由奔放に生きるディーンと出会い、気ままなアメリカ横断の旅に出る。

そこに付随するのは、煙草とドラッグとセックス。映画一本の中で、一体何本の煙草を吸ったんだ!!というくらいに、始終吸っている。50年代って言うのは、どんだけ煙たかったんだ・・・と思ってしまう。

型どおりのサラリーマンになるわけでもなく、その日暮らしだったり、日雇い労働だったり、女のひもだったり、金持ちの先輩にたかったり。。。自分探しの旅に出てるんだ!!!と言い訳しても、まったく共感できず。ただのわがまま勝手な若者の自由気ままな好き勝手な旅・・・以上の何物でもない。

それを通して、サルは大きな何かをつかみとったし、時代の寵児と呼ばれたのだから、そりゃすごいんでしょう。でも、普通にバカがつくほどの普通な人生を生きてきて、ほぼ冒険ゼロの生き方をしてきた自分から見ても、それをうらやましいとは思えなかった。そこからつかんだものをすごいとも思えなかった。でもでも、こんだけ売れたんだから、きっと時代が求めてたんでしょうね。

出てくる人たちに思い入れはないのだが、なぜか面白く、長いけど飽きずに見れたのは、次々と変わって行く展開や、それぞれの個性的な人物描写が優れていたからだと思う。さすが、見せ方がうまいのはウォルター・サレスだ。たぶん、別の人が撮ったら、もっとぐだぐだの、到底見れないもんになってたと思う。

さすが、サレス監督、ちょこちょこ出てくる脇役が豪華、豪華。こんなチョイ役にまで、大物俳優が出てくるのがすごい。と、え?脱いじゃうの?クリステン?にびっくり。アメリカで一番稼いでる女優さんの一人だと思うのですが、気迫を感じる脱ぎっぷりでした。「トワイライト」でも、なかなかの頑張りでしたが、この人の女優魂はすごいのかもしんないです。

サルを翻弄する自由奔放な友人・ディーンを演じたギャレット・ヘドランド。お見事なヒール役。スケベでいい加減で、ウソつきで女たらしの自己中男。ほんとにいやらしい役を見事に演じてた。絶対に嫌いになる。そう思わせた彼に拍手!もともと好きなタイプじゃなかったけど、マジに嫌いになりましたもん。

◎◎○

「オン・ザ・ロード」

監督 ウォルター・サレス
出演 サム・ライリー ギャレット・ヘドランド クリステン・スチュワート エイミー・アダムス トム・スターリッジ


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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サム・ライリー (rose_chocolat)
2014-01-25 07:35:52
が好きなんですよね。
彼の作品はあんまり日本じゃ公開されてないのがあるんで、これは見逃せなかった。

>ギャレット・ヘドランド
ヒールはヒールなんだけど、迫力不足みたいな感じにも思うんですよね。根はいい人っぽくて。
ここがもっと仲間に対して非情でもよかったような。
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>rose_chocolatさま (sakurai)
2014-02-04 18:58:02
いままで、あまりピンとこない役者さんでしたが、インプットしました。
気をつけて見てみます。

ギャレット君は、悪い人ってのもありますが、いい加減さのいやらしさが生理的にダメだったのですよね。なもんであたし的には、いい具合のヒールでした。
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